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【01Night】未開拓エリアの地域アセットを 新規事業に取り入れる為に大切なコト 〜地域エコシステムへの入り方を探る〜【イベントレポート】
皆様、こんにちは!ゼロワンブースターの冨田(@ItaruTomita9779)と申します。
ゼロワンブースターは、「創造をルーティンに」をビジョンにアクセラレーターをメインに運営している会社です。
ゼロワンブースターでは、01Night と表して、オンライン配信を積極的に行っています!
前回は、Deep30の田添さんにご登壇いただきました。
AIについて楽しく学べる会でしたが、イベントのレポートをしましたので、ご興味あればご覧ください!
今回は、01Night 「未開拓エリアの地域アセットを 新規事業に取り入れる為に大切なコト 〜地域エコシステムへの入り方を探る〜」のイベントレポートを書いていきますので、宜しくお願い致します!
▼この記事はこんな方におすすめ
1.地域アセットの活用に興味がある方
2.これから地域を巻き込んで事業をしたい方
3.地元でしか事業をしていないが、他地域にも展開したい方
-----------------------イベント概要-----------------------
【内容】
観光資源、伝統工芸品、企業城下町など、地域には多くのアセットが存在していて、それを自社の事業に活用したいという企業は多いと思います。しかし、地域のアセットは膨大です。個別にコンタクトしたい先がある場合は電話やメールなど通常の営業活動と同じように進めれば良いのですが、地元企業以外からのコンタクトに応じてくれないケースも少なくありません。また、その地域一帯を巻き込みたい場合はどうやって巻き込んでいけばよいのかわからないケースもあります。このようなケースでは地域エコシステムにうまく入っていくことが大切で、その入り方を地域エコシステム構築にトライしてきた運営担当者と一緒に探りたいと思います。
▼タイムスケジュール
12:00~12:05 オープニング、SAAIの紹介
12:05~12:25 テーマトーク(随時QA受付ながら)
12:25〜12:30 全体Q&Aコーナー
▼トークテーマ
・地域にはどんなエコシステムはあるか
・地元企業と外様企業への地元民の対応の違い
・どうやって地元のエコシステムに入っていくか
▼登壇者
・桑田 靖章 YASUAKI KUWATA
1998年、大阪大学大学院基礎工学研究科博士前期課程を修了後、大手OA機器メーカに入社。大手医療機器メーカを含め、研究開発から生まれた自社技術の商品化、新規事業の立ち上げに従事。自社の販売チャネルが無い市場への参入をはじめ、技術のQCDから販売まで広い視野で自社のビジネスを考える事業開発を経験(経験した製品カテゴリ:液晶ディスプレイ、半導体レーザ、体外診断薬、他)。転機を迎えている日本の製造業の活性化に係りたいという想いが強くなり、香港政府系機関に転じ、日本企業の海外進出、輸出入、ビジネスマッチングの支援に従事。2018年6月より01Boosterに参画し、大学研究技術の社会還元支援に従事。
・平岡 仁志 HITOSHI HIRAOKA
2004年、新卒で自動車内装部品会社に入社。主にトヨタ自動車に対する内装部品の営業・企画・生産準備・品質管理等に従事。2007年、幅広く業務を経験する中で自身のキャリアの幅を拡げるため、日本GE Commercial Financeへ転職。中小企業を中心にリース・保険等の金融サービスのソリューション営業を担当。その後、リーマン・ショックの影響から、社会性・公共性・成長性の高い業界への転職を決意。2009年、医療系ベンチャーの株式会社エス・エム・エスに転職。同年12月、エムスリー株式会社との合弁会社、エムスリーキャリア株式会社の立ち上げに参画し、医師転職支援のキャリアコンサルタントとして、紹介事業立ち上げに従事。オペレーション構築、複数の大手医療グループとの取引拡大、事業提携等で医師人材紹介事業の拡大に貢献。2015年9月、独立。グロービス経営大学院MBA。
・江本 祐太朗 YUTARO EMOTO
電機メーカーグループにて、企業向けにデジタル技術をベースとした、新規事業プロジェクトの設計及び推進、アイデアソンや社内教育などのワークショップデザインに従事。社内新規事業募集制度を利用し、通常業務と並行しながら自ら新規事業立上げ活動を行う。2020年より01Boosterに参画。
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(今回はフルリモートで、お届けします!)
1.地域にはどんなエコシステムがあるのか?
質問が来るまでは、まずは予めご用意しているトークテーマで話すのが通例です。
司会の江本さんから、地域エコシステムについて、桑田さんと平岡さんに聞いてみると…?
・地域には行ってみないとわからない起業家コミュニティがある。
例えば、コミュニティスペースを作って、起業家を集めて、自治体や地域のVCの人たちが支援してたりする場所が意外にあるそうです。
・岡山だと、地域の先輩起業家であるベネッセさんやサンマルクさんなどの大手企業に加え、地銀さんや新聞社さん、地元の起業家支援コミュニティ等が一緒になって、地元の起業家を支援してたりする。
(岡山では岡山イノベーションプロジェクトという起業支援活動も積極的に取り組まれているそうです!)
・鹿児島とか行くと、出身大学ではなく出身高校レベルで繋がりがあって、独特なコミュニティがある。
このようなコミュニティには結構壁があるところもあれば、ないところもあるということもあるみたいですね。
その地域に貢献しながら、どう関わり合いたいのか、信頼しあってエコシステムを創る必要がありそうです。
2.地元企業と外様企業への地元民の対応の違い
他方で、このようなコミュニティにはどうやって貢献したり、情報交換できるんでしょうか?
