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鳳東のスゴいヤツ       (天鳳四人麻雀東風戦考察①)

 どーも、天鳳四人麻雀六段坂を東風戦のみで攻略した、くまりん19と申します😄。
 今回の記事では、鳳凰卓東風戦(以下、鳳東)の牌譜を紹介する。牌譜検討は麻雀上達の近道だ。牌譜検討を通じて、「最高レベル」と称される鳳東での戦い方を、私と一緒に学んでいこう。ラスった牌譜だけどな😝。

 なお、サムネは本記事とは無関係だ。私はスマフォで天鳳をプレーしているので、毎日見ている画面はこんな ↓ 感じだ。

サムネと比べて、何と地味なことか😭。皆さんには、パソコンでのプレーをお勧めする。


 
 東風戦六段坂の攻略法については、先日投稿したコチラ ↓ の記事(前々回記事)が参考になるだろう。未読の方は、先にこちらを読んでほしい。

 
 「英語はなぜ難しいか?」シリーズの愛読者には申し訳ないが、今後は英語と麻雀の記事を交互に投稿しようかと思っている。
 「麻雀なんて興味ないよ」という人は、最後の「⑦鳳凰卓でプレーしてみて」だけでも読んで頂きたい🙏🙏。英語習得を目指す人にも参考になる内容になっている(ハズ)。

 「天鳳」や「六段坂」などの用語については、↑ の記事で紹介したので割愛する。

 プレーヤーの呼称は、私を基準として、「私」「下家」「対面」「上家」で統一する。局面に応じて、「下家(南家)」などのように表記する。

 本記事は、私視点及び下家視点での、「何を切る?(鳴くか否か、リーチするか否かの判断も含む)」形式をとる。私はともかく、下家のスゲェ打ち筋をご堪能頂きたい🤗。
 本記事を読むにあたっては、貴方自身が対局しているつもりで、一緒に考えてほしい。貴方の麻雀力upにつながることを、お約束する🤗。

 では、始めよう。

①東1局

 下家(南家)視点。私(親)からリーチを受けて、ツモ六萬。何を切る?

東風戦らしくハデに仕掛けが入っているところに、唯一面前の親から「お仕置きリーチ」! 南家は4センチだが・・・。



 正解は・・・


 9筒切りだ。8筒のノーチャンスで、テンパイした時点で「いざとなれば9筒切り」という構想を描いていた(多分😅)。
 親リーチに通っているスジは8本(ほぼ通せる、9筒を含む)。下家は南のみの1000点(ツモアガリの場合は、点パネで400-700)準好形テンパイ(9筒が良い待ち)で、両無筋の六萬を勝負するかどうか、ギリギリのラインだ。個人的には、他の条件がなければ押して良いと思う。
 
 だが今回は、親の捨て牌には萬子が1枚も切られていない。少なくとも2ブロックは萬子で構成されていると思われる(実際は、2面子1雀頭の3ブロック)。六萬の危険度は跳ね上がると考えるべきだろう。シャンポン待ちの片割れが二萬なのも、押しにくい要因(他家が親リーに打つ牌ではない)だ。
 この局面での9筒切りは、「卓上この一手」(将棋で言う、「盤上この一手」。ある程度以上の強者なら、誰もが同じ選択をする)に思えるが、貴方はどう考えるだろうか?

 なお、上記の説明が理解できない人は、以下の記事を読んでから、この続きに挑戦して頂きたい。


ノーチャンスって何?

18分の1理論って何?

ブロック読みとは?

 
 数字・数学に強く、さらに詳しく押し引きについて学びたい人は、コチラ ↓ をどうぞ。


 

 下家の打ち筋に戻る。その後、安全牌を切っている間に、カン材の南を持ってきている。3筒をツモって、どうする?

3筒は通っている牌だし、六萬はどうせ切れない。私ならば思考停止でツモ切りだが・・・。



 何と下家は・・・

親リー相手に、ノーテンからカン!

