靴下一足を楽しんで買う価値
30代のころから洋服屋さんで素敵な靴下を見かけるたびに、手に取ってみるようになりました。普通の人ならば靴下に高い予算なんかつけないと思います。わたしもそうでした。でもすごく素敵な靴下のブランドがあって、お値段も素敵すぎましたが、あるとき、とても気に入った柄のものを一足だけ買いました。そしてそれを大切に大切に履きました。そうして月日がたって気がついたらば、その靴下の保有期間は10年になりました。デザインがよいだけでなく、素材の耐久性もそれくらいすごかったのです。穴もあいてないし、10年たった今、少しゴムがゆるくなったくらいしか経年劣化がなかったです。そしてデザインも10年たっても素敵だと思えるのです。それ以来、少し余裕があるときはそのブランドの靴下を買うようになりました。結局、気に入って10年履くということは、新しい靴下を買う必要がないわけで、時間と費用を節約できていたのでした。以前、ハイブランドのセレクトショップをのぞいたときに素材がいいなあと思った靴下がありましたが、それは値段が一万円でした。あの靴下は10年どころか一生ものなんでしょうか(笑)
もうひとつ発見したのは、赤い靴下を人知れず履くと、元気が出るということです。一足赤い靴下を買ってみたら、ちょっと気分をかえたいときに、ちょうどよいのです。自分の密かなおしゃれの楽しみです。自己満足でよいのです。
靴下の形としては足袋状のものが一番のお気に入りです。五本指はかさばりますし、指の形がまったくないと、足指が窮屈です。この前、フィットネスをしっかりしている感じの西洋人がすごくよさげな足袋状の靴下をはいてました。男性でしたが、ああいう靴下をわたしも欲しいなあと思いました。やはり、日本にいる西洋人だから日本のよいものをよく知っているのだと思います。今度見かけたら必ず、どこのものですか?と聞いてみたいと思います。
外からは見えないけれど、大切な足を守る靴下を楽しんで買う醍醐味についてのお話でした。