![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/165552840/rectangle_large_type_2_0b03a898ea2adf20db20745510fbcf61.png?width=1200)
「だいじょうぶ」は大丈夫じゃない件
「わかりますか?」
「大丈夫ですか?」
の返事は
たいてい「大丈夫です」
でも、大丈夫じゃない時にも
そう言ってしまうことがありませんか?
*** * ***
私はいつも「やさしい日本語」の講座で
あいまいな表現の一例として
「だいじょうぶ」をとりあげています。
今度、介護施設様で
「やさしい日本語」研修をさせていただく
準備中なのですが
現場で外国人従業員との
コミュニケーションのお悩みとして、
「だいじょうぶ」が大丈夫じゃないことがよくある
と聞きました。
仕事の手順など、説明をした後
相手がわかったか確認したい時は
「わかりましたか?」は禁句です。
相手に、言ってもらって確認する
もし言えなかったら
もう一度、その部分を言いかえてみる
このくりかえしです。
コミュニケーションを
諦めないことが大事だと思います。
*** * ***
そして、「だいじょうぶ」は
日本人同士でも、あいまいで困る
という記事を目にしました。
最近「大丈夫」の使い方は
本来の意味とは違って
遠回しに断るときにも、よく使われています。
日本人でも、60代以上の人は
あまり使わない用法なので
違和感があると思います。
こうした使い方の「大丈夫」は、近年になって一気に普及した言い回しのようです。明鏡国語辞典2版(2010年)では「相手の勧誘などを遠回しに拒否する語」と説明しつつ、「主に若者が使う。(中略)本来は不適切」としています。
しかし昨年出た岩波国語辞典8版では「近年、応答に用いることが増えている」として「かゆいところありますか」「大丈夫(=問題ない)です」といった例を挙げますが、俗用とも誤りともしていません。
*** * ***
「やさしい日本語」的には
誤解をさけるために
はっきり言いましょう
と伝えています。
「結構です」や「いいです」も
2つの意味があるのであいまいです。
コンビニやスーパーで
レジ袋が要らないなら
「いりません。」
きつく思うかもしれませんが
言い方しだいだと思います。
優しさから
遠回しに断る気持ちはわかります。
でも、伝わらなかったら意味がありません。
コミュニケーションが成立するのは
自分の意志が相手に正しく伝わったときです。
※ただ、「やさしい日本語」は
相手に伝わらなかった時だけ使います。
見た目が外国人ぽいだけで
すぐ言いかえる必要はありません。
どんな言葉が伝わるか試しながら
ミュニケーションするのも
楽しめたらいいですね。🍀
🌈Special thanks to ねこねこむのねこかっぱフリー素材さん
いいなと思ったら応援しよう!
![🍀人を喜ばせてお役に立ちたい💞ひろ](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/140033350/profile_90aba5b040e9a2629ed8748d0f9bbd8a.png?width=600&crop=1:1,smart)