Tinashe / Joyride
購入日: 2024.10.14
購入場所: ブックオフオンライン
購入価格: 792円
Tinasheのことはつい最近まで全然知らなかった。
昔から時々ディグの参考にさせてもらっているRocBox2というブラックミュージックをメインに取り扱うブログで、なんとなく目にした2018年のR&Bベストアルバムの首位に今作が紹介されているのを見て興味を持ったのがキッカケだ。
(RocBox2、本当に素晴らしいブログで大変感銘を受けてきたのだが近頃更新がなく寂しい)
Tinasheはこの世代の女性R&Bアーティストでは珍しい(?)自作自演スタイル。
OffsetやTy $、French Montana、Futureなどトラップシーンを代表するラッパーを多く招聘したサウンドは2018年当時の空気感が濃いが、Tinashe自身のトラックメイキングはトラップ一辺倒ではなく90年代を彷彿とさせる王道のR&Bスタイルもカバーしているので2024年現在に聴いても耳馴染みが良い。
官能的だがエロさは不思議と感じさせない滑らかなボーカルはかつてのAaliyahに近い。
ソウルフルではあるけれどクールな温度を残したトーンも夭折した歌姫を思い起こさせる。
聴きどころが多く駄曲なしのアルバムだと思う。
アレンジが非常に良くできているのでドライブではなくヘッドフォンでじっくり聴きたくなるタイプの作品で、肌寒い日が増えてきたこれからの時期に合うだろう。
なにせ最近知ったので日本における知名度がどのくらいかは良く分からないけど、フィーチャリングされてるラッパーのリッチさを考えるとアメリカと日本での知名度には結構な開きがあるんじゃないかな。
今作以外のアルバムもSpotifyで聴いてるけど良質揃いなので、もっと注目されても良いのではないでしょうか。