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BYDが拓くEV革命—自動運転、ロボット、生成AIが変える未来の風景

Twitterメディア「#トレンドクリップ」編集・発行人の計盛です。
今週のまとめを貼らせて頂きます。

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BYDが拓くEV革命—自動運転、ロボット、生成AIが変える未来の風景
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#トレンドクリップまとめ  2024/9/06
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長澤まさみが出演するCMで注目を集めた中国のBYDが、日本市場で大ヒットし、EVの常識が変わりつつあります。しかし、BYDの成功は単なる始まりに過ぎません。中国では、無人タクシーが街を走り、人型ロボットが実用化されつつあります。さらに、生成AIが新たな課題と可能性をもたらし、企業や個人の働き方や生活を劇的に変える準備が進行中です。EVからAIまで、未来を切り拓く技術革新の最前線を追います。

⭐️EV・自動運転・ロボット関連トピック

⚪︎EV
 長澤まさみの出演するCMで話題の中国BYD、大当たりです。来店客86%増で爆売れ現象とか 。「バッテリー電気自動車を買うなんて、時期尚早だよ!」「中国のEVメーカーって大丈夫なの?」。そんな生活者のイメージを短期間で一部覆すことに成功したのが中国の自動車メーカー比亜迪(BYD)です。
 もっとも本家の中国では、相次ぐEVメーカーの倒産により所有者はスマホアプリのアップデートやクラウドサービスが利用中止になって、不信を買っているとか。 中国では「BYD」を含め、100社以上の電気自動車メーカーが生き残りをかけてしのぎを削っています。
 一方で、価格競争などに敗れた一部のメーカーは破産。厳しいようですが、これは資本主義の淘汰モデルで、生き残ったBYD等は世界市場を狙えます。日本の携帯電話、所謂ガラケーメーカーが護送船団で競争を調整して結果として、一社も世界市場を狙えていない事の方が失策です。

⚪︎自動運転
 ついに到来した自動運転社会、「無人タクシー」行き交う中国で見え始めた「新課題」 との記事に注目です。すでに自動運転時代が始まっている中国。発売されている新エネルギー車の多くに自動運転機能が搭載され、3月には検索大手バイドゥが無人タクシーの正式営業を始めたという事です。アメリカに次いで中国が先行しています。
 自動車学校に「AI教習車」導入開始です。 「AI教習車」は、センサーによって自車両と他車両の位置や動きを記録することができ、また車内カメラにより運転者の確認行動の有無を判断、それらの情報を検定時の評価基準に基づいて評価することができるとの事です。先行する中国では、教官に替わりAI教習が普及しつつあるので、今後日本でも広がる事が予想されます。

⚪︎ロボット
 元・ファーウェイ天才少年が最新の人型ロボット5機種を発表しました。 年内に300台出荷の見込みです。 霊犀X1は本体の設計図やソフトウェアのアーキテクチャ、ミドルウェアのソースコード、基盤となる運動制御アルゴリズムなどをいずれもオープンソースとしています。日本のロボット各社もこれを購入して人型ロボットをキャッチアップすべき段階ではないでしょうか。

⭐️出版・放送・通信・SaaS(BtoC)関連トピック

⚪︎放送
 会員爆増「Netflix」に死角はあるのか、画策する次の一手とのタイトルに注目です。広告付きプランが好調で、会員数が急増しているNetflix。順風満帆に見えますが、死角はあるのでしょうか。そして、次の成長に向けてどのような準備をしているのでしょうか。Netflixの広告フォーマットはかなり簡素で、中断のない体験に慣れた視聴者をイライラさせないよう、限られた量のコマーシャルしかプッシュしていません。一方、広告なしプランの価格を引き上げることを検討しているようです。
 また、日本でもオリジナルドラマを制作してヒットを飛ばしていますが。テレビドラマの現場に影響を及ぼしています。ギャラは地上波の「5倍」 撮影期間は「倍以上」 。Netflix躍進で「テレビドラマ界」に悲鳴が上がっています。 オリジナルドラマ「地面師たち」(全7話)が大ヒット中のNetflixに、テレビドラマが俳優を奪われています。このままだと日本のテレビドラマ界は深刻な事態に陥ります。

⚪︎書店
 無人・有人のハイブリッド書店登場 「あゆみBOOKS 杉並店」刷新との事です。日販は、無人書店「ほんたす」1号店で培った完全無人営業のノウハウに加えて多機能セルフレジを導入することで、有人・無人のハイブリッド型営業を実現する省人化ソリューションを開発しました。「無人化」と「シェア型」が今後のトレンドですね。特にシェア型では、
新本・中古本も織り交ぜて普及すると見られます。棚主のこだわりが顧客を誘引します。

⚪︎衛星
 深刻化する宇宙ゴミ、Starlink衛星は5分に1回の衝突回避動作を実施。米SpaceXのStarlink衛星は、軌道をずらす動作が前年の11分から、2024年上半期には約5分に1回へと増えています。宇宙はリスクが増えて、リターンが下がっています。先日の中国ロケットの大量デブリの発生事故のように、デブリ対策は喫緊の課題です。

⭐️IT・SIer・SaaS(BtoB)関連トピック

⚪︎ファウンドリー
 モリス・チャン会長はイノベーションの源泉は「アイデア」にあらずと発言。TSMCにはグランドデザインはなかったとの事です。To Doリストの一番上が、米国から帰国した技術者が新竹サイエンスパークで創業した半導体企業3社のために、ウエハー製造工場の建設を急ぐことだったのです。成功者はイノベーションの場所にいる事が近道と言えそうです。
 もっともファウンドリーにはインテルも手を引いたようです。2021年に再進出した米インテルが莫大な赤字の中でファウンドリー事業部の分割と売却を検討しています。ファウンドリー世界2位のサムスン電子もやはりメモリー半導体競争力の回復に集中していますし、ファウンドリー三国志は台湾TSMCの天下が続きそうです。

