12/22 中山競馬11R 有馬記念 出走馬短評&推奨穴馬

ちょっと長めにあれこれと。ドウデュースがいなくなったのは確かに残念ではあるが、馬券の組み立ては面白くなったのでは?そんなオッズになってるしね。


ダノンデサイル…今年のダービー馬、どうしてもダービーの勝ち方が「恵まれイン差し」のイメージが強く、所謂フロッグ視されがちだが、ダービーはダービーポジションでこそ勝てるという鞍上の導き手が見事だった。

期待された菊花賞は反面、全く自分の競馬に徹する事ができず馬群に飲まれ最下位もやむなしの位置取りだったが翌6着まで来れた。ダービーはマグレではないのでは?と思わされる結果だったからこそ、今回このオッズになっているのだろう。

オカルト馬券的にも今年の漢字「一」を引いた事が尚人気に拍車をかけている感じ。

血統面では母方がアメリカのダート血統で、これはドウデュースにも共通していたが近年の有馬記念好走のトレンドの一つ。決して軽視できる存在ではなさそう。


アーバンシック…非常にスタミナ豊富な欧州系ステイヤー馬。故に菊花賞勝利も納得の内容ではあるのだが、あまりにも上手く行き過ぎた感じは確かに否めない。鞍上の腕・判断があってこその勝利に見える面もあるだろう。配合面ではレガレイラとほぼ同血(レガレイラも祖母がランズエッジでこの馬と同じ)なのだが、母の距離適性・馬体の分差が出ている感じがする。

今回大本命候補がいなくなった事で押し出されて1人気になっているが、秋のGⅠここ数戦で不振のルメール&ノーザン傘下クラブな点と、近年菊花賞制覇→有馬記念も制覇した馬はシンボリルドルフ、ディープインパクト、オルフェーブル等の「三冠馬」ばかりでこの馬はまだ1冠、かつ皐月賞とダービーでは馬券外だった事を踏まえると、格的にはやや過剰人気感は否めない。


ブローザホーン…春のグランプリでは鞍上悲願の初GⅠ制覇に献上。馬場も味方した事が最大要因だとは思うが、それを踏まえても京都大賞典、ジャパンCと不振が続く。

状態は然程悪くないのだが、動きが2歳馬に遅れているなど気になる面はあるが…。中山2500mは2戦2勝で合う舞台、かつ宝塚記念とリンクしやすい舞台である事から近走の中では適性面では優位になるが…。


ベラジオオペラ…2歳時に東京で勝利経験はあるが、一流の舞台になるとどうしてもパワー型の面が目立つ結果に。大阪杯の勝利はまさに舞台と適性がマッチングしての結果で、馬主へ初GⅠをプレゼントした結果になった。

正直雨予報に喜んでいた所はあっただろう。だが残念ながら今の所降る気配が無く、思ったほどパワー馬場になる事はないはず。スローの上がりのキレ勝負になると泣きを見そうなだけに、どの位置で競馬を組み立てるか。距離に関しても伸ばす事はあまり歓迎ではなく、やはり馬場状態に左右される方が影響が大きそう。


ローシャムパーク…適性が隣のべラジオオペラに近い。配合も父と母父を逆にしただけだしね。ただこちらはこなせるレンジの幅がべラジオよりも広く、この配合は2018年勝者ブラストワンピースと一緒。

前走BCターフでも僅差の内容で世界的に見てもトップレベルにある馬。まだGⅠ制覇こそないが時間の問題の感。とにかく相性がいい中山芝2200mの重賞を勝っている点は注目。


スターズオンアース…2冠牝馬も早あと半年で規程引退。とにかく古馬になってから順調にレースを使えない事が痛手だった。特に今回に関しては陣営から相当弱音のコメントが見え隠れするレベルで状態が上がってこない。前走叩いてこの状態は「枯れた」と判断されても仕方ないのではないだろうか。

昨年、死に枠の16番から2着に来た底力はあったのだが、正直今は今年のメンツの中で一番厳しい感じはある。


レガレイラ…迷走する「天才少女」。新馬1戦1勝で阪神JFで1番人気に推され大敗したロカが母なだけにこの馬も過剰人気気味な印象を持つがそれでも牡馬相手にホープフルSでGⅠ制覇した事実には変わりはない。

アーバンシックでも書いたがほぼ同血配合で、母がマイル寄りだった分1800~2000前後で好走出来た事もあったが実は本格化したら春天等に向く長距離馬なのではないか?という点は否定できない。近走のエンジンのかかりの遅さは特に目立つし、エリ女も不利があれど勝負所での反応の悪さが気になる。

