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#トレンドクリップまとめ 2023/10/13


Twitterメディア「#トレンドクリップ」編集・発行人の計盛です。
今週のまとめを貼らせて頂きます。

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#トレンドクリップまとめ  2023/10/13
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⚠️Twitterメディア「 #トレンドクリップ」ではトレンドの波及び潮目、時代の変化のサキガケなどの視点でネット情報をウォッチして日々発信しています。そして今週のTweetからユーザー反響の高い25項目のTweetに絞って、分析して、本号の「まとめ」を発行しています。全てのTweet及び情報ソースを確認したい方は最終行に記載のURLリンクでTwilogにアクセスしてご確認下さい。


 今週のポイントは、まずは、LLMを搭載した世界初のスマートフォンの登場です。ノートPCでもLLMが動きます。GPT活用例としてバーチャル役員会議が話題です。BCGのコンサルタントはAIを使って仕事効率が向上したとの調査報告が出ています。GoogleはMicrosoftのコーパイロットを追い上げます。そんな中、日本のベンチャーが生成AI専用の半導体チップの開発にアプローチします。
 今週二番手の話題は、NTT法です。固定電話契約数が激減しているので、衛星通信を活用したらどうかとの提言が出ています。その衛星通信では日本で開発中の超超小型衛星を使った衛星通信技術が注目されます。Appleは脳波計測技術をイヤホンに組み込む特許を取得との事です。
 生成AIがマーケティングの概念を変える可能性が指摘されています。アマゾンのプロジェクトは生成AIを商品検索に組み込むとの事です。もっとも現状では購入の最後の背中推しは、人力です。セールスコンサルティング・営業代行の新興スタートアップの成功がそれを実証しているように思います。
 不登校といじめの問題が深刻化しており、AI教師ロボットやメタバース授業クラスなどやメタバース児童館が話題です。もう一つの類似社会問題である引きこもりに対してメタバースを活用する試みが出ています。
 中国の電気自動車メーカーBYDが中京地区に進出、日本のベンチャーTuringは自動運転車の開発を目指します。一方、空飛ぶクルマの発表もありました。
 日本のGDPが下降傾向で先進国からドロップアウトしかねないと警句が出ています。また、キャリアマネジメントに変化の兆しです。高度な専門性を持つ人材に高年収提示の動きがあります。
 

⭐️生成AI関連トピック

⚪︎端末サイドLLM

 生成AIのビジネスは、ものすごく動きが早いです。Googleは世界で初めて巨大言語モデルを搭載したスマートフォン、Pixel 8 PROの発売を発表しました。会話ボットと恋をする、2013年に公開された映画「世界でひとつの彼女」で描かれた未来が10年の年月を経って現実となると見立する人もいます。もちろんノートPCでも動きます。Stability AIはノートPCでも動作する大規模言語モデル(LLM)を発表 しました。ノートPCなど計算能力のあまり高くないPCでも動作するように設計されたコンパクトな大規模言語モデル(LLM)「Stable LM 3B」のリリースです。軽量・高速にもかかわらず高度な自然言語処理が可能になるとの事です。

⚪︎生成AI活用

 ソフトバンクの孫さんがやってた、GPTでディベートするバーチャル役員会議の類似の実施方法がnoteで公開されています。https://note.com/tomohoga/n/n5a68dfe160bf  本誌の編集会議でもバーチャルディベートにチャレンジしてみます。また、旅行の相談からSNSの文章作成まで可能なGoogleのアシスタントAI「Assistant with Bard」が発表されました。 テキストのほかに音声や画像の認識も可能との事です。GmailやGoogleドキュメントなどの情報を参照して質問に返答したりタスクをこなしたりできます。マイクロソフトのコパイロットを追い落とす勢いです。
 また、生成AIの導入効果のレポートが出ています。Boston Consulting Group(BCG)のコンサルタントは「GPT-4」利用で仕事効率が平均40%向上したとのハーバード大学の研究 発表です。特にグループの中で最も成績の低い者が最も大きな利益を得たことが示されています。生成AIでAI教師ロボットを開発すれば、クラスの成績不振者のサポートに効果があると予測できます。教育革命に貢献できそうです。
 もっとも、一般企業では「ChatGPTはオワコン?」との見立ても出ています。導入企業での社員利用率は1割程度。どう使っていいのか、思ったほど役に立たない、といった、諦めの声も現場から漏れるようになっています。実際ChatGPTの月間ビジター数は減少。サイト滞在の平均時間も低下傾向にあります。生成AIは現段階としては、ほとんど開発言語付きの開発仕様と言える状態ですから、使いこなすにはプロンプトエンジニアリング等に習熟する必要があります。PCの創成期もそうでしたが初期のOSとBASIC言語の段階では一般普及しませんでした。OS上で動く、ワード、表計算、カードDBなどのアプリケーションが発売されて初めて普及曲線を上って行きました。25年前のPCブームを知るレジェンド達は今回も同様と読んでいます。例えば個人用AI執事ロボットやAI教師ロボットなどと呼ばれる目的別の専用アプリケーションが開発されて、一般普及すると予測されます。

