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40歳独身男、古民家で田舎暮らしを始める

40代になったのを機に、今年の6月から新しく田舎暮らしを始めてみました。

場所は三重県の山奥です。

古民家があるのは三重の山奥に位置する津市美里町。

ここには祖父母が住んでいた古民家があり、私にとっては子供の頃から何度も通った思い出が沢山詰まった場所になります。

古民家の庭の岩の上に乗っているのが30年ほど前の自分

そして、YouTubeで田舎暮らしを始めたことを紹介したところ、再生回数が2万回を超えるプチヒットを記録しました。


この記事ではYouTube動画では伝えることが出来なかった「田舎暮らしを開始した具体的な理由」や「田舎暮らしを開始して2ヶ月経った現状」「将来やってみたいこと」を書きたいと思います。

1)田舎暮らしを始めた理由

「そもそもなぜ田舎暮らしを始めたのか?」ということですが、3つの視点に分けることができます。

・仕事
・家族
・環境

仕事
まずは私の仕事であるエンジニアに関連した話です。

2020/1にエンジニアとして就職し、2021/5からYouTubeでもAIやIoTに関連した発信をおこなってきましたが、それも1年ほど経過し、自分の中でマンネリを感じていました。

もともとAIやIoT関連の分野でも特に農業や漁業、畜産業などの第1次産業での応用に興味がありました。

昨年2021年からは関東で農業を営んでいる農家の人を見学したりもしていました。

ただ(生まれ育った場所でもない)関東で土地を借りて農業や畜産を始めることに自分がしっくりこず、どうせならば自分に縁があり、祖父母が耕した田んぼと畑が残っている三重でやりたいと思った次第です。

家族
また昨年に亡くなった祖父が病院で闘病を続けていた数年前から、祖父母が住んでいた古民家は空き家になっており、父親や親戚から東京から移住してここに住むことを勧められていたりもしました。

ただし、ずっと断っていました。

アラフォー独身男が田舎で一人暮らしをしても孤独を感じるが明白だったからです。(都会であればぼっちであっても孤独を雑踏の中で消せる効能があります。)

環境
しかし、30代前半に関東に出てきてから丸10年近く経過した40歳になったタイミングで環境を変えてみたい気持ちが芽生えました。

幸いエンジニアの仕事はリモートワークで作業する場所は関係ないという事情もあり、すぐに行動に移せます。

そのため孤独になってしまう可能性を受け入れて、三重での田舎暮らしを始めてみることを決めました。

※但し、まだ腰を据えてこれからずっと継続するほどの決意は持っていません。そのため、もし田舎暮らしが苦痛ならば関東に戻れるように、東京のアパートは契約したままでのスタートとなりました。

2)田舎暮らしを開始して2ヶ月経った現状

現在、田舎暮らしを開始して2ヶ月経ちましたので、ここまでのことを振り返ってみたいと思います。

・孤独のこと
・日常のやることの多さ
・お金のこと

孤独のこと
一番心配していた孤独に関しては「思っていたほど孤独ではないな~」という感想を持っています。

1週間に誰とも会話がないような状況も想像していたのですが、田んぼや畑で作業している自分を見て、ご近所さんが話しかけてくれることがあったり、近くに住む親戚の叔母叔父が週末に訪ねてくることもあったりし、意外と人とコミュニケーションを取る機会はあります。

日常のやることの多さ
また、予想外だったのは「田舎暮らしはやることが想像していた以上に多い」ということ。

田舎暮らしを始める前は田舎暮らしは暇だろうなと想像していました。

そして、その暇なイメージが「田舎暮らし=孤独」という先入観を生んでいました。

しかし、実際には周辺の草刈りや水田の水管理など、都心での生活では存在しない、自然が近い環境で生活するからこそ発生するやるべきことが多くあります。

将来的に(まだ関わっていない)自治会の活動や(まだ始めていない)畜産なども加わったら大変なことになってしまいそうです...

やるべきことに追われて心を疲弊させてしまわないために、無理せずにほどほどにやるようにペース配分を意識したいと思っているのが現状です。

お金のこと
「東京で生活するのと比べて生活費はどうなの?」というは気になっていたところでした。

良いところは家賃が無料ということです。(というよりも有料であったならば三重での田舎暮らしは開始していません。東京のアパートと古民家両方の家賃を支払えるほどの収入は自分にはないため...)

また、食費は現状はスーパーで買っているので都心での生活と大きく違いはありません。

今後のお米や野菜の自給自足に期待です^_^。

一方、移動費は田舎だと車が必須のため高額。

私の場合、レンタカーを不定期で借りていますが、1ヶ月で2~3万円ほどかかってしまっています。

価格が安く、お世話になっているガッツレンタカー。

東京での生活では移動費は電車代5000円くらいでした。

レンタカー代だけでなくガソリン代も必要なので、移動費は大きくマイナスです。

東京のアパートを引き払ったとして仮定して、東京での生活費と三重の山奥での生活を比較したら、家賃分のプラスが移動費のマイナスで相殺されてしまうのでトータルでは大きな差はないように思います。

3)将来やってみたいこと

田舎暮らし1年目の今年は、まずはお米作りや野菜作りなどの典型的な田舎暮らしと古民家に残っている大量の遺品整理、そしてAIやIoT関連の企画(例:「古民家に顔認証導入してみた」etc)を少しずつやっていく予定です。

更に実際に山奥の古民家で生活することで、来年以降にこの場所でやってみたいことのイメージも湧いてきました。

いま興味があるのはインバウンド向けの民宿。

古民家があるのは三重県津市美里町は日本の典型的な里山ですが、このような何もない場所だからこそ海外からの旅行者の興味を引くのではと、関連本を読みながら妄想してしまいます。

終わり

まだまだ今後の田舎暮らしがどうなるかは不確定要素が多いですが、無理せずに少しずつ続けていきたいと思っています。

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