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「読めばわかる。聞けばわかる。」は幻想
以前、ある学校で
働き始めたときのことです。
初めての期末テストの実施要領が複雑だったので
上司に不明点など確認のメールをしました。
でも、上司からは
「読めばわかる」との返事のみ。
追加説明なし。
えええええ・・・・・・(´;ω;`)ウッ…
******************
この記事を読んで
さきほどの苦い経験を思い出しました。
そして、
「読めば(誰でも)わかる。聞けば(誰でも)わかる。」
というのは、幻想なのだと知り
腑に落ちました。
(記事途中から引用)
私が一人でお客さんのところへ行くようになると、
上司が「中学生にもわかるように」と言った意味がよくわかった。
なぜなら、誤解を恐れず言うと、
仕事ができる/できないにかかわらず、
「読んで、わかる」能力をもつ人は
きわめて少数だったからだ。
少しでもわかりにくい文章、長い文章は、
そもそもまず「読んでもらえない」し、
それ以上に「読みたくない」と言われる。
仮に読んでもらえたとしても
「誤解されて伝わる」か
「うまく意図が伝わらない」のだ。
だから「読んだらわかる」能力は
「面白い話ができる」とか
「誰とでも友だちになれる」とか
「人の心を読める」とか、
そういった希少な能力と同じくらい、
持っているひとが少ない能力だった。
この記事で興味深かったのは
ピーター・ドラッガーの言葉です。
(以下、抜粋)* * * * * * *
”世の中には
「読む人」と「聞く人」の2種類の人がいる”
読めない人に、無理やり読ませようとしない。
そして、読める人は、読めない人に
できるだけわかりやすい文章を心掛ける。
読めないことが、意思疎通の妨げに
ならないようにしなければならない。
(以上) * * * * * * *
なるほど、と思いました。
コミュニケーションの本質をついていると思います。
文章にしても、話にしても、
自分の言葉が
自分が思った通りに相手に伝わるとは限らないわけです。
このことを認識しているかどうかで
伝え方は変わりますね。
例えば、部下に仕事の指示をして
指示通りにできなかったら
その部下の理解力が足りなかったせいでしょうか。
(それもあるかもしれませんが)
そこで一歩立ち止まって
相手がわかる言葉で伝えたかどうか
自分の言い方が、わかりにくかったのかもしれないと
内省することができれば
その後の勘違いや誤解を防ぐことができると思います。
わかりやすい伝え方は
お互いのためになりますね。
自分と他者は違います。
同じことを聞いても
同じものを読んでも
理解・解釈の仕方は、人それぞれ違います。
相手が聞いてわかるか
相手が読んでわかるか
常に意識して、伝えたいと思います。🍀
🌈Special thanks to TOMOさん
(表紙イラスト・クリエイター)
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