大学生キャリア支援の現場で感じること 〜支援が必要な学生〜
こんにちは。
学生支援をしているキャリアコンサルタントの方なら同意していただけるのではないかと思うのですが、人と話したりコミュニケーションを取ることに苦手意識があったり、問題を感じている学生、本当に多いです。
個人的には昔から一定数いたと思うのですが、顕在化してきているのかなと思っています。
一方で、今の世の中の生きづらさを象徴しているのではないかという方もいらっしゃいます。マイノリティの人に色んな意味で開かれた社会をと世の中の風潮がなっていっているけど、生きづらさってどうやったら解消されていくんでしょうね。難しさを感じます。
キャリセンに冒頭のような学生が来た場合、最終的なゴール設定としては“就職”でしょうか。
病名が診断されていたり、過去さまざまな経験があり人とコミュニケーションを取りたくないと考えていたり、そういった学生の就職支援は時間がかかるなと感じています。
上記のような学生の多くは人とコミュニケーションを取らずに進められる仕事を希望します。私個人的な考えとして、人とのコミュニケーション無くして仕事はできません。それがどんな仕事であってもと考えます。
また、大卒学生などに求められるのは作業をこなしていくことではなく、コミュニケーションを取りながら人と仕事を進めるという能力じゃないかと考えています。端的に言ってしまえば、作業する人は正規雇用じゃなくていいんです。非正規雇用のアルバイトやパートでいいんです。企業はその分の労務費を正規雇用者に払っていますから。
コミュニケーションを取らずに進められる仕事っていうと、工場の製造ラインのような仕事になるかなと思います。そう言った仕事で正規雇用に就きたい。そう考える学生がそれなりにいるなと感じています。
手帳があれば、企業に対し合理的配慮を求め、企業にとってもメリットのある形で就職に繋げられますが、そうでない学生はそういったことは出来ない。学生も就職にあたっていろいろな希望がある(勤務地、給与等々)。それを満たす希望の就職先なんて簡単に見つかるわけがない。
そうしていくと、サポステや就労移行支援事業所につなげていくことになる。
ただ、そこに辿り着くまで本人が一般就職が難しいという状況を受け入れていくという過程が必要になる。本人としてはサポステや就労移行支援を利用せずに就職できるならその方がいいのかもしれませんが、何が本人にとって一番いいのか考えてしまいます。
担当している学生で手帳を見据えていたり、人とうまくコミュニケーションが取れない・取りたくないという学生が増えてきました。そういう学生に好かれる要素が私にあるのかなと感じています。
もっともっと学生に寄り添った支援ができるよう、キャリアコンサルタントとして知識をつけ、成長していたいなと感じています。