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Matamata's blue memory

気がつけば久しぶりの投稿のような・・・。
そんな間に沢山みられているようで、
こんな時代に逆行した長い文章を・・・。
ありがたいと思う反面、
そろそろ怒られるんじゃないかな
とも思っています・・・笑。

あくまでこういう見方をしたら面白いんじゃないかなということで書いていますので、一つの意見として捉えていただければと思います。

物事に興味を持つ時は、何かきっかけがあると思います。
特にそれにのめり込んでいった場合は、原体験であったり初期微動であったりといった表現になるのかなと思うのですが、ずっと大切になるものではないかと思います。

例えば私がベースにのめり込んだきっかけはSOPHIAですが、ロックに目覚めたきっかけはポルノグラフィティです。とはいっても最初はベースのTama氏ではなく、ギターソロを堂々と弾く新藤晴一氏に憧れていました。なので最初の楽器は母親から借金(のちに踏み倒す)して買ったギターでした。そして色々なバンドの音楽を聴くようになり、早々にベーシストに転向してしまうのですが、皆無だとは思いますが興味のある方はこちらに書いてあります。

そちらの記事にも書いてあるとおり、はじめはベースの音が聴こえないものです。そのため私のベース人生の初期にTama氏はあまり関わってはいません。それはポルノグラフィティのベース音がそこまで大きくないということや、昔のオーディオの質も関係しているかも知れません。それ以上に素人に分かりやすいシンプルにカッコいいロックベースとは違うというか・・・。
色々と省略しますが、何が言いたいかというと単純に今聴くとめちゃめちゃカッコ良いめちゃめちゃ上手い!ということです。ただやはり私のやってきたロックベースとは少し違うため、入り方のタイミングや、フレーズの指運でそっちにいくのかというところもあって色々と面白いです。というか難しい・・・笑。

実はいままでも幸せについて本気出して考えてみたメリッサなどのロックベース系はコピーしていたこともあるのですが、最近ハマっているのがMugenです。このMugenのベースは、ほとんどの方が縦横無尽に動くベースラインがカッコ良いところだと思うのですが、私はやはりイントロのグリスです。アレがとにかくカッコ良い。そしてあのリフ。繰り返しなので覚えれば楽かなと思ったのですが、オルタネイトで弦跳び・・・。そして速い。BPM190って・・・。よく歌いながら弾けるな。やっぱりプロはすごいなと思いながらも気がつけばあの頃の彼等より年上になっているような・・・。

若いって良いな・・・。

Mugen、今年中に弾けるようになるかな・・・。


アレ、ここはそんな話をする場所ではなかったような。
そうここは爬虫類のnote。ベースは所詮お遊びなので何か聞かれても困ります・・・笑。

という訳で話がそれたので戻しますと、私の爬虫類ライフにも原体験があります。
それがマタマタ (ma"Tama"ta) ということでかけてみました。前の記事にマタマタは別で書くと記したので今回はマタマタのお話です。

マタマタ (Chelus fimbriatus) とは南米に生息するヘビクビガメ科のカメです。
カメなのですが、まさに独特という言葉がピッタリの容姿をしており、カメともどの生物とも似つかわしくない顔や、上からみると枯葉に擬態したような姿、そのクセ大きくなるという訳のわからない形態をしています。

マタマタ

マタマタは古くから知られている種で、昔の動物図鑑にも載っていたことを覚えています。私の持っていた動物図鑑は絵であり、そこに小さく描かれたマタマタをみて変な名前で変な形でこんなカメ本当にいるのか?と思ったものでした。
その後、カメのカラー写真図鑑「カメのすべて」を手にしてマタマタの全貌を拝むことができました。本当にいました変なカメ。その本のマタマタとオオアタマガメ (Platysternon megacephalum) の写真が個人的に凄くよかったためか、いまでもその2種は思い入れのある種です。私が基本フォルムから離れた姿をしたカメを好むのはおそらくこの2wayのせいだと思います。これが原体験 or 初期微動 !
ただまだそのような図鑑に載っている爬虫類がお店で売られていることを知らなかったため、本物を拝無ことができるのはもっと後の話です。そしてそのような文化を知り実際にお店にいってみたらいました(ちなみにオオアタマガメも)。「本当にいるんだ」と思ったことを今でも覚えています。何回思ってるんだという話ですが、あの感動があったからこそいまでも続けているのかなと思います。

