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「だいじょうぶ」は大丈夫じゃない件


「わかりますか?」
「大丈夫ですか?」
の返事は
たいてい「大丈夫です」

でも、大丈夫じゃない時にも
そう言ってしまうことがありませんか?


*** * ***


私はいつも「やさしい日本語」の講座で
あいまいな表現の一例として
「だいじょうぶ」をとりあげています。

今度、介護施設様で
「やさしい日本語」研修をさせていただく
準備中なのですが

現場で外国人従業員との
コミュニケーションのお悩みとして、
「だいじょうぶ」が大丈夫じゃないことがよくある
と聞きました。


仕事の手順など、説明をした後
相手がわかったか確認したい時は
「わかりましたか?」は禁句です。

   相手に、言ってもらって確認する
   もし言えなかったら
   もう一度、その部分を言いかえてみる

このくりかえしです。

コミュニケーションを

諦めないことが大事だと思います。


*** * ***


そして、「だいじょうぶ」は
日本人同士でも、あいまいで困る
という記事を目にしました。

最近「大丈夫」の使い方は
本来の意味とは違って
遠回しに断るときにも、よく使われています。

日本人でも、60代以上の人は
あまり使わない用法なので
違和感があると思います。


 こうした使い方の「大丈夫」は、近年になって一気に普及した言い回しのようです。明鏡国語辞典2版(2010年)では「相手の勧誘などを遠回しに拒否する語」と説明しつつ、「主に若者が使う。(中略)本来は不適切」としています。
 しかし昨年出た岩波国語辞典8版では「近年、応答に用いることが増えている」として「かゆいところありますか」「大丈夫(=問題ない)です」といった例を挙げますが、俗用とも誤りともしていません。

毎日ことばPlus(2020年)より引用


*** * ***


「やさしい日本語」的には
誤解をさけるために
はっきり言いましょう
と伝えています。

「結構です」や「いいです」も
2つの意味があるのであいまいです。

コンビニやスーパーで
レジ袋が要らないなら
「いりません。」

きつく思うかもしれませんが
言い方しだいだと思います。

優しさから
遠回しに断る気持ちはわかります。

でも、伝わらなかったら意味がありません
コミュニケーションが成立するのは
自分の意志が相手に正しく伝わったときです。



※ただ、「やさしい日本語」は
相手に伝わらなかった時だけ使います。

見た目が外国人ぽいだけで
すぐ言いかえる必要はありません。

どんな言葉が伝わるか試しながら
ミュニケーションするのも
楽しめたらいいですね。🍀






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