9・22 1日のはじまりは、こんなふうに。
朝、目が覚める。
サラサラと川の流れる音が聞こえてきて、ぐーっと大きく布団の中で伸びをする。
布団の温もりにお別れを告げて、まだ眠い目をこすりながら洗面台へ。
少しひんやりとする床は、まだ気持ちがいい。
歯を磨いて、髪を整え、さっと着替える。
朝ごはんは何にしようかな。ちょっぴり傾いた戸をバタンと開けて、畑へ向かう。
「おはよーう。今日はどこかへお出かけかい?」
「ううん!ちょっと朝ごはん採りに行くの。」
「そうかい。いいのが取れるといいねぇ。」
今日も、お隣さんは早起きで、田んぼの手入れをしている。
あぜ道を通り抜けて、畑へ到着。
あれもこれも美味しそうだなぁと迷った末に、真っ赤なトマトとオクラを朝ごはん用に収穫。
太陽に照らされた野菜はキラキラと笑って、いきいきしている。
そろそろ帰えらないと。
お腹がぐ〜っと朝ごはんを催促しているから。
そんな、始まりの朝を迎えたいなぁ。
*
本当は、一度でいいから、「もう分かんない」なんて言ってめちゃくちゃに泣いてみたいなんて思っています。
でもただ泣くだけじゃなくて、笑いながら泣いていたい。
幸せなのか、不幸せなのかわからないくらい。そりゃあもうぐっしゃぐしゃにして。
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