ファフナー展に行って大好きな女の子を最期を見届けてきた話
開催期間
2024年9月21日(土)~10月6日(日)
会場
有楽町マルイ8F イベントスペース「SPACE 7・8」
蒼穹のファフナー 20TH PROJECT EXHIBITIONに行ってきました。公式ツイッターの告知で展示会があるのを知りましたが、ファフナーは好きだけどアニメがとにかくつらかったので、まあいいか〜と流していました。ところがいつの間にか現地にいました。行って良かったです。簡単に感想を書いて、たくさん撮った写真を載せます。アニメと展示とパンフレットについてのネタバレがあるのでご注意ください。
喫茶楽園であの日のカノンに会える
これを開催初日の公式YouTube配信とおすすめに流れてくるツイートで知ったとき、絶対行かなきゃと思って予定を空けました。
ファフナーは第1シリーズからBTLまでリアルタイムで見ていて、遠見真矢と羽佐間カノンが好きです。なので、EXODUS17話がしんどすぎて二度と見られませんでした。アニメを見てあんなに泣いたことないくらい泣きました。未来を託して一人で逝ってしまったカノン。せめて誰かに見届けてほしかった。
それが!なんと!?できる!?!?私がカノンの最期を見届けられる!?行きます!!!!!行かせてください!!!!!
カノンを一人きりにせず、見届けることができました。たくさんの人がこの場面で思いを馳せている様子を見られて嬉しかったです。本当はこの場で大泣きしたかったのですが、必死の思いで半泣きにこらえました。素敵な展示を作ってくださりありがとうございました。
本当につらかったのでEXODUS17話を一度しか見られず、『愛すること』も素晴らしい曲なのにほとんど聴けず、ずっとそのまま生きていましたが、今日なら聴ける!聴けそう!と思って家に帰ってから歌詞を見ながら『愛すること』を聴きました。大泣きしました。
angela公式からアニメMVが出ているのを初めて知りました。一人のキャラクターの死に対して、こんな愛のある曲を作ってもらえると思ってもいなくて、当時は感謝とつらさで情緒がぐちゃぐちゃになった記憶があります。今聴いてもぐちゃぐちゃです。あとにも先にも『愛すること』はこの一度きりなので、感謝の念が溢れます。色々なキャラクターの死を見てきましたが、こんな幸せなことはないんだろうなと思います。
ここでパンフレットの話を少し。
angelaさんの座談会の中でatsukoさんが、『愛すること』は「ストンと出てきて曲に落とし込めた」とコメントされていて、ずっとファフナーに寄り添ってたくさんの曲を作ってこられたangelaさんだからこそなんだろうな〜と静かに感動しました。
8年越しに歌詞を眺めていたら(8年越し!?)最初から最後までカノンだなあとじんわりしました。特に良かったところを残しておきます。
1番の冒頭は、第1シリーズで竜宮島にやってきて自分を取り戻していくカノンだな〜と思いました。アニメを見返せないので最初のカノンのことはおぼろげな記憶しかないのですが、トゲトゲして今にも死にそうな子でした。
1番と対になる2番の冒頭が一番泣けました。これがカノンの成長だとストレートに感じることができる素敵な歌詞です。「続く未来を創る君」はカノン自身のことでもあるし、未来を託した仲間たちのことでもあるな〜と歌詞を見ながら感じました。ファフナーはたくさんの人たちで未来を繋いでいく物語だと思っているので、それがここで歌われていて嬉しかったです。
パンフレットの話に戻ります。
最初は買うつもりがなかったのですが、絶対買ったほうが良いとツイッターで見かけて、物販枯れてて真矢のステッカーしか買うものないし買うか〜!と思って買いました。買って良かったです。あとでも少し出てきますが、ここではカノンの話をします。
座談会で小林沙苗さんがカノンの最期に言及されていて、それだけでも買って良かった〜と思いました。驚いたのは能戸監督と冲方さんの座談会。カノンの死は予定外だったと知り、パンフレットを読みながら泣きました。「物語がそうさせる」という言葉が印象的でした。脚本で作っていくのではなく、物語として生き物のように動いている。他の作品でも似たような感覚を聞いたことがありますが、ファフナーもそうだったんだと知りました。その中でカノンは自分の役割を全うしたんだなと、ようやく整理がついた気がしました。
写真撮影OKの部分が多くて感謝
設定画や原画以外はほぼ撮影OKで、大変ありがたい展示会でした。蔵にこもらせておくのはもったいないので貼ります。
パンフレットの感想
先ほども書きましたが買って良かったです。特に座談会が良かったですが、その他だと写真にも撮った「竜宮島島民家系図」と登場人物の設定「文」です。設定画は展示されていましたが、文はパンフレットだけです。
これは私がファフナーを一度しか見ていないからなのですが、HEAVEN AND EARTHで暉が失声症だったのをパンフレットを読んで初めて知りました。EXODUSでの暉の生き方が好きで、一番人間らしかったなと思っていたのですが、その前にもっとあがいていたとは……。覚えてなくて申し訳ないので、完全版を劇場に観に行きます。年末が楽しみです。
作中に登場したキーワードが「ファフ辞苑」としてまとめられていたのもありがたかったです。ファフナー用語難しいので。いつも「ミール」ってなんだっけ?と検索しています。
心の目に焼き付けてきた絵
いなくなったパイロットがズラッと並んでいる原画が一番印象深かったです。撮影不可でした。
最初は、お!カノンいるじゃん!くらいの気持ちでその絵を見始めたのですが、隣には広登と暉、ん?その隣は……と気づいた瞬間に涙が出ました。一人だったので必死にこらえました。パイロットだけではありませんが、島民家系図にあった「没」が生み出した未来の重さを感じる瞬間でした。
長くなったのでこの辺で終わります。私、思ってたよりファフナー好きなんだな〜と感じられる良い展示会でした。お読みいただきありがとうございました。