Periscopeのサービス終了とウェザーニュースLiVEのアーカイブ視聴
私は2020年8月からウェザーニュースLiVEを視聴しているが、お天気だけではなく、季節と生活に密着した情報や番組中で起こる様々な出来事にも関心があり、いつも楽しく視聴している。
しかし、番組の時間帯によっては、所用や睡眠時間中などで時間が合わないことが多く、後から見ることも度々あった。
また、同番組では、Twitterのフォロワーさんやウェザーニューズ社(WNI)が提供するアプリ「ウェザーニュース」でつながっている「ソラトモ」さんが結構頻繁に登場することもあり、それらを振り返って見ておきたいとの思いも強かった。
ところが、そんな私がアーカイブ配信で用いてきたTwitter社のPeriscopeが2021年3月限りでサービスを終了するということになり、今後ウェザーニュースLiVEをアーカイブで見ることができなくなるのではないか、他にも困っている人がいるのではないかと思い、Twitterのアンケート機能を用いてTwitterのフォロワーさんはじめユーザーの方に尋ねてみることにした。
2021年2月26日午前8時過ぎにアンケートを開始し、7日後の3月5日に下記のアンケート結果が得られた。
結果、27名のユーザーさんに協力を得られ、①「アーカイブは見ない、または必要ない」が26%、②「4月以降は諦める」が4%、③「他の媒体で見れるよ」が52%、④「WNIに要望したい」が19%であった。
他の媒体を知っているという回答が5割を超え最も多く、アンケートツイートのコメント欄にはPeriscope以外のアーカイブを提供する媒体についてありがたい情報提供もいただいた。
一方で②及び④が合わせて23%存在し、私同様にアーカイブ視聴ができなくなると思っていた人も少なくなかったようである。
①の回答も4分の1強を占めたが、アーカイブ機能は利用しておらず、ライブ配信のみを視聴しているか、自力で配信を録画しているものと思われた。
アンケートに答えていただいた方に感謝する意味でも、アンケート結果はすぐにお返ししなければならなかったが、アンケート終了直後はアーカイブ配信が今後どうなるかよくわからなかったこともあり、しばらく様子を見ていた。
しかしそんな中、3月7日頃(終了日は失念)にまずはスマートフォンで、その数日後にはPCでもPeriscopeが利用できない事態となってしまった。
筆者は3月中まではサービス利用が可能と思っていただけにとても残念であった。
その一方で、ウェザーニュースLiVEのアーカイブ配信がその時点で利用不可能になって途方に暮れてしまっていたと言えば、そうではなかった。
Twitterユーザーさんからご紹介していただいたのは“Twitch”という媒体。
この媒体というか、プラットフォームでもウェザーニュースLIVEを視聴できることは前から知ってはいたが、そこのサイトへ行ってみると実際にウェザーニュースLiVEの情報が「おすすめ」に上がり、キャスターが笑顔満面の可愛い顔でライブを行っている様子が私の目に飛び込んできた。
また、そのユーザーさんからTwitchで「ウェザーニュース」で検索するとアーカイブを視聴することができるとの情報提供もあり、実際に検索してみると、WNIが投稿した過去の動画が登場。
しかも、約2ケ月前までのアーカイブ視聴が可能であった。本当にありがたい話で感謝しかなかった。
インターネットによるライブ配信の課題となってきたディレイ(遅延)の問題も、このTwitchでは3秒程度と至って軽微なもの。
ウェザーニュースLiVEはキャスターが視聴者からコメントを拾って番組を展開する性格のものなので、タイムリーにコメントを送ることのできるメリットがある。かなりの優れモノである。ただ、現在のチャット利用者は国外の方がかなり多いようである。
各媒体のディレイについて興味があったので調査してみた。以下のとおりであった。
ディレイ(遅延)時間(筆者調査)
①Twitch:約3秒
②YouTube:約30秒(PC)約20秒(スマートフォン)※さらにCM挿入のため、立ち上げから視聴可能となるまで30秒程度を要する場合あり。
③ニコ生:約3秒 ※ディレイはあまりないが、CM挿入のため、立ち上げから視聴開始まで10秒程度を要する場合あり。ハード面が弱いプラットフォームであるため、有料会員優先の運営方針。有料会員でない場合は視聴者数が増えると画質が低下。さらに人数制限により視聴不可となる場合あり。
④TikTok:約12秒 ※立ち上げ直後はおすすめ動画優先(動画立ち上げ後は音量調整不可のため、事前に十分な調整を要する)の設定となっているため、ウェザーニュースLiVEのアカウントまで移動して立ち上げる必要がある。
⑤Twitter:約12秒(Periscopeサービス終了後の動画サービス)
この中で世界的にもっともメジャーなのはYouTubeであるが、タイムリーで番組を視聴するにはディレイがかなり大きい。YouTubeのように最大で30秒ものディレイがあると、視聴者はそれに反応してからコメントを作成して送信することになるので、キャスターが実際に喋ってから最短で1分くらいずれたタイミングでコメントが届く形になってしまう。
その頃にはキャスターは次の話題に移ってしまい、タイミングを逸してしまうことになりかねない。
そこでディレイの小さいTwitchで番組を視聴しながら、YouTubeの音声をミュートしてチャット欄にコメントを書き込めば、キャスターも比較的タイムリーなコメントを得ることができ、視聴者及びキャスター双方にWin-Winなことになるのではないかと思われる。
一方でYouTubeのチャットでは既に一種の「コミュニティ」が構築されており、常連の参加者間でよくあいさつ等が交わされ、そこの「名物」となっている。ディレイの小さいTwitchをもとにYouTube側の流れに合わないコメントを送るのは、コミュニティの関係者にとっては喜ばしい話ではないのかもしれない。
さて、Twitterでは私が様子を見ているうちにPeriscopeサービスが終了してしまったが、その後はTwitterでも引き続きアーカイブ視聴は可能である。どのようなサービスであるかは詳細はわからないが、2021年3月18日現在、PC・スマートフォン双方でアーカイブ視聴が可能である。
ウェザーニュースLiVEのライブ配信は、同番組のTwitterアカウントで当日の午前0時以降にその日の投稿に張り付ける形で毎日アップされている。従来どおりライブ配信のアーカイブ視聴もできる。現在のところ、2018年に公開された動画から現在に至るまでアーカイブ視聴可能である(ただし、2018年頃はアーカイブが残存しない日もあり、断続的に視聴可能)。
(例)
2018年10月17日配信分(檜山沙耶キャスターデビュー)
2018年10月18日配信分(駒木結衣キャスターデビュー)
2019年4月25日配信分(鈴木里奈キャスター最終出演)
2020年4月6日配信分(内田侑希(ゆき)キャスターデビュー)
2020年4月7日配信分(武藤彩芽キャスターデビュー)
つまり、Periscopeサービス終了によりウェザーニュースLiVEのアーカイブ視聴ができなくなるという私の危惧は、「杞憂に終わった」のであった。
これからも各種媒体・プラットフォームを活用して、ウェザーニュースLiVEのアーカイブを楽しみたいものである。
最後にアンケートにご協力の皆様、ありがとうございました。