 
 このタイミングで、南を加カン‼️

 私ならば3筒切りだし、基本的にはそれが無難な選択だと思う。
 だが、鳳凰卓で生き抜いている猛者(もさ)には、別の戦略もあるということだろう。


 この判断が鋭かった。

リンシャンから八萬をツモって、再度テンパイ。

 


 リーチをかけた私視点。下家の9筒トイツ落としには、「危険な萬子かドラ側を持ってきて、回ったんだろうなぁ」と思っていた。

とりあえず、仕掛けた子3人を降ろすという親リーの目的は達成。あわよくば、1人テンパイまである。


 
 南の加カンにはびっくりした! 唯一の面前者である親からリーチがかかっているのに?

親リーが入っているのにカンとか、マジすか?😅

 
 この辺りが、ご祝儀アリのフリー雀荘ルールと天鳳ルールの違いである。裏ドラによるチップ支出はなく、親にツモられたところで子3人のダメージは平等なのだ。もちろん、自分の放銃は絶対にない、という自信が無ければできないプレーだ(私には真似できない😅)。

 牌譜を追うと分かるのだが、このカンがなければ下家は再テンパイできていない。あのカンは、まさに「強者の一手」だった訳だ。
 
 終盤に対面も形式テンパイを入れ、最終的に上家の1人ノーテンで流局した。

 
 ちなみに、7巡目の各家の手牌がコチラ ↓ 。

誰の手牌を持ちたいか? と聞かれたら、多くの人が私(親)か上家(北家)と答えるのではないだろうか?

 
 この状況から、上家が最も損をし、私が次に損(リー棒を場に供託)するという結果になるのだから恐ろしい。リーチを受けてもしぶとくテンパイを入れることが、東風戦においていかに重要か、お分かり頂けるだろう。


②東1局1本場

 「場に1000点を供託」した上に、「親カブリのリスクを背負う」という危険な親番続行となった私視点。2件リーチ(しかも、2件目はラス目の追いかけリーチ)を受けた一発目、上家のリーチ宣言牌は2筒。どうする?


 前々回記事を読んだ貴方なら、簡単に判断できるだろう。

 正解は、もちろん・・・

 チーして1索切り(前巡に対面のリーチには通っており、上家には現物)だ。
 親カブリという、アガリ者以外の2人にも遅れをとる危険極まりない現象のダメージを、少しでも和らげる。
 次巡に2筒という共通安全牌を切れるのも大きい(「喰い替え」になるため、今2筒を切ることはできない)。


 結果は、最悪と言える、ラス目の満貫ツモ😱。

同卓者のHN(ハンドルネーム)が笑わせにくる🤣。局面は、全く笑えないが・・・。

 
 チーしなければ、対面(カン四萬待ち)の放銃。ラス目の満貫を親カブリして、自らがラス落ちという最悪の結果となった。
 
 ここで大切なのは、「チーしたからツモられた」などという、結果論に惑わされないことだ。上家のリーチの時点では、一発消しが最善の選択だったのであり、そのことに後悔など微塵もない。
 すべきは、無意味な「反省(という名の愚痴)」ではない。自分が2000点差のラス目に落ちたという、現実の認識(愚痴と大差ない?😅)である。


③東2局

 本対局、最大の見せ場(私ではなく、下家の😝)となった。

 下家(親)視点。終盤、ラス目の私(北家)が渾身のリーチ! どうする?

ここまで私の記事を読んできた貴方なら、一発消しが当然なのは分かるだろう。問題は、チーして何を切るか?

 
 下家(親)の選択は・・・

 

いや、リャンシャンテンに戻ってるんですけど😅


 チーして3索切りだ!
 
 私が下家の立場なら、チーして3筒切り(私は3巡目に2筒を切っており、モロ引っ掛けのカン3筒待ちは考えづらい)とするところだ。タンヤオのイーシャンテンとし、持ってくる牌によっては3索(リーチ者が6索を切っており、スジ。自身が2索暗刻のため、カンチャンやペンチャン待ちの可能性も低い)トイツ落としで降りる。


 このスーパープレーが、誰も予想できない(私だけ?😅)展開を呼ぶ。

 何と、次巡にド急所のドラ表示牌をツモ!
 
