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ウィーン紀行

コロナ禍で人生で初めて、移動の制限をされ、旅人の私はもう参っている。
助けてくれ。
最後に行ったのは去年の3月のベトナム。1年以上海外に出ずにいた期間なんてここ最近なかったから、そりゃもうきつい発狂しそう。今年行こうと思っていた旅も全てパァだ…過去に行った旅の写真をみてはま”だい”ぎだい”と頭をかきむしっている。

とはいえどうやら相当長期化しそうなので、違う形で、自分なりの形で、
あの旅の感動を、1ミリでも感じられたらと思って、今ままで行った国の備忘録を付け始めることにした。写真とGoogleマップとともに、自分の旅をプレイバック。一番下にGoogleマップが載っています。ちなみにこのGoogleマップをシェアするの流行ってるらしいので、もっともっと流行って、色々な人の旅を覗き見できるようになれたらいいな。

記念すべき第一回はウィーン。

私の曽祖父はバイオリニストだった。
残念ながら私が生まれる前に曽祖父は亡くなってしまうのだけど、曽祖母はそれはそれは長生きして、私もよく可愛がってもらった。
お家に遊びに行くと、クラシック音楽がレコードから流れていたし、バイオリンも飾ってあったりした。
曽祖母からよく、「機会があればウィーンに行ってみなさい、ひいおじいちゃんが恋をした素敵な街だから」とよく言われていたので、ウィーンは行ったこともないのに勝手に親近感を持っていた。

大学4年生になる直前の春休みについにその夢を叶え、大学時代のトラベルバディと共にウィーンへ飛んだ。

ひたすら美しい建築とスイーツを堪能

音楽どこいった???という感じだけど、何が一番記憶に残ってるってこれ。どこをみても美しい街並みとスイーツたち。

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彫刻の細かさだったり、色遣いだったりが美しすぎる…ヨーロッパの街並みって似がちだけど、アクセントカラーにゴールドが使われているところとか、ウィーンらしくロイヤルで洗練されている印象を受けた。後コーラルピンクとオレンジの間みたいな色のマーブル模様も所々で見かけた気がする。
なんかあるのかな、西洋史と建築に詳しい方教えて欲しい。

カフェには毎日行った。美味しいコーヒーとケーキを求め、食費はほぼカフェ巡りにつぎ込んだ。ウィーンはコーヒー文化が有名な街で、「ウィンナーコーヒー」というメニューが日本の喫茶店にも登場しちゃってるくらいウィーンを象徴する文化らしい。ウィーンではこのホイップクリームをコーヒーの上に乗せたものを、Einspänner(アインシュペナー)と呼んでいた。


もう一つ有名なのは、ザッハトルテというチョコレートのケーキ。ウィーンが発祥ということで、基本的にどの店もザッハトルテを売ってる。
中でも「本場のザッハトルテを食べるならここ」といわれているのが、Demel(デメル)とCafe Sacher(カフェザッハー)。

モーツァルトトルテ


Demelは、宮廷御用達の老舗お菓子店。ブランドロゴにも、あのハプスブルク家の紋章を使っているほど。ケーキの種類が多くてどれも美味しそうで、ザッハトルテを食べにきたはずなのに目移りしてしまう〜!!
…目移りした結果ザッハトルテではなくモーツァルトトルテを注文。アホか。でも悔いはない、本当に美味しかった…エントランスにも焼き菓子がいっぱい並んでいて、地元の人たちがちょこちょこ買っていっていた。ちょっとした手土産とかでDemelのお菓子持っていけるなんて素敵。


ザッハーのザッハトルテ

Cafe Sacherはなんとザッハトルテを発明したお店。Hotel Sacherというセレブ御用達の5つ星ホテルのすぐ側に位置していることもあってか、店内もものすごくロイヤルな雰囲気。おおお…デニム履いてきてすみません…と思ったけど、ローカルの人たちも割とカジュアルな格好で来ていたので、一安心。ケーキと一緒に出てきたカードには、Sacher, THE ORIGINALとドイツ語で書かれている。元祖の主張強め。このカードを開くと、そこでも「ザッハトルテは私たちが最初に作りました!!!!」と長々とその歴史が説明されていた。
お味はそのアピールに恥じないくらいのレベルの高さ。いや美味しすぎるやろ…今まで食べたザッハトルテの中で一番美味しいし、この添えられている甘くないホイップクリームと食べるのが至高。


