アルトゥロ・ウイの興隆感想。ヒトラーに見立てたウイを見ながら中居正広に思いを馳せた
•感想全然まとまらない
•とりとめもない
•もともとの演出なのかアドリブなのかは判別できませんすみません
【舞台覚書】
•劇場の真っ赤なシートがもう大勝利じゃないですか…。客席もウイの色で染め上がる
•音楽〜〜〜〜!歌〜〜〜!!ダンス〜〜〜〜〜!!!はぁ〜〜〜〜〜〜最高〜〜〜〜〜〜!!(大の字)
•当日のコールアンドレスポンスは肉まん、あんまん、アルトゥロウイ
•ダンサーのお姉さん達赤いミニスカワンピとピンヒールで踊るの好きだし演劇の最中はアンニュイな感じに佇んでるのも好きでした。色っぺ〜
•そんな色っぽいお姉様方よりも更に色っぽいウイ。舞台前方で物語が進んでるのに後方で髪をかきあげたり鏡を見たりリズムをとったりちょっと待って、目が離せない!話全然入ってこないちょ待てよ!!!
•シカゴ舞台で「八百屋」の文字が可愛すぎてどうしても気になる〜〜!!笑
•ドッグズバローに後ろ盾になることを断られて「終わた…」ってしょげちゃうとこ可愛いw
• 中休憩の前に大の字に倒れたウイをローマが足を引っ張って下がるの好き。よっ!ウイの右腕!ローマもまた良いんだこれが。
【好きなとこ】
•「大事なのは起きたことよりも起きたことによる影響が如何におおきかったかだ」
(セリフはニュアンス)
演説の成功はいかに立ち振る舞い熱弁したかではなく、自分の行った演説によって八百屋(大衆)の心を掴むことができたかどうか。
これがベースにあるからウイが物事を起こすタイミングに慎重になったり、役者に習って立ち方歩き方熱弁の仕方を身につけることに意味が出て、自分の悪い評価を載せないようメディアにも近付く。
ウイは自分の行動による反響をとにかく意識してることが伝わる。
人の心を簡単に操作することはできない、けれど大衆の心を掴まねば上には登り詰めていけない。
力を使うタイミングを間違えないこと、力は正しく使うこと。
ギャングを束ねているボスのウイはそのことをよく理解している。
• 信頼、信頼、信頼。
信頼、とウイは何度も何度も言う。
「誰も自分が主導者になろうとしない。だから俺がやるんだ、それなら貴方は信頼で私に応えなければならない」(完全にニュアンス)
ウイを利用して立ち回りたい者たちが、結果ウイの力を強め権力を一人の身体に集めていくことになる。
そしていつの時代もヒーローを求める大衆が、ウイに目を奪われ手を叩きレスポンスし心酔して彼を主導者へと導くために手を挙げる。
ウイは既にギャングのボスではあったものの後ろ盾もなくまだ若いという印象の序盤から、どんどん服も変わり立ち振る舞いも変わり完全にラストは圧倒的支配者だった。
一人では権力者になれない。権力者になるためには大衆の支持がいる。
ウイは圧倒的なパフォーマンスと演説と殺戮をもって世論を惑わしまとめ上げていく。
•そして今実際に私たちの世には不穏な空気が流れている。
私たちの選んだ主導者の言動はどうだ?黙っているだけでいいのか?私たちは悲劇を繰り返さないために自分の主導者を選ばなくてはいけないし、常に注視し声を上げなければならない。
そのメッセージを、強烈な熱量で伝えてくる。そういう舞台だった。
私達の「選択」を、ウイの目が見ている。
【おまけ:ヒトラーに見立てたウイを見ながら中居正広に思いを馳せた】
ヒトラーをギャングのボスに見立てて書かれた音楽劇を見ながら、二幕の中盤くらいからこれは中居くんにも重なるのでは…みたいな胸のざわめきを覚えたのです。
ジャニーさんの下でグループがトップアイドルへと成長し国民的アイドルと呼ばれるようになり、MCを極め芸能界で特殊なポジションにいる、と置き換えると伝わりやすいかな。
ド派手な音楽に合わせてウイが踊り、歌い、それに観客が手を叩く。
マイクを向けられればレスポンスする(肉まん、あんまん、アルトゥロウイ!)。
挙手を促されば手を挙げる。いや完全にライブやないかい!!!
更にヒトラーの事をよく理解してなくて新幹線の中でウィキペディア見てたけど
『ヒトラーの演説は一見その場のアドリブのように見えるが、実際には詳細なメモ書きによって構成されていた。一見変わった言い方をしている場合にも、大衆の興味をひく意図があってあえて変更していることもあった。』
詳細なメモ書き。おや?どっかで聞いたことあるやんか?
同じ手法を使って大衆の心を掴み不幸にも幸せにもすることができる。
それを一つの舞台で身をもって体感したような気分だ、ということでした。
自分が話すこと、自分が動くこと。
その一つ一つの意味を中居くんは理解している。静かに機をうかがっている。
(………と思っている)
たまたま中居くんを連想してしまったけど、主導者っていうポジションは大なり小なりきっと皆そうなんだろうなって思うの。
だからね、ほんとね、中居くんがね、自分の持つ力を人のために、社会のために使える、そういう人で良かったな〜〜!!!
そんな中居くんにね、四(五)人がいて良かったな〜〜!!!
「興隆」……勢いが盛んになること
2020/01/17観劇記録