⚪︎AI PC
 ハードウェアからエコシステムまで、Windows on ArmがもたらすAI PCの将来とのタイトルに注目です。 一昔前にWinTelと呼ばれる、マイクロソフトとIntelの蜜月時代がありましたが、AIをきっかけに今度はMicrosoftとArmにより生まれたWindows on Armの成熟スピードが目覚ましいと話題です。OEMや開発者、エンドユーザー向けプラットフォームとして存在感を増しているようです。

⚪︎クラウド
 苦肉の「日の丸クラウド」と揶揄されています。経済安全保障の懸念から、データの置き場所に対する政府や企業の目は厳しさを増しています。富士通による日の丸クラウドへの期待を受けての戦略ですが、実はサーバー設備は米オラクルに頼っています。

⭐️生成AI関連トピック

⚪︎普及課題
 繰り返されるAIブームの浮き沈み、「AIの冬」の再来を避けるために必要なことはなんでしよう。 最近、AIブームは終わったというニュースが続いています。「AIの冬」の再来を避けるためには、機械と人間の能力のギャップ、いわゆる「ラストマイル」を埋めることが必要という識者もいます。
 もっとも、進まないAIの普及で「AIバブル説」が誤っている理由との反論も出ています。 現在は「AIはバブルにすぎない」という言説が大きくなりつつあり。クラウドに出荷されるエヌビディアのGPUを除けば、AIに対する実需要はほぼ存在しない」という認識があります。もっとも私が執筆のiPadの傍のiPhoneでChatGPTを常駐させて質問や会話などを投げかけていて、便利に使っています。サムアルトマン曰く、チャットボットの次はエージェントとの事なので、仕事に役立つようになれば、課金するでしょう。

⚪︎教育
 教育に関心がある人は今井さんの資料を一読すべきとのアドバイスです。生成AIの現状や将来の展望、教育への影響を分かりやすく分析しており、最新技術の動向をサクッと把握できて、教育現場での生成AIの実用的な利用方法や影響を理解できるとの事です。
https://x.com/shota7180/status/1830850867572154709

⚪︎アプリケーション
 コールセンター市場に新風、生成AIが顧客に電話を架けます。Passionate Geniusが開発するのは、架電特化の生成AI電話サービス「nocall.ai」。人間のように会話応答ができる架電サービスです。以前にはgoogleでも同様なサービスを提供していましたが、パッとしないようです。今度はどうでしょうか。アウトコールの自動化が実現できるでしょうか。注目です。
 アマゾンは、音声アシスタント「Alexa」にAnthropicのAI「Claude」を組み込む予定です。報道によると、この計画はまだ進行中で、Alexaの有料プランは10月に導入される可能性があり、月額5~10ドル(約730~1460円)の価格設定との事です。私は単なるチャットボットならスルーします。
 AI検索はGoogleの脅威か、パープレキシティの戦略分析。パープレキシティの主な差別化要因は、オープンAIの「GPT-4」、米アンソロピック(Anthropic)の「クロード」、米メタの「ラマ3」など複数のLLMを駆使している点。との事ですが、これはさながら自動車の初期に馬車馬の形をした機関車のようです。チャットボット次にはエージェントが来ますから検索の行為自体が「アシスタント」に変わると予測されます。
 Difyを使うのは無料でAI秘書を雇うようなもの 、時間がない人は全員Difyを使った方が良い。雑務が消えて使える時間が5倍増える。時間の余裕がある人はさらに仕事を効率化できるとの売り文句ですが、チャットボットベースの秘書ではなく、次のエージェントベースに期待です。

⚪︎悪用リスク
 ディープフェイク、国内で28倍に急増。崩れる日本語の壁とのタイトルに注目です。 生成AIを使い偽の動画などを作る「ディープフェイク」による詐欺被害のリスクが日本でも急激に高まっています。英企業の調査では2023年に日本で確認されたディープフェイクは前年比28倍になっています。

⭐️時流関連トピック

 IBMやGMが中国事業を縮小しています。アメリカの対中投資は前年比4割減となっています。 米国企業の中国ビジネスが転換点を迎えています。IBMなどIT大手は研究開発体制を縮小し、ゼネラル・モーターズなど自動車大手も投資を減らしています。中国の景気低迷や米中対立の長期化が背景です。

 巨象インドと「20年前の中国」共通点と大きな違い、とのタイトルに興味を惹かれます。世界一の人口を抱え、GDPで世界3位になることが確実視されるインド。日本企業はこの国とどう向き合えばよいのか。『週刊東洋経済』9月7日号の特集は「インドが熱い」。

 脳にNeuralinkのチップを埋め込んだ被験者、早くもビデオゲームをプレイです。2人目の被験者であるアレックスさんは、すでにネット閲覧やCADソフトウェアFusion 360での物作り、さらにはビデオゲーム「Counter-Strike 2」までできているとのことです。

⭐️EC・小売・マーケティング関連トピック

 Amazon、ネット通販鈍化も広告急成長、そのワケ。広告事業が成長している背景には、3つの要因があると米調査会社のイーマーケターは分析しています。(1)購買意欲を持った大規模な顧客基盤、(2)強力な広告効果測定機能、(3)拡大する広告掲載枠、です。リテールマーケティングをリードしています。もっとも、通販ではTemuやシーインの中国勢の追い上げに注意をする必要がありそうです。




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