 麻雀漫画のような展開であり、牌譜検討の際に、私は思わず叫んだ。「ガン牌(牌に印や傷を付けるイカサマ)だ‼️」。
 もちろん、ネット麻雀にガン牌はない🤣。


 リーチをかけた、私(北家)視点。場況的に2-5索待ちは良さそうだが、ツモれない。
 「親に2索を暗刻にされたか?(実際は、リーチの時点で暗刻)」などと考えていたが・・・

ツカんだ瞬間に「ヤバい!」となる2筒。親は萬子待ちは考えにくく(4枚見えの六萬は通り、ニ-五萬は現物)、索子の両面待ちもない(3・5・7を切っている)。

 ある程度以上の打ち手ならば、3457筒からのカン6筒チーの喰い伸ばしが、読みに入るところだ。実際には、全く違っていた訳だが😅。
 

 2900の放銃 ↓ 自体は納得の結果とはいえ、

当たり前のように全員テンパイ。鳳東では見慣れた(見飽きた?)光景である。


 そこに至る過程がコレ ↓ では、納得できない。

再掲(ただし、全員の手牌をオープン)。

 
 いや、ちょっと待った😅。下家のチーがなければ、私は対面(南家)の一気通貫ドラ3に放銃している。というか、どんな「アガれる方」だよ⁉️


④東2局1本場

 下家(親)が対面(南家)に7700は8000点の放銃。ラス目の私(北家)にとっては、悪くない横移動(対面が親に放銃した方が嬉しい)となった。

私視点。七萬が切れない以上、この手はアガれない。ベタ降りして、横移動に期待する。


 前々回記事で何度も強調したが、圧倒的に多い他家のアガリをどう捉えるかが、中級者と上級者の大きな差だ。この局面で自分のアガリを見るのは無謀である。
 
 そもそも、序盤の白ポン ↓ が微妙だった😩。対面(南家)の2副露に焦り、「ライバルの加点を許すくらいなら」という緊急回避的な仕掛けだ。
 自身の手牌は、最高に上手くいって2000は2300点(白、チャンタ)。対面から直撃しても、3着浮上できない。

こうして見返してみると、焦っていたとしか言えない😰。自身の高打点のアガリor横移動に期待すべきだった。

 鳳凰卓にデビューしたばかり、リーチを2回空振りという状況が、私の判断を狂わせていた(ということにさせてくれ😅)。
 豆七段のメンタルである(笑)。


⑤東3局

 ラス目の私(西家)は、渾身のテンパイを入れるも・・・

場況から、6-9筒待ちは手応えアリ。



 無情にも、対面(親)から「ロン」の声が。

HNだけ見ているとネタ枠の印象を受けるが、実際は鉄強(約1名を除く)揃いの強豪卓だ😄。


 事実上の「終戦」である。


 こうして、鳳凰卓2戦目にして、私は初めてのラスを引いた(1戦目は3位)。まだ手探りでプレーしていた頃であり、牌譜を見返して「ヤベェな。こんな高いレベルで戦わないといけないのか😱」と思ったことを覚えている。

 
 同卓プレーヤーの皆さん、対局して頂き、ありがとうございました😊。
 皆さんのプレーは一般公開されている(鳳凰卓の試合は、5分遅れで配信されている)ので、ハンドルネームも表示して問題ナイと判断しました。勝手に晒してスミマセン🙇‍♂️🙇‍♂️🙇‍♂️🙇‍♂️。もちろん、要請があった場合には画像を削除します。

 特に、下家の「みみず」さんは、鳳東でも有名な鉄強(てっきょう、間違いなく強いプレーヤー)だ。他の方の記事などで紹介されていた(後から知りました😅)。「ガン牌」を疑ったこと、深くお詫びします。タダの土下座ならいくらでもするので、訴訟は勘弁してください🙇‍♂️🙇‍♂️🙇‍♂️🙇‍♂️🙇‍♂️🙇‍♂️🙇‍♂️。
 
 私は鳳凰民になりたてですが、今後もよろしくお願いします。また同卓する機会があったら、お手柔らかに😝!



