HIStory~ボクの悪魔~第1話・第2話を本気で見た

不可抗力に続き、今回もまたTwitterでオススメしていただきました。
私、これまでそんなに自分の好みとかヘキを大っぴらな感じでやってこなかったんですけども、今回Twitterでバーンとオープンにしてみたら、ま~~~見事に私のど真ん中に刺さる作品をいっぱいオススメしていただいて真面目に感謝しかありません。大事なことってだいたいTwitterが教えてくれるんですよね。
そしてつくづく実感しましたが、人生は何が起きるかわからないし短いものだから、いいと思ったらとにかく吸収しておくべきだなって。ちなみにTwitterは気軽にフォローして絡んでいただけましたら喜びます!常に軽率なオタクやってます。

今回もまたdTVで今月末までの滑り込み作品なんですけど、有名な台湾BLドラマシリーズのHIStoryからボクの悪魔。HIStoryシリーズは何本か見たことあったんですけど、何でかボクの悪魔だけは見てなかったのですぐ見ました。マジであらすじからして刺さる。こういうジャンルを何て言うかちょっと分からないんですけど、とにかくこういうのが大好き。SFって言うんですかね?

恋人のジントンから別の女性との結婚を告げられたイーチェンは、失意の中、車にはねられてしまう。亡くなったはずのイーチェンが目覚めると、そこは9年前のジントンに出会った日の朝だった。

「生まれ変わるとは、元の命を失った後に新たな命を得ること」
さて、時は2025年。
カフェで彼氏のジントンに女性のイージュンと結婚すると言われたイーチェン。ジントンは超気まずそうな顔をしながらテーブルの上でイージュンの手を握って、ぱっと離す。
もちろんイーチェンはジントンに裏切られたことに対する怒り、悔しさ、悲しみに襲われ、グラスを床にぶん投げて店を飛び出す。号泣してるところに追いかけてきたジントン。「なんで……?なんでだよ」と言いながらイーチェンからキスして、縋り付いて泣くわけです。超つらい。泣きながらジントンに「お願い、僕の事抱きしめて……一緒にいる、絶対離さないって約束しただろ……お前がそう言ったのに……!」と言って、ふらふらと走り出してしまう。おいおい、ジントンさんってばひどい男じゃん……無理……と思ったんですけど、イーチェンが走り去った後にすごいつらそうに泣いてて、何か深い事情があるのでは?と思いました。
そして、飛び出した先に突っ込んできた車にはねられるイーチェン。出血量がエグい。
ジントンと出会って9年目の2025年9月19日、イーチェンは交通事故によって命を落とすわけです。
大学時代の回想で、ジントンのほっぺにイーチェンからキスしてたり、原っぱみたいなところに座ってジントンが「お前は俺だけ見てろ」とか言ってイチャついたりしている……とてもいいカップルなんだけどな……。

そしてイーチェンは死んでしまったので体は陰府へと沈んでいく。そこに誰かが手を伸ばし、すくい上げられ、なんと生まれ変わって9年前に戻ってくる。もちろん前世の記憶はそのまま。
何で生まれ変われたかは分からないけど、今回こそはもう好きにやってやるぞと気合を入れるイーチェン。髪の毛を丁寧にセットし、眼鏡もやめてコンタクトにする。ちょっと待って。イーチェンさん、顔がすごくかわいいぞ。
ジントンに踏みにじられる人生は、もう二度と経験したくない。新しい最高の人生を歩むんだと心に決め、ジントンと出会うはずの日を迎えます。
なんか慌ただしい朝で、めっちゃ追いかけられているイーチェン。どうやら殴られている男を友人のムーバイが助けたことによって巻き込まれまくっている。しかも殴られていた理由が彼氏がいる女性に手を出したからっていう自業自得案件。まったくとんでもない朝です。走って逃げてる途中、店の中で女性に差し入れをもらっているジントンを見かける。そして、その女性は結婚すると言ったイージュンでした。オーケー……なるほどね……。

