5/26 東京競馬11R 東京優駿(ダービー)推奨穴馬 及び レガレイラ出走経緯、ジャスティンミラノの今後の処遇の可能性について

陰謀論だと思う奴はさっさと帰りな。


馬主界隈や生産界隈ってのは1枚岩じゃねえし、「使い分け」が賞金稼ぐの取り合わないようにするだけだと思ってるから本質に辿りつけないんですよ。

別に牝馬がダービー出走自体は近年珍しい事ではなくなってるし、ウオッカが勝利した以前だって牝馬は1937年のヒサトモ、1943年のクリフジと出走機会2連勝なんて事もあった。流石にこの頃は時代背景が違うので今と比較してもしょうがないが。

ウオッカがダービーに出走した経緯は馬主・谷水が起因ではなく調教師の角居の決断が起因だった。谷水は既にタニノギムレットでダービーを制覇しているし、この年のオークスはダイワスカーレットが感冒で無念の回避という状況で、わざわざオークスではなくダービーに向かうメリットがほとんどなかったと言ってもいい。

それでもこの時は角居は「持論」「信念」でダービー1本のみの登録、そして結果を出した。その後、繁殖としてはなかなか目が出なかったが今でもタニノフランケルが種牡馬入りし、サイアーラインは続いている。

これも、あくまで「オーナーブリーダー」「個人馬主」だったからこそ角居は独断できたはず。実際これ、谷水に無断でやってるのよ。


だが、次に挑戦したレッドリヴェールはかなり意味合いが異なってくる。この馬は社台F生産でクラブ法人馬でダービー挑戦と全く異なる経緯、ただこれにもしっかりとした理由がある。

この年の桜花賞馬はハープスターで、当然この馬は2冠狙いでオークスへの出走表明していた立場だったが、秋は秋華賞ではなく凱旋門賞出走を表明していた。

当時の日本競馬はオルフェーヴルが惜しくも凱旋門賞を取り逃した直後であり、凱旋門賞への挑戦が過熱していた頃で、我も我も挑戦と名を上げる馬が多かった。ただ、JRAは外国遠征の助成金をカットしたのもこの頃で、今のように重賞勝っていない馬がポンポン気軽に遠征できる状況ではなく、増してはクラブ法人のファンド商品でわざわざ損害を出すような行為はご法度とされた(東サラではないが、実際に賞金低い海外重賞に出走=勝っても赤字確実=ファンド商品で敢えて損害を出す=背任扱いで金融庁に指導された事例有)。だからこそ、遠征するには何かしらの大きな実績が必要とされた。

レッドリヴェールは重い馬場で実績残していた事もあり、早い段階から凱旋門賞向きと言われていた経緯もあった事、この年はハープスターという超強敵がオークスに居て逆転が厳しい事(結果としてヌーヴォレコルトにハープスターは負けたが)、ダービー出走馬の社台F・ノーザンF生産馬の大半がSS系で血統の飽和状態で種牡馬価値を上げにくい、上げる必要性がない背景であった事(実際に勝利したのは非社台非ノーザンのワンアンドオンリー)の条件が重なった事での出走だった。あくまでこれは繁殖ビジネスは別の考え。


その次のサトノレイナスは記憶に新しい人は多いだろう。これはノーザンと里見の半持ち共有馬であり、ノーザンサイドはダービー馬として種牡馬付加価値付けたいエフフォーリアの存在があった為(グレートマジシャンとシャフリヤールは当時飽和状態のディープインパクト産駒でそこまで重要視されず)、直前まで距離不安説のあった桜花賞馬ソダシが出走するオークスに変更しようと模索が入っていたが、牡馬クラシック登録全てしていた国枝の意地が勝った形での出走で、これだけはノーザンサイドの意に反した出走だったと言ってもいい。

ただ、出走当日にも言われていたが馬体不安を無理して出走した事でダメージを負った結果これがラストランになってしまったが。当時言われていた里見が半持ち権利を全部買い取ったという話も実際は無く、今はノーザンへ預託の形で繋養されている。今年無事ならサトノクラウンとの初仔を出産予定(1年種付け見送った為)


さあそして今年のレガレイラ。

普通に見ればチェルヴィニア等との「使い分け」。チェルヴィニア自体、昨年秋~春はボンドガールが出走するレースを避けるローテを取っていたぐらいに抜けた評価を受けた馬ではなく、昨年の段階ではレガレイラ、ステレンボッシュ、アスコリピチェーノはほぼ同格評価。ホープフル勝った事でかなり評価高くなったが、あのレースの出走馬でその後重賞勝利した馬がいない(OP勝ちはサンライズジパングがいる)正直レベルは疑問視が付く。

元々本来朝日杯でも良かったんだよレガレイラ。だけど朝日杯、今年すげえのいたでしょジャンタルマンタルというマイル路線の鬼かつパリスマリス産駒で血統価値があるのが。社台RH名義の馬だけど、種牡馬用に持ち込んでるのであればそれの枠は潰せないよね、じゃホープフルしかないよねという出走経緯に過ぎん。この馬がいなかったらグランアレグリアと同じ事してたんじゃない。


ここまではいつもの「使い分け」。

ここで注目してほしいのはレガレイラとジャンタルマンタルのローテ。

おかしいと思わんか、ジャンタルマンタルのローテ。朝日杯→共同通信→皐月→Nマと、ここ最近トライアルや叩きを使わず直行が多い外厩馬が、GⅠ勝ってる馬が何故に共同通信挟んでるのか、何故に皐月にメンバー揃ってるのに分けずに使ってきたか。

そこで見えてくる、当初からジャスティン馬の中でも飛び抜けて評判の高かったミラノの存在よ。


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