⑥牌譜検討のすヽめ
 

 ここまで読んで、いかがだっただろうか? 「牌譜検討なんて、したことがない」「牌譜検討が大切なのは分かるけど、具体的に何を見ればイイか分からない」という読者もいるだろう。
 そんな貴方のために、牌譜検討の際に心がけるべきことを紹介する。

 私の考えでは、牌譜検討を怠る強者など存在しない。自身の現状を把握して次に生かすことは、言語学習においても必須項目である。コチラ ↓ も参考にしてほしい。

 
 以下、牌譜検討における「復習法」「学習法」を述べる。


・自分の手牌だけを見て、全局を振り返る

 少なくとも直前の対局については、自身の手牌進行を全て覚えていてほしい。私は20代の頃から実行しているが、「覚えられない」という人は、この機会に挑戦することをお勧めする。
 「ここで◯◯を切った」と思い出してから、→を押して確認するのが良い練習になるだろう。
 大丈夫🤗、私と三人麻雀をセットで打っている、70歳のオジイサンもできていることだ。年齢は関係ない、意志と習慣の問題だ


・全員の手牌進行を全局振り返る

 自分の手牌進行を全て覚えられるようになったら、全員分の手牌進行を追ってみると良い。天鳳の機能で、全員の手牌をオープンにできる。
 対局中に「予想」していたことの「答え合わせ」をするのだ。特に、
 ①仕掛けた相手の手役
 ②リーチ者のブロック構成
 ③全員のおよその手牌構成
  (裏を返せば、山に残っている牌)
 ④リーチに対して勝負してきている他家の手牌
 ⑤アシスト対象者の手牌進行
の5点については、対局中に予想することが重要な項目だ。必ず確認すること。答え合わせをしない予想は、単なる独り善がりである。
 ⑤はややレベルが高い項目だが、アシスト技術という東風六段坂攻略の重要テクニック(前々回記事も参照)を磨くためにも、確認したい。


・判断が微妙だった場面をじっくり振り返る

 東風戦では、制限時間に追われることも多い。牌譜検討に制限時間は無いのだから、ある局面について納得いくまで考えると良い
 自分で判断できない場合は、信頼できる打ち手に牌譜を送り(便利な時代ですなぁ😍)、意見を聞いてみるのもイイだろう。

 将棋の世界では、プロ棋士は必ず「感想戦」を行なう。麻雀というゲームの性質上、全く同じ局面になることは超レアだが、判断が難しい理由が似ている局面は存在する
 ある局面で悩み抜いた経験は、次に似たような局面を迎えたときに必ず生きる。


・格上のプレーヤー視点で局面を振り返る

 対局中、「おやっ?」と思った他家のプレーを確認する。本記事で紹介した、下家の「南の加カン」などは典型例だ。
 ここで注意したいのが、「何やってんだ、このヘボ‼️」で終わらせないことだ。対局中は「ヘボ」だと感じても(みみずさん、スミマセンでした🙇‍♂️🙇‍♂️🙇‍♂️)、後から牌譜を見てみると「スッゲェ😆」となることもある。
 上級者の牌譜は、貴方の実力向上の教科書なのだ(しかもタダ!)。


・対局中には気づかなかった好プレーを発見する

 ややレベルが高い項目だ。本記事で言えば、下家の「6筒チー → 3索切り → 4筒をツモってイーシャンテン復活」が該当する。
 先述した通り、対局中の私は、「下家は3457筒から6筒チーの喰い伸ばし。3索をトイツ落とししている間に、2索(私のアガリ牌)を吸収した」と読んでいた。これなら私にもできるプレーだし、鳳凰民のほとんどができるだろう。
 だが実際には、4筒を持ってきたのはチーの後。この1牌の後先がもつ意味は大きい。平凡なプレーとスーパープレーを分かつ程の意味を持つ。そしてこれは、牌譜検討しなければ気づくことさえできなかったスーパープレーなのだ。私自身、牌譜検討の重要性を改めて実感させられた。