さて、やっとの思いで逃げたけどまだ追ってくる奴らの声がしてどうしようもなくなったイーチェンは壁を飛び越えようとします。するとその殴られてた男が「おい!校門はそこ!」と目と鼻の先の校門を指さす。校門の場所を知らないということは、すなわち新入生だと察した男。そしてビビって男を置いてそそくさと逃げていくイーチェンとムーバイ。
学校にたどり着くなり、なんかめちゃくちゃヤバい魔法陣を書き出すイーチェン。何かを召喚するのかなと思いきや、ジントンの顔写真を芋に貼り付けて大胆にも「ジントンと離れたい」と書かれた魔法陣。中心にはボウルがあって、そこになにやら大量の紙を入れてバーナーで燃やしまくり。いや、イーチェンさん……その独特な縁切りの方法は一体どこで……?
ムーバイはイーチェンに「二年分のファン日記を燃やすのか」と声をかける。つまりイーチェンは大学に入る前の二年ほど、ジントンのファンであったということになります。やけに完成度の高いファン日記を見るに熱意は相当なもの。イーチェンは「これで彼との関係は消えてなくなる」と言うとムーバイは「もともと無関係だろ。俺たちの高校の2年先輩ってだけ。だけど……先月倒れて気を失ってからなんかお前の様子おかしいよな?だってその日記は命より大事にしてたじゃん。殴り合いまでして守った日記を何で燃やすんだ」「ファンを卒業するんだよ」「やっぱ変だよ」「……うるさいな!芋が生焼けになったらお前のせいだぞ」「まるで死者への供養じゃん」と言って一緒に燃やす。しかし殴り合いをして守ったってどんな状況……とりあえず健気だね……。
イーチェンはこれで僕の運命は変わる……と言って燃える日記を見つめていましたが、風が吹いて残りの日記が吹き飛んでしまう。こんなところで燃やすからだぞ!と言って拾いに行く二人。

一方その頃。シュッとしたイケメンが何かを食べながら歩いている。腰を掛けると隣には横たわるジントン。「イージュンは1年間も毎日朝食を渡してくるのに、お前は全く相手にしないよな。冷たいやつ」「頼んでないから。俺には関係ない」とシュッとしたイケメンの手にある食べ物をぱくりと食べるジントン。
「いいよなあ、イケメンは何したって許されるし」と嫌味を言っていたら顔に飛んでくるイーチェンのファン日記の一枚。見るなり「すごい、字がうまい」と言うイケメンにジントンが興味を示す。「ジントン、左からシュートするときに右肩をすくめる?」「何?」「書いてあるんだよ」と日記を見たジントンは「他にもないか探せ」「ないだろ」「探せって」と強引に探しに行かせます。
日記にはバスケをしているジントンのスケッチが描いてあって、俺の事よく見てんじゃん的なことで満足気。

授業を受けているイーチェンとムーバイ。サクサクとノートを取るイーチェンに比べ、なかなか気が進まない様子のムーバイ。「この講義取るの?教授が怖すぎる。変更しない?」「変えないよ。必修科目だから取るしかない。簡単にあきらめるなって。一緒に取るならノート貸すよ」と余裕の表情。なにせ彼は二回目ですから。
教室を出ていくと、なんとジントン待ち伏せている。名前を呼ばれてビビるイーチェン。「どこのバスケ部で俺の事見てたんだ?言えよ。……何怯えてるんだ」と威圧感満載で声をかけるジントンに、今朝喧嘩に巻き込まれてた男の先輩が「お前が怖いからだよ」と言いながらイーチェンの肩を抱く。
「よその学部の後輩に手を出すな」「……お前の学部の後輩か」「そうだ。命の恩人でもある。な、バイムー」とムーバイの名前を間違えつつ、イーチェンの名前を呼ぼうとしたら「イーチェンだ」と食い気味にくるジントン。「イーチェンもバイムーも俺の後輩だ」と守ってくれる先輩。仕方なく去ろうとするジントンですが一回振り返ってイーチェンを見るし、イーチェンも掴まれた腕を撫でちゃったりしてて、イーチェンさん……早くも気持ちが蘇っちゃってませんか……大丈夫ですか……??

あのシュッとした連れと歩いているジントンを見つけて隠れる二人。逃げ惑うあまり疲れた顔のイーチェンにムーバイは「お前、あの人に何した?あれからずっとお前のこと追いかけてくるじゃん」「知らないよ。僕たち建築学部なのに何で追いかけてくるんだろ。19日は会わずに済んだのに何でだ……」「前は陰から見てただけで何にもしてないぞ?まさか日記の一部を拾われたんじゃないのか?それで嫌がらせを……」「ありえないって」「誰かが拾って渡したとか」「僕が書いたって分かるわけないじゃん……」と混迷を極めている。
ジントンはとにかく拾わせた日記をめちゃくちゃ見ている。横顔のスケッチと共に「あの人は知らない。シャオ・イーチェンという後輩が見つめていることを……」と書いてあって、いやもうイーチェンさんってばジントンへの思い入れが強すぎて、耐え切れずに自分の名前を書いちゃってるのよね。そりゃあバレます。
水を持ってきた連れに「捕まえたか?」と聞く。まともな考えを持っている連れはジントンに「いや、逃げられた。あの新入生の何が気に入らないんだよ。イージュンのことは無視するのに、数枚の紙にそこまでこだわるか?」「俺にもわからない。直感だな。あいつは俺のもの」……ハイいただきました、所有宣言。しかも直感。
おいおい、お前直感のために俺の事こきつかってんのかよと怒る連れに対して「それがなんだ?文句あるのか?」と強い姿勢を一切崩さない。気圧されて「いや、別に構わない……」と折れてくれる件……。もうこの人はずっとこんな感じでやってきてるんでしょうね。というところで、第1話が終わり。