⚪︎生成AI新技術

 GPT-4ベースのエージェントはさまざまなタスクで有効な機械学習モデルを構築できる とスタンフォード大学の研究者らが報告しています。「LLMエージェントのMLエンジニアとしての能力」を測定するベンチマークも公開されているとの事。これは、AI自らがAIを開発できるという見立てでしょうか。いよいよ、AI変革、第2幕の幕開けを予兆しています。
 日本のAIベンチャーも頑張っています。生成AIの学習や推論に特化した半導体チップLeapmindを開発します。機能を絞り込むことで、演算能力を維持しながらコストを抑える点が特徴との事。2025年をメドに出荷を見込んでいます。さて、ビックテックの類似アプローチを超えられるでしょうか?


⭐️映画・放送・出版・通信・広告・SaaS(BtoB)関連トピック

 今週、2番手にバズった話題です。NTT東西の固定電話の契約数はピーク時は6000万を超えていましたが、足元では1350万に激減しています。昭和に放置 して来たNTT分割法を再検討するべきではとの指摘があります。衛星をうまく生かして、安上がりのブロードバンドユニバーサルの実現を検証するのが賢い道ではないかとの提言もあります。これに関連して日本ならではの衛星方式が研究段階に入っています。超超小型衛星「ナノサット」を大量に打ち上げて、軌道上で大きな編隊を組み、超大型のアンテナの役割を果たさせるというものです。日本のインターステラテクノロジズと情報通信研究機構が共同研究を開始しています。国際競争にある衛星通信ですから、打ち上げロケットを含めてのトータルソリューションで日本得意の小型・安価が成功すれば国際競争力がつきます。ここは、池井戸潤原作のドラマ「下町ロケット」に描かれたごとく「ヤタガラス』を三菱商事にて実現して欲しいものです。
 学参出版社のベネッセが生成AI活用に本気の理由 は「効率化がゴールではない」との事です。社内におけるAI活用の推進は、導入のゴールであり、新たなプロダクトやサービスを開発するうえで非常に重要なプロセスと位置付けられています。そうです、AI教師ロボットを開発、実現するのが一例と思います。教科書を作っている古参の出版社は紺屋の白袴で、対応が遅れそうですから、柔軟な学参出版社、リクルートなどに期待です。
 通信のデバイスではAppleの「AirPods」が話題です。これを脳波計にする特許が提出されています。 ワイヤレスイヤホンのイヤピース部の電極を使った脳波などの生体信号計測技術に関するものです。脳神経科学とITを組み合わせたブレインテックと呼ばれる産業へのアップルの本格参入が現実味を帯びてきました。


⭐️EC・小売・マーケティング関連トピック

 生成AIが根底から覆すマーケティングの概念という対談が話題です【有園×高広対談】 。AIが広告やマーケティングに及ぼす最も大きな影響というのを妄想すると、それはリテールまわりの変化であり、購買行動の変化に影響するところだと考えられます。結果としてAIDMAフレームなどの購買のプロセス解析は無意味になるかも知れません。その、変化の立役者であるアマゾンの生成AI戦略「プロジェクト・ナイル」の極秘全貌が判明しています。熟練の販売員レベルの対話型検索機能を実現します。自然な人間との会話に近いやり取りを通じてより詳細に、かつ徹底的にパーソナライズされた商品検索を可能にする生成AIを組み込むとの事です。もっとも、需要喚起のコミュニケーションなど、背中押しと例えられるプッシュ技術は未だ搭載されないでしょう。そこは、依然、人の役割になりそうです。
 「創業2期目で年商6億 セールスコンサルティングの革命児が立ち上げた新進気鋭スタートアップの全貌 」とタイトルが踊っています。コンサルティングと営業代行の両立を目指すGrand Centralはセールスにおいて、事業のスケーリングにセールスコンサルティングは必要不可欠であるという立場をとっています。単なる営業代行に留まらないとの目標でしょう。この会社が営業ノウハウを注ぎ込んで、生成AIにアプローチすればAIロボット店員などが実用化されるかも知れません。


