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インタビュー企画番外編!021 Fund国内担当キャピタリスト紹介

みなさん、こんにちは!
021 Fundの森谷です。
 
021 Fund(ゼロトゥーワンファンド)はバンダイナムコエンターテインメントのCVCとして活動をしています。主な業務として、バンダイナムコグループと将来協業可能性のある事業を展開している世界中のスタートアップ企業のソーシングと投資実行、協業検討・推進をしています。シナジー仮説を描けるかどうかを重要視しているため、バンダイナムコの持つアセットやIP※と新たなエンターテインメントの創出や既存事業の強化ができるよう、日々アンテナを張っています。
※IP…Intellectual Property=キャラクターなどの知的財産
 
2025年1月現在、021 Fundはポートフォリオとして国内では7件、海外では9件の案件に携わっています。本インタビュー企画番外編では2回に分け、それぞれ国内と海外の案件を担当するキャピタリストたち合計4名をフィーチャーします!
今回は021 Fundの国内キャピタリストである岩崎覚史さんと松田愛里さんにお話を聞いてみました。
 

写真左:岩崎覚史さん、写真右:松田愛里さん






これまでの経歴


森谷:早速ですが、おふたりはどのような経歴を経て、021 Fundに参画したのか教えてください!
 
岩崎さん:僕は新卒でナムコ(現バンダイナムコエンターテインメント)に入社をし、アーケードゲームの開発を担当しました。その後2011年から新規事業の立ち上げに加わり、ゲームのノウハウをゲーム業界以外のモノづくりやサービス改善のために活用する、ゲームメソッドコンサルティングサービスに5年ほど携わっていました。
 
森谷:今でいうゲーミフィケーションに近いですね。岩崎さんは021 Fund発足よりも一足早くスタートアップ投資を始めたと伺っています。
 
岩崎さん:はい、2013年あたりから当時の執行役員を巻き込んで最初の投資案件の検討を始めたんです。そのころはCVCという形態ではなかったので、すごく時間がかかりました…ただそうして出資した案件がIPOしたときは嬉しかったですね。
 
森谷:岩崎さんは10年以上前から出資業務に携わっていらしたとのことですが、松田さんは会社経営をご経験されていたんですよね。
 
松田さん:そうなんです。私は新卒でブライダル企業に入社し、主にIRやPR業務を行い、5年目に社内ベンチャー制度でブライダル関連のECサイト運営を行う子会社を立ち上げました。そこから6年間、経営者として会社を運営していく中で酸いも甘いも知り、ネクストステージではよりグローバル視点を持ったサービスを生業にしたいと思うようになりました。
 


森谷:バンダイナムコはグローバルコンテンツを扱っているエンタメ企業ですし、そのCVCである021 Fundでは幅広く、多種多様なビジネスモデルやサービスに触れられることに魅力を感じたのですね。松田さんは去年11月のPlottへの出資案件をリードされています。
 
松田さん:PlottはSNSを中心に、ショートアニメでのIP創出を軸に事業展開されている企業なのですが、幅広いメディアミックス展開にも精力的に取り組んでいる企業です。ショートアニメの総チャンネル登録者数は900万人を超え(2024年7月時点)、月間5億PVを持っているなどコンテンツ制作とパブリッシングに精力的に取り組んでおり、我々が有するIP拡大のノウハウやアセットとのシナジーが見込めると考え、出資しました!
 

出資検討で大切にしている目線


松田さん:Plottもそうですが、エンタメコンテンツをゼロから創出することができる会社は一握りのため、価値が高いと感じています。経営者をしていたのでその難しさも共感できるからこそ、海外にも通じる日本のエンタメのオリジナルコンテンツは強い力を持っていると考え、注目しています。
 
岩崎さん:021 Fundとしてグループ会社やその事業部と濃淡あれどシナジー仮説を描けるかどうか、見えやすいかどうかといった目線は大切にしています。たとえば担当であるPhoenixxはインディーゲームの企画・開発やパブリッシングを行っている企業なのですが、機動力もあり、弊社とは違った領域をカバーしている企業なため、新たなIP創出やインディーゲーム業界にいるクリエイターとのつながりを作る際に非常に助かっています。逆に、ゲーム開発やグローバル向けのパブリッシングでは我々からサポートするなどして、win-winの関係を構築しています。
 


現在注目している領域と投資仮説


森谷:岩崎さんは特に技術領域で使用できるツールを中心に探索されている印象がありますが、現在はどのような領域に注目していますか?
 
岩崎さん:僕は次々とAIのトレンドが変化してきていることに興味深く感じています。目まぐるしい速さで成長しているAIを10年前から観察していますが、当時は想像もしていなかった高度なものも登場しています。デリケートな問題を孕みつつも開発フローが大きく変わったり、エンタメの可能性が広がったりと、我々とのシナジー創出の引き出しが増えることが期待できる領域ではないでしょうか。
 


 
松田さん:先の話に通じますが、やはり私はIP創出が可能なコンテンツ系の領域に注目しています。いまはエンタメに様々な出口が用意されているため、IPの活用価値も高まっていると感じています。世界的に見ても日本文化であるIPへの受容性やニーズが拡大しているので、自分たちでIPコンテンツを制作し、ビジネスとして成り立たせていけるかどうかは重要なポイントと認識しています。コンテンツ制作やIP創出の可能性を秘めている領域/企業の情報はキャッチし続けたいですね。
 

最後に


森谷:おふたりは国内外のイベントにも積極的に参加されています。岩崎さんは2月にイベントを主催されるとのことです!
 
岩崎さん:2月20日(木)に021 Fund主催のイベントを計画しています。エンタメ関連のCVCを集め、リバースピッチや交流会を行う予定ですので、是非お越しください!
詳細▶Entertainment Pitch & Meetup · Luma
 
森谷:おふたりとも本日はありがとうございました。同じ021 Fundのキャピタリストとしてシナジー創出を大事にしながらも、大切にしている目線や注目している領域が少し異なっているのはCVCの魅力ですよね。是非一度、ご連絡いただければと思います!
 
【連絡先(Facebook)】
岩崎覚史さん:岩崎 覚史 | Facebook
松田愛里さん:松田愛里 | Facebook
 
021 Fund お問い合わせフォーム:お問い合わせ | Bandai Namco Entertainment 021 Fund