ここまでで大方の関係性は分かりました。重要なのはジントンが結婚すると言った女性のイーチェンは大学時代から既にジントンと交流があり、一年間毎日朝食を持ってくるという関係性。そしてイーチェンは二年間もの間ジントンのファンであったということ。冒頭を思い出すと大変つらいので、そのまま第2話行きます。

何で急にジントンが近づいてきたのかを考えるイーチェンとムーバイ。「前にお前を見て気に入ったからじゃないの?」「そんなはずない」「噂によるとあの人、気に入った相手は必ずモノにする。男も女も関係ないって」「ありえないってば!」「じゃあなんでお前を追うんだ?このままじゃ勉強もできないよ」と困り果てる。
イーチェンは「じゃあ穴に落として埋めるとか、コンクリで固めて海へ流すとか」と完全に殺しの発想でムーバイが「それはやり過ぎ」とドン引き。イーチェンは「優しい男は幸せになれないんだぞ。憎まれっ子世に憚る」と言います。イーチェンさんお願い。一回落ち着いて。
「あの人はサラブレッドだ。父は法学部長、母は裁判官、姉は検察官の法律一家」というなかなか強めの家族構成であることが発覚。
「本人はスポーツ万能でボクシングもやってる。手を出したって玉砕するだけだ」「分かってる。ただの妄想だよ」あ、妄想か……安心しました。だって魔法陣があるから。ちょっと心配しちゃったよね。
ムーバイに巻き込んでごめんなと謝っていると、突然の先輩。うちのサークルに新入部員が必要なんだと言い始め、あの見捨てて逃げた件についてちらつかせてほぼ強制的に入会させられる。その名もお助け研究会。名前からしてヤバい匂いしかしない。
図書室でひたすら本を探す二人。こんなの労働者だと不満をいいながら作業をこなす。しかし、ジントンに追われるよりはマシだというイーチェンに「そういえば最近俺たちを追ってこないな」「やっぱりただの気まぐれだったんだ」と一安心。安心したせいか眠くなってるイーチェン。ムーバイは、時給がいいからと言って深夜バイトをしているというイーチェンに俺がやっとくからどっかで寝てきなと言ってくれる。なんて優しい親友なんだ。イーチェンも二人でやった方が早いじゃんと言って、二手に分かれて本を探すことに。
と、そこへジントン現る……。本探しに夢中すぎて気付かないイーチェンにじわじわ近づいてくるジントン。本の間からイーチェンをガン見。

一足先に本探しを終えたイーチェン。ムーバイにメッセージを送ると「まだだから待ってて」という返事が返ってきて、しばらく机で寝ることに。製図机なのか傾斜強めでめっちゃ寝づらそうだけど、睡魔には勝てません。寝てるのを見つけたジントン。寝顔を眺めながら「何でお前が気になる……?離れようとしても思ってしまう」と思いつつ、机の上に積まれた本に挟まってる紙を見てイーチェンの名前を確認。
ムーバイ、あと10分寝かせて……という寝言を言いながら寝がえりを打つイーチェン。ジントンはおもむろに近づいて椅子に座り、なんと顔に当たる日光を手で遮ってあげる。それはもうすでに好きじゃん。そしてそんな姿を見ていたイージュン……。