⭐️Web3・メタバース・空間コンピューティング関連トピック

 社会問題のひきこもりと不登校に、メタバースの活用です。甲府市ではひきこもり支援にメタバース活用します。 個人情報を明かさずにアバター(分身)で市の精神保健福祉士などに個別相談できます。対面での相談に抵抗感がある本人が安心して相談できる環境を整え、自立に向けた支援につなげることを目標にしています。一方、ロートこどもみらい財団と株式会社スマイルラボは、PCのブラウザ利用で参加できるメタバース児童館「ロートの放課後」をオープンしました。2Dのメタバース「Nicotto Town」内に設置されます。低スペックのPCやスマートフォンのブラウザーでも参加できる事を考えると、その用途からすれば2Dでも十分と言えるかも知れません。


⭐️物流・自動運転・EV関連トピック

 日本は「自動車輸出世界1位」から陥落したのに、中国EVに補助金を出すとは、なんか違ってないでしょうかとの意見があります。 世界の自動車市場ではEVの販売増加が鮮明になっています。トップは、中国のEVメーカー“BYD”、2位は米国の“テスラ”です。着々とBYDは日本国内に販売網を広げています。今回、トヨタのお膝元である愛知県小牧市にショールームを開店しました。 国内では12店舗目で中部地方では初めてです。既に60台を受注しており、今年度末までに1700台の販売を目指しているとか。日本のベンチャーも黙っていません。「テスラ超え」を目指すTURINGが自社工場をマスコミに公開しました。 Turingは2023年内に自社EVでの走行を実現。2028年に量産開始、2029年にレベル5自動運転達成、2030年に1万台生産を目指しているとの事です。
 SFに描かれていた空飛ぶクルマの登場です。CycloTechのサイクロローターの可動部分はカプセル化されており、特殊な構成は客室を保護します。CruiseUpの6つのサイクロローター構成は高い冗長性を提供し、ローターが故障した場合でも安全に飛行し着陸できるとの事です。


⭐️時流関連トピック

 時流ネタを2つ送ります。ひとつ目はGDPの話題です。2012年には日本のGDPはG7の中で上位グループでしたがいまや最下位に転落、さらに世界13位から27位に転落しており、経済学者の野口悠紀雄氏は、「いまの状態が続けば、日本は先進国の地位を失う可能性が強い」と指摘しています。
 二つ目の話題は、ゲノム解析による日本人の成り立ちに関する調査報告です。 「ヤポネシアゲノム」プロジェクトで現代日本人の遺伝的な特徴は縄文人系統の人々と弥生時代以降に中国大陸から渡ってきた集団が混ざり合うことで形作られたという従来説がほぼ確認されたとの事です。遺伝形質に影響を及ぼす程の人数が来日したとなると、朝鮮半島経由ということでしょうか。それも明らかにして欲しいですね。


⭐️キャリアマネジメント関連トピック

 日本のキャリアマネジメントに変化です。日本生命は高度人材の年収を最大5000万円の 枠を用意して、海外M&A・デジタル分野の人材を開拓します。 人材流動化の波が保守的な生え抜き重視の採用を続けてきた金融機関にも及んできた事になります。


⭐️教育関連トピック

 最新の文科省調査では不登校29万人、いじめ68万件と過去最多となっています。ここ数年の伸びが特に著しいです。 これに問題意識を持たない人はいないでしょう。教科の学習は学習アプリや AI教師ロボットによる個別教育に任せて、教師はティーチングからコーチングに役割シフトして、生徒のメンタルフォローに注力すべきです。また、不登校対策としてクラスに在籍したママでの、メタバースクラス出席を実施している、さいたま市の事例に注目です。


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