Stimulus-Response Theory
直前3日間に投稿した「results」「glass-half-full」「bias」に関連した
まとめ的な意味で、今日はまず「SR理論」、明日は「ABCDE理論」に
ついて書きます。
行動心理学を勉強された方はよくご存じだと思います。
「SR理論」は行動そのものにアプローチする「行動療法」の基盤と
なっている理論です。
「行動療法」は、人間の行動の大部分は後天的な「学習」によって
獲得され、「学習」は「刺激(stimulus)」と「反応(respose)」の
結合で成立し、「強化子(reinforcer)」の存在がその強弱を決めて
いると考えます。例えば、報酬や罰などが強化子にあたります。
人の行動、つまり反応を良い方向に変えたり、好ましくない行動を
やめさせたりすることに焦点を絞った治療と言えます。
ところが刺激がただちに反応を引き起こすという学習理論では説明が
つきにくいことが指摘されるようになってきます。
同じ刺激であっても、適切な強化子を適用しても、反応は違ってきます。
客観性を重視して、個別性は軽視されているからです。
そんな中で新しい理論が登場してきます。「ABC理論」です。
これについては、明日のテーマ「ABCDE理論」で一緒に考察します。