ニベアババア降臨

旅中BIPAとdmに通い倒した。BIPAもdmもドラッグストアなんだけど、日本でいうアインズトルペとマツキヨって感じかしら。トイレくらいのペースで、見つけては入った。
みんな大好きNIVEAの発祥はドイツ。オーストリアはドイツとお隣さんなので、NIVEA商品のラインナップが豊富。
まずは購入品を見てほしい。

購入品

NIVEA云々の前に量が気になると思いますが(我ながら引く、お土産もかなり含まれてますと弁解しておく)、NIVEAのクレンジングシート、NIVEAの化粧水、NIVEAのクレンジングオイル、NIVEAのフェイスマスク、NIVEAのホイップボディソープなどなど、日本ではお目にかかれない商品が棚に並んでおり、本能のままにホイホイカゴに入れること小一時間、気づいたらそのままレジにいた。私のクレカが唸るぜ!!!

憧れのオペラ鑑賞

オペラ

せっかく来たのなら一度観ておきたかった本場のオペラ。何かしらの形で絶対観るぞと決めていた。実はこのオペラ、立ち見だと3ユーロくらいで鑑賞できるらしいよ。音大の学生が勉強できるように、安くなってるんだってさ!そりゃみんなウィーンに渡りたくなるわけだ。音楽を勉強するには本当に最高の街だと思う。私たちもウィーンの音大生たちに混じって立ち見をしようと思ったものの、相当並ぶことを現地スタッフから聞く。極寒の中何時間も潰すのであれば、その時間使って街を巡りたいし、せっかく音楽の街に来たからにはやはりちょっと頑張って席を予約しておこっかと話し、しっかり席をとって見ることに。

ちなみにアリーナ席が一番グレードが高く、チケット代も高い。
が、このアリーナ席で鑑賞するには、しっかり正装する必要がある。
ボックス席をとったわけだけど、ボックス席からアリーナ席を見下ろすと、舞踏会レベルのドレスや燕尾服を着た人々がずらり。
ひええええすごいすごい…
ボックス席とはいえ、ある程度の正装は必要ということで、慌ててH&Mに駆け込んでドレスとヒールを買う私たち。ありがとうH&M、どこの国でも私たちの味方だ。
鑑賞した演目はL'ELISIR D'AMORE.
ぶっちゃけストーリー全く覚えていないのだけど、歌とオーケストラのクオリティは本物だった。あんな柔らかく滑らかに聞こえるんだなあ。
有名な指揮者の佐渡裕さんが、「ウィーンのホールは音が生クリームのように聞こえるんですよ」と言っていたのを思い出した。


やっぱり音楽の都だった

大学生だったのでとにかく航空券の安い2月に行ったからか、空はどんよりしてるしぶっちゃけ街中が盛り上がってる雰囲気はなかった。
が、入ったカフェではピアニストの演奏があったり、ストリートミュージシャンが弾く楽器がクラリネットだったり、オフシーズンではあったものの、やっぱり音楽の都なんだなあと感じた。

ピアニストじいちゃん

ちょっとわかりにくいけどCAFE CENTRALのピアノ演奏の様子。
毎日17時からピアノ演奏があるとのこと。

シーズンの夏とかだと、バイオリンやフルートなどそこら中で演奏されているみたいなので音楽を浴びたい人はやっぱりシーズンに行くのがおすすめ。


今回紹介した場所や、そのほかに行った場所は下記Google mapより。
ベルヴェデーレ宮殿とかウィーン市庁舎とか行けてないから、またウィーンに行きたい。
Danke schön, Wien!!


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