さて、二人のおかげでお助け研究会の収入が増えたことを喜ぶ先輩。すると、部屋に颯爽とやってきたジントンと連れ。おいおい……穏やかじゃないな……と思ってたらなんと「入部したい」。許可すると思ってんのか?という先輩にあっさりお金で解決。秒でしたね。お金の力ってすごいですね。
そして新歓キャンプが開かれるの巻。イーチェンはテントを張りながら「あの変人、どうにかできないかな」とムーバイに相談。「いっそ受け入れてみたらどうだ?元ファンなんだから飽きられるまで付き合うとか」「何言ってんだよ」「前は一瞬でもいいからそばにいたいって言ってたのに」「いい加減にしろよ」「最近のお前ってまるで別人だよ。前は大人しかったのに今は大声出すし攻撃的だ」と今までとの違いを指摘される。
そして人生二回目のイーチェンさんは語ります。「悟ったんだよ。黙ってちゃダメだって。やられたらやり返さないと。前の僕は弱すぎてあんな末路をたどった。生まれ変わったからには強くならないと!」「生まれ変わった……?」「たとえ話だよ!この前事故で死にかけた時に決めたんだ。母さんや自分のために生きるんだって!」と熱がこもります。
すると、後ろで何かをひっくり返してしまったイージュン。ていうかいつの間にかイージュンも入会してた。手伝ってやったら?というムーバイに、何とも複雑な表情で見ているイーチェン。ジントンの結婚相手……ってなってるのつらすぎ。それでもイーチェンは「手伝うよ」と声を掛けます。イージュンの元に近づこうとした時、横からフレームインしてくるジントン。とっくに終わってるにもかかわらず「俺の方を手伝ってくれ」と言ってくる。生まれ変わって強くなったイーチェンは「放して」とジントンの手をどけます。何で怯えてんだよ、怯えてない!のやり取りからの「怖がられたくない」と言うや否やひょいと肩にイーチェンを背負う。この男、早くも実力行使に出ました。
放せ放せ!と抵抗するイーチェンをテントまで運ぶ。イーチェンは「なんで僕に付きまとうんだよ!」と怒る。ジントンは「知らねえ。お前は俺だけを見つめてろ」と盛大な告白をする。カチンときたイーチェンは「またそんなウソつくのかよ!」と思わず前世の記憶から言ってしまう。ジントンは「初めて言ったのに、またってどういうことだ。誰か別の男に言われたのか」とじりじり詰め寄ってくる。
しかし負けないイーチェンは「他の誰がそんなこと言うんだよ。もう関わらないでくれ」「断る。お前、高校の後輩だったらしいじゃないか。しかも俺のファンだって」「あなたのファンになるほど愚かじゃない」と徹底的に抵抗する。そこでジントンは残りの日記はどこいったと聞く。「なんでそれを」「とにかく残りの日記を見せろ」と言って聞かない。自分で入れ込み過ぎて名前を書いたの忘れてるイーチェンさん……。
結局、燃やして焼き芋に使ったと言うイーチェン。「焼き芋?そんなにたくさん書いてたのかよ」と急に嬉しそうなジントン、肩でイーチェンを倒し、襲い掛かる。「お前が気になるんだ」と言ってがっつり首に吸いつく。この時のイーチェンの感じがすごくいいです。もう僕はジントンには振り回されないんだ!っていう決意がグラグラ揺れてるところがよく分かる。前世ではそれなりの年月付き合ってたわけですから。やっとの思いで抵抗して「前よりももっと恥知らずだ」と言ってやるわけですが、ジントンは強い力でイーチェンの服を脱がせにかかる。「お前も、俺が好きだろ?」と言ってキスするんだけど、必死にムーバイの名前を呼んだりしてもがくイーチェン。そして体を押しのけて「また苦しむくらいなら、いっそ死ぬ!」と言ってテントを出ていく。ジントン的には何のことだかって感じだけど、いっそ死ぬ!って言われたら穏やかではない。
逃げるイーチェンを追いかけていくと、急斜面に落ちていく。危ない!と言ってイーチェンを庇うジントン。呼びかけにも反応しない。頭からは出血し、意識を失っている。うそだろ、いやだ、と言って泣き出すイーチェン……。自分が生き返ってきたと思ったら、まさかジントンが死んでしまうなんて。しかも自分のことを庇ったせいで死ぬなんて……そんな辛い展開ある????といったところで第2話が終わり。

やっぱりジントンから求められて応えたいのをぐっと堪えるイーチェンがなんともまあ切なかったです。同じ過ちを繰り返すまいとするイーチェンと、誰かと比べられてることに地味に嫉妬しているジントン。
ポイントとしてはテントの中での「お前が気になるんだ」と「お前も、俺が好きだろ?」っていうところですよね。ジントンはとにかく自分が優位に立っておきたいので、イーチェンに自分から「好きだ」とは直球で言えないっていうところがいいです。
そして、ここでふと気づいたんですが、最初は年上攻めだったのに、イーチェンが人生二回目のおかげで中身としてはジントンが年下になっているということ……超アツいじゃん……。
というわけでまた次回。お付き合いいただきありがとうございました。

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