そんなマタマタにいまでは慣れが出てきましたが、本当に俄かには信じ難い姿をしているカメだと思います。形態的には嘴が退化しており顎の筋肉がないかわりに首の筋肉が発達しています。ここがオーブリーとは違うところというか更に変な容姿になった要因の一つではないかと考えます。

それではマタマタとはどのようなカメかを掘り下げていきたいと思います。
マタマタは本種のみでマタマタ属を構成しています。そりゃこんなのが何種類もいたらかなわんと言いたいところですが、最近は2種になったようです。古くから言われているアマゾン水系 (アマゾンフェイズ)、オリノコ水系 (オリノコフェイズ)の2タイプが、それぞれアマゾンマタマタ (C.fimbriatus)、オリノコマタマタ (C.orinocensis)となりました(はず)。

アマゾンマタマタ

この2種は上記のように古くから区別されていましたが、いささか情報に混同もあったようです。そのためか暗い体色のものをアマゾン、明るい体色のものをオリノコとされてしまう場合がある感があったりなかったり・・・。
実際には形態に明確な違いがあります。

左・アマゾン 右・オリノコ

見比べると結構違うということで、まずは上からの相違点です。頭の形がアマゾンではシャープにオリノコでは広がっています。また首元から喉元にかけてあるヒダがアマゾンの方が発達していることが上からでもわかります。そして少しわかりづらいですが、甲羅の形がアマゾンの方が長方形で、オリノコの方が丸型です。これまた写真のクオリティが悪いですが、この特徴は後方に顕著にみられ、アマゾンの方がポルシェみたいとは言い過ぎですが角張った印象です。つまりは弁当箱です。また甲羅の質感も異なり、アマゾンは硬質、オリノコは軟質な印象ですが、個人のフィーリングの範疇かも知れません。

左・アマゾン 右・オリノコ

1番分かり易いのが裏側です。ご覧のとおりアマゾンには模様が入ります。マタマタはアダルト個体を目にする機会も多くなく、ましてやひっくり返す機会もないかと思います。一般的に成長に伴い派手さは薄れていく傾向にあるのですが、アマゾンは喉元の2本線と黒い腹甲が特徴でオリノコは無地です。

左・アマゾン 右・オリノコ
なんとも表現しずらいが、雰囲気が違うのはわかる。

現在ではというか私がみてきた間は、オリノコの方が流通量の多い印象です。そのため単にマタマタと言えばオリノコを指します。
また大きくなるのもオリノコで最大甲長44cmとカメの中でも大型です。ただ多く流通するベビーサイズから巨大にするのは至難の技なのではないかと思います。そもそもマタマタは大きさ以外でも終生飼育が難しい種類であると私は考えています。単に飼育が難しい種類というよりかは、どう飼うのが正解かがイマイチ確立されていないという印象です。それでも先駆者達のおかげで少しずつデータは出てきています。私も色々と試したことがあるため、せっかくなのでここで紹介しようと思います。これは上記にもあるように完璧な飼育方法ではなく、あくまで飼育に挑戦するハードルを下げるためのものです。

飼育の難易度以前に、マタマタの飼育は一般的なカメと比べて面倒臭い部分が多いです。その1番の要因としてエサが挙げられます。まず多くのマタマタに配合飼料を食べることを期待しないほうが良いといっても過言ではありません。野生下のマタマタは魚食性です。待ち伏せて泳いできた魚を吸い込んで丸呑みするというものですが、これは上記の形態的特徴からもわかると思います。実際に飼育下でも魚を好みます。そのため飼育のはじめは生きた魚を与えるところからはじめます。大体は生体のサイズにあったメダカや金魚になる訳ですが、このエサの管理が面倒臭い・・・笑。また単一の魚ばかりだと栄養価が偏る恐れもあります。そのため活餌以外に餌付けることを念頭に置いて管理します。
マタマタはその生態も合間ってか、動かないであったり何を考えているか分からない印象がありますが意外と慣れます。そのため他のカメ同様、エサをくれると認識すれば寄ってきてピンセットからエサを食べるようになります。異なる点は浮遊しているエサよりもピンセットからの方が反応が良いところです。そのため何かしらの動きに反応している感があります。気に入らなければ吐き出しますが、肉系に反応が良いため、私はハツなどを使い中にフィッシュミールの含まれた配合飼料を挿入してバランスをとっています。それが良いのかは確証はありませんが、金魚単食より成長は良いと感じます。そのほかピンクマウスや冷凍した魚を使っても良いかと思います。