 本記事で紹介した対局の牌譜 ↓ を貼っておく。対局者のレベルの高さ(約1名を除く)を体感してほしい。

 


⑦鳳凰卓をプレーしてみて

 本記事の締めとして、実際に鳳凰卓東風戦をプレーしてみた感想を述べる。言語学習にも通じる内容になっている(ハズ)なので、「麻雀は興味ない。くまりん19の英語の記事を期待してたのに😡」という愛読者の方は、ここだけでも読んでほしい🙏。


・マジでレベルが高い😅
 
 一説には、日本最高レベルという話だ。体験してみないと分からない世界がある。言語学習がそうだし、スポーツや芸術の世界にもあてはまることだろう。とにかく、その世界に飛び込んでみないと話が始まらない
 四の五の言う前に、自分でもやってみること。私は受験生に、「全く手が出なくてもイイから、とりあえず志望校の過去問を解いてみろ」と指導している。今回は、自分が受験生の立場になったという訳だ。それで良いと思っている。


・過疎ってる

 鳳東を打つプレーヤーは、鳳南・特東に比べて、あまりに少ない。天鳳の対戦予約画面 ↓ を見れば一目瞭然だ。

何ですか、この違い?😅

 鳳東における最大の難関は、対局を始めることかもしれない。
 鳳凰民の皆さん、もっと東風戦を打とうぜ‼️

 
 何? それが言語学習と何の関係があるかって?
 
 出版関係者の皆さん、もっとアラビア語・ヒンディー語・ベトナム語の本を出そうぜ‼️
 これでイイですか?😝



 以降は、天鳳・麻雀界隈でよく目にする言説に対しての感想だ。言語学習についての言説と共通する(と、私が思う)点を述べる。



・外野がうるさい

 インターネットは、天鳳・天鳳プレーヤーを揶揄する書き込みで溢れている。「天鳳は配牌運ゲー」「運だけで七段タッチ」「六段なんて初心者」etc。天鳳プレーヤーなら、貴方も一度は目にしたことがあるだろう。

 六段坂を登りきり、鳳凰卓で実際にプレーした今ならば言える。 

 自分でやってみろ‼️

 
 同じことが、現在の受験にも言える。「MARCHなんて簡単」「共通テストなんて対策不要」etc。
 これらは全て、実際に経験していない人間による印象論である。受験生の皆さんは、このような時代遅れの言説に一切耳を貸さないこと。アレコレ言われたら、「一緒に過去問を解きましょう」と返せばイイ。私は、受験生と一緒に過去問を解いている。

 言語学習で言えば、「発音なんてどーでもイイ」が該当する。どーでもイイかどうかは、実際に他言語を話してみれば分かることだ。
 やってみる前に感想を言わない。このマインドを身につけるだけで、実力(どの分野においても)は飛躍的にupすると考える。



・自称名人が多過ぎる
 
 麻雀は、偶然が大きく絡むゲームだ。特に、1人の手牌(+全員の捨て牌)しか見えないプレーヤーと、全員分の手牌が見えている観戦者とでは、与えられる情報に大きな差がある。
 その差を無視して、結果論でプレーヤーを批判する声が多過ぎる。中には、プレーヤー視点に立って批判している(できている)人もいるのだが、ある程度麻雀に精通していないと、両者を見分けることは困難だ。

 牌譜検討の項で述べた、「特定のプレーヤー視点で局面を振り返る」は、そういう意味でも有効だ。もちろん自分の手牌は知っているのだが、あるプレーヤーにだけ与えられた情報で、自分ならばどうするかを考える習慣をつければ、安易な批判はできなくなるハズだ。