戸崎替わりもねえ…去年のドウデュースもそうだけど、難癖あるタイプを戸崎が何とかするイメージが沸かないのがねえ…。

あまりステイヤー気質すぎると逆に有馬はダメなんだよなあ…マイラーがごまかせるのが有馬記念であって…。


ディープボンド…「プボ」呼びで「新しい価値観勢」から人気のベテランだがどうにも個人的にはその名は一生馴染めなさそう。有馬記念も毎年出走してくるが2021年2着以降近年好走無し。年齢重ねる毎にマラソンランナー感が増しており、今となってはほぼ阪神大賞典&春天&京都大賞典専門馬の道へ。

むしろステイヤーズSで見てみたかったんですけどねえ…アルバート程GⅠ足りなくもないし、GⅠ足りそうで足りない感じのステイヤーでダイタクバートラムを思い出す。


プログノーシス…GⅡで格上、GⅠでは国内外でちょっと足りないという常に優等生上位にいるがナンバーワンになれないポジションにおちついてしまっている。前走も勝てるレベルの相手に取りこぼしてしまったのは痛手。

コックスプレート→有馬記念のローテはリスグラシューが連勝でアーモンドアイを下しラストランを飾ったローテと同じで特段割引ではない。

懸念は有馬記念実績が皆無な鞍上三浦の点ぐらいだが、もうそろそろ中央でもGⅠ勝ってもいい円熟期。今年初GⅠ制覇の若手が目立ったが、ここで中堅ベテラン涙のグランプリ制覇なんて事も驚きではない。


ジャスティンパレス…昨年の1人気馬だが、昨年は最強馬イクイノックスが不在、秋は大敗続きだったドウデュースの存在があった事で支持された結果も、異例な程のスローペースに泣き4着と消化不良の内容。

この馬はドウデュースとは真逆の馬で、スロー上がり勝負だと全くダメ、スタミナ消耗戦になると突っ込んでくる馬なので、パンサラッサがいてくれた恩恵も大いにあった。今年は昨年程スローになるとは思えないし、昨年有馬勝った時のドウデュースよりも秋2冠の着順纏めている点では決して軽視できない存在。


シュトルーヴェ…今年あれよあれよとGⅡを2連勝、勢いそのままで挑んだ宝塚記念では極悪馬場もあり大敗。その後前走で復帰しそこも大敗だが、流石にここまで人気ないのは怖すぎる。鮫島克がここで初GⅠ制覇も決して非現実的ではない所。

とはいえ特段強調点が無いのも事実。日経賞、目黒記念共に夏のGⅢメンバーと変わらないメンバー層だった事も踏まえるとね…。


スタニングローズ…近年人気薄で好走目立つエリ女組。更に有馬記念の好走が多い父キングカメハメハで、十分有力視されてもいいはずなのだが前走以外が近走格下相手に大敗続きが目立つ。とはいえ復調したと考えれば成績は気にしなくていい筈。

スターズオンアースとの力関係は逆転しているとは思うし、鞍上ライアンも不気味。ここがラストラン予定だし、メイチ仕上げで動きは抜群だった。


ダノンベルーガ…何故マイル路線に行かないんだろうか。ダノンキングリーと似たような馬だと思ってるんですけどねえ。流石に2500は舞台が違いすぎる感じしかなく…。

秋の内容からもここでは厳しい。


ハヤヤッコ…芝ダート兼用馬でもあり、かなりパワー型に偏ったイメージ。今だったらむしろ地方交流重賞、東京大賞典の方がGⅠの舞台だったら楽しみ持てる馬だったのだがこちらへ。

スタミナ&パワー比べになると前走の強さが出るが、速度面では圧倒的に格下。ここでは追走一杯なイメージで手が出しにくい。大雨で極悪馬場にでもなれば面白かったかもしれないが…。


シャフリヤール…逃げ馬不在で逃げ宣言。あまりそういう自分の得意な形崩すのはいい結果出ない事が多いが、本当に逃げるんだろうか?

ダービーがピークで以降は好走凡走繰り返し、その着順も下がっている点は懸念。

とにかくこの枠は死に枠過ぎて昨年のスターズオンアースの2着以外近年は馬券内が全くない。状態も状況も強調点に欠ける。



とまあ、書いた中で挙げる推奨はこの馬。


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