次に水温と水質です。マタマタは完全水棲種のカメです。孵化時に入水してから産卵以外では陸に上がらないと考えて良いと思います。そのため生活する水場が重要になってきます。マタマタの分布域からみて暖かい南米の方(意外と広いのでざっくりしています)なのはアマゾン、オリノコといった名前からも分かると思います。そのためマタマタ飼育は水温高め酸性と古くから言われています。これはマタマタが古くから流通していることと、古くからの爬虫類愛好家は"上陸組"と呼ばれるアクアリストからの転向の方が多いからであると考えます。私は上陸組ではないため、phなんか測ってらんねぇ水質管理にシビアではないのですが、カルキ抜きであったりブラックウォーターで管理しています。

マタマタは突然死が多いと良く言われるカメです。その言い伝えもあいまってか飼育の難しい印象があります。
1番の要因として、魚食性のため消化能力が高くない可能性があるということが考えられています。確かに食が太いカメではない印象なので、給餌を規則的に間隔を空けたり、小さめのエサを与えるなどの配慮があっても良いかと思います。また高目の水温で管理することもこの要因が大きいのではないかと思います。
マタマタという言葉は皮膚を意味しています。ヒダが発達しているからなのか、良く脱皮のように皮が剥けるからなのかどっちだったかな?笑。という感じですがこの脱皮のような特徴は飼育下では良い兆候ではないと私は考えます。それは単純な生理現象で起こるものではなく、調子を落とした時になる印象が強いからです。他のカメでも水があっていないと肌荒れを起こす場合もあります。マタマタも同じように水があっていない可能性もあるためブラックウォーターなどで酸性に傾けることは不必要なことではないのかなと考えています。
これらのことは私が実際に管理して考えたことなので、全てが正解ではないと思います。また実践していないことは書いておらず、これから確立されていくものもあると思います。一つ言えることは、突然死と言われているものは突然死ではないということです。それはマタマタというカメは調子がガクっと下がった時にどうしようもなくなってしまうという印象が強いからです。そしてその調子を落とした要因に見当がつかなかったことはありません。それらはいくつかの要因が重なってのもだと考えています。ここに記したことは、そのいくつかの要因を排除するために、これぐらいのことをやっておこうということです。

このようなことからマタマタは弱っちぃナイーブなカメであると言えると思います。まぁ変な形をしている訳ですから、変な環境に住んでいることも想像がつきます。もちろん配合飼料も食べ、特に何も気にせず長期飼育をしているマタマタ飼育者もいるかと思います。おそらくそれはセンスであり波長があっていることであると考えます。逆にいえば私のようなイチイチ面倒臭いというような人間は波長があっているとは言えません。ということで1番面倒臭い活餌問題を排除して話を進めてきた訳ですが、マタマタは大きくなることとは裏腹に成長の速いカメではありません。このことは非常に長い年月をかけて成長をすることをあらわしており、故に寿命も長いと考えます。これもまた終生飼育が難しい点ではあるとは思うのですが、その長い生涯の中で調子を崩すこともあるでしょう。その要因がカメにあるのか人にあるのかといった問題はありますが、少なくとも給餌をサボる、水換えをサボる、低温に晒すといった人側の要因には少し敏感なカメなのかなと思います。

今回はマタマタについて書いてみましたが、そこまで思い入れの強さが伝わる文章ではないなというのが私の感想です。思い入れが強いというよりは外国の爬虫類に興味を持った理由の一つといった部分が大きいことが、読んでいただければわかると思います。マタマタはその見た目のインパクトで人気があり、私のようにその容姿に惹かれた人も多いと思います。一方で飼育の方ではマニアックな側面が強く、人気や知名度の割には飼育者がそこまで多くないように思います。それは動かなくてつまらないなどの理由もあるかも知れませんが、大体は上記のような理由からであると考えます。マタマタもサイテスⅡになり、輸入されなくなると言われていますが、今現在はそうでもありません・・・笑。おそらく海外のファームで安定して増やされており、大型のため産卵数も多いといったものであると考えますが、それが無くなれば見られなくなる可能性もあります。それなら繁殖をというのが悪い癖に思うことも多々あるまえに、マタマタに関してはまずは終生飼育だと思います。迷っているならいるうちにということで、飼育を始める方が増えていただければと思っています。

今回の記事的に
アキヒト、ハルイチ、Tamaだが
もしかしたら
櫻井、坂崎、高見沢かも知れない。

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