 言語学習に当てはめれば、「評論家目線の英語教育」とでも言えるだろう。生徒が基本的な文法を間違えたとき、教える側はアレコレ言う。だが、自分で英文を書いてみると、やはり同様の間違いをするものなのだ。
 評論家の存在は必要だ。彼らの目を気にすることが、プレーヤーの成長を促す。だが、皆が評論家になっては意味がないのである。



・とは言え、ネットの書き込みは有効

 ここまで言っておいて何だが、ネットに数多(あまた)存在する「天鳳の悪口」も、時には有効だ。

 私の場合、六段坂攻略中に「無理ラス(避けようのないラス)」を引いたとき、お世話になった。
 「天鳳は牌操作している」から、今回のラスは仕方ない。「天鳳は課金者優遇システム」なのだから、非課金の自分が勝てなくて当然etc。連続ラスの度に、私はそうやって自分を慰めた。

 私の「英語はなぜ難しいか?」シリーズに度々登場する、「責任をなすりつける対象」探しをするのに、ネットの書き込みは有効だった。
 無理ラスは自分のせいではないのだから、何かのせい(人以外にしよう!)にすればイイ。

 麻雀という偶然性の高いゲームにおいては、頭が良い人・真面目な人ほど、「自分に原因があったのではないか?」という思考に陥りがちである。
 だが、自然災害が襲う相手に落ち度があるかどうかなど考慮しないように、天鳳の地獄モードは、プレーヤーのミスとは無関係にやってくる。

 「因果応報」という思想に馴染んだ日本人(元々はインドの思想だが)は、「単なる偶然」という発想をしばしば拒否する。予想できない津波が起きたのは誰のせいでもないのに、犯人探しをする。生きていれば、誰だって病気に罹ることはあるのに、感染の理由を本人に求める。誰も得しないのに😰。
 このようなケースで、責任をなすりつけるのに便利な対象が「神」である。Englishで言うところの「God」は、日本語の「神」とは異なる存在(前者は唯一神、後者はone of them)だが、両者は責任を押しつける対象として共通している。津波も病気も「Godのせい」or「◯◯の神のせい」ということにすれば、意味なく自分や他人を責めずに済む。
 
 誰かを思い出したのではないだろうか? そう、天鳳の開発者である「つのだ」氏だ😆。
 多くの天鳳プレーヤーが、ラスを引く度に悪口を言う(あるいはネットに書き込む)。一方で、その創造力(天鳳を開発しただけではない。配牌もツモも思うまま🤣だ)を畏れ敬う。我々天鳳勢は、畏怖の念を込めて彼をこう呼ぶ。「つのだ神」と。

 これが、正しい「神」の使用法(?)だ。自分ではどうしようもないこと、自分に責任がないことは全て、「神のせい」で良いのである。
 ここのところが、日本語話者がEnglishという言語にシンクロできない理由の1つ(最大の理由はもちろん、「音」の違い)だと考える。詳しくは、「英語はなぜ難しいか? side編」で説明する予定だ。

 私は六段坂を攻略する過程で、「つのだ神」という補助ツールに大変お世話になった。七段昇段直前期になるとその必要もなくなったが、今でも感謝している。つのださん、ありがとう‼️ 散々悪口言って、ゴメンなさい🙇‍♂️🙇‍♂️🙇‍♂️🙇‍♂️。
 English speakerになるにあたって、私が何度も口にした、「俺が英語を使えるようにならないのは、日本社会のせい」↓ と同じことだ。補助ツール無しではメンタル管理ができないのならば、補助ツールを使えばイイ

 貴方が六段坂で苦戦しているならば、ラスを引く度に「つのだ神」の悪口を叫べばイイ。大丈夫、神は寛大だ。貴方のどんな悪口も受け容れてくれる(多分🤣)。なお、さらなる地獄モードを仕込まれても、責任はとりません😝。


 キレイにまとめられた(?)ところで、今回はここまでだ。それでは、次回記事(英語関連)でお会いしましょう。サヨナラ!


神様をあらんかぎり罵りなさい。
それを受け入れてくれるのが神様です。

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