・地域と関わりのない企業には対応1回目は慎重な対応になるケースもある。
・対応の違いはある。地域のお金を外のプレイヤーが取っていくのは気に食わない印象がある。
・地域外にお金が流れてしまうのを気にするケースが有る。
地域の特性上、上記のような難しい部分も、現実としてはあるようです。
加えて、平岡さんから対立軸を作らずに視座を上げるべきだ、とご回答頂きました。
変に対立軸を作ってしまうと、本来的に共通に目的と出来ることが解決できないとのことです。
重要な視点ですね!
他方で、「地域のコミュニティに参加する際、どうやって信頼を得ていますか?」というコメントも有りました。
その際に信頼を得る、得るまでの行動はどうしているか、ゼロワンブースターメンバーに振り返ってみてもらうと…?
・信頼されている方と一緒に行くと、下駄を履かせていただいて、お話ができることもある。
・その流れがあって、信頼をいただけるケースも多い。スタートアップの紹介も上手くいく。
また平岡さんは地域愛が溢れており、仕事以外でも地域と関わるようにされているそうです。(マラソン行ったり、観光行ったり…地域好きですね。)
信頼を得れているかは別にして、お金をしっかり地域にも落とせるように意識するのが大事だそうです!
桑田さんも地域観光をしながら、地域の良さを理解しながら、地域貢献を考えているそうですね。
ここから結構質問が増えてきましたので、登壇者からお答えいただきました。
質問:地域発イノベーションとしての可能性を感じるのは、どんなビジネス領域ですか?(明確な答えは無いとは思いますが、なにかしらの視座が得られればと思います。)
遠隔のツールとかは地域とかのほうが進んでない、これは恩恵を本来的に受けるべきところにイノベーションが入っていない感覚があるそうですね。
イノベーションというよりかは、横展開を一気にできる可能性はあるかもしれないですね。
桑田さんも目指している部分だそうです!
質問:コロナの影響により、オンライン化が進行する中で、地域のエコシステムはこれからどのように変わっていくと考えてらっしゃいますか?
・東京の便利さは、アクセス性の良さはそこまで優位にならない時代かもしれない。
・地域にもオンライン化によって、距離は関係なくなるので、地域だからこそのコンテンツは増えて来るかもしれない
というようなご回答が!
コメントでご指摘がありましたが、オマツリジャパンさんについて、SNSのストーリーで中止になってしまったお祭りを配信されていることもあったそうですね。
(実は弊社も出資していたりします。)
コロナが落ち着いたら、地域ならではのイベントや特性を場所を超えて共有していく時代がもっと到来するかもしれませんね。
質問:個別社名は出せないと思いますが、支援した中で地方でうまくいっている会社の事例はありますか。日本は大手企業は意外と地方から出ていますね。
この質問に対して、医療領域でのビジネス経験も豊富な平岡さんからご回答をいただきました。
・医療の事例では、医療資源が足りず危機感も強くて、むしろ地域の方が上手くいく事例は多い。
・在宅医療や遠隔医療などは、地方でもプレイヤーは増えてきている。
そもそも、日本が社会課題先進国とも言われていますが、日本の地方にも社会課題がたくさんあるんですよね。
医療の関係で事例を教えて下さい、というコメントが有りましたので、平岡さんからいくつか例をいただきましたので、ご参考にしてみて下さい!
兵庫発の遠隔医療でいうと、ICCでも成果を残されたT-ICUさんは有名でしょうか。
鹿児島の例だと遠隔聴診器を開発している、遠隔医療スタートアップのAMIさんの事例もいただきました。
質問:これから地方が盛り上がる鍵は何ですか?
難しい質問ですが、桑田さんと平岡さんから下記のようなご回答をいただきました。
・新しいことをやろうという人が増えれば、変わりそう。(桑田さんはここに火をつけたいそうです。)
・スタートアップ同士、行政×スタートアップとか、中小企業×スタートアップとか、そんな連携は増えてきているので、繋がりが増えれば盛り上がる可能性はある。(平岡さん談)
・その地域ごとの優先順位によって変わってくるが、危機感によって予算配分が変わってくる。協力度が変わるので、熱い個人がいることも大事。
地方を変えたい、もっと良くしたいという人材に火をつけていくのも、ゼロワンブースターとして大事な仕事ですね!
質問として、01Boosterは何故地方の仕事をしているのですか?というものもございましたが、ミッションとして、事業創造を活性化することを目指しているので、貢献したいと考えていますね。
最後に、地域への思いとメッセージ
ここで最後に桑田さんと平岡さんに一言ずついただいて〆させていただきました。
・地域に貢献したい方は、地域のイベントに通って顔見知りになっていき、地域のプログラムに複数回入ってみましょう。
・地域へのメッセージとしては、支援者側の人達がチャレンジャーを受け入れたり、チャレンジする人も、もっと増えていってほしい。
・イノベーションを受け入れる文化が大事。それを通してスタートアップのソリューションで地域の課題を解決できると良い。
このような地道な活動を通して、地域、ひいては全体としての日本が住みやすい世界になると良いですね!
お時間を過ぎてしまいましたが、ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!
ご案内
以上で、「未開拓エリアの地域アセットを 新規事業に取り入れる為に大切なコト 〜地域エコシステムへの入り方を探る〜」の01nightのレポートを終わります。
地域というと、日本人の大多数は出身は東京じゃなかったりしますよね。
意外と、自分たちの地元に帰ってみると、なんか問題があったり、解決できることが身近にあるかもしれませんね。
さて、我々ゼロワンブースターは、地域の皆様へのサポートも通して、日本が「事業創造をルーティンに」なることを目指しています。
もしよろしければ、下記のHPもご参考下さい!
今後のイベントはこちらから、案内を御覧ください。
引き続き宜しくお願い致します。
ゼロワンブースターへのお問い合わせは、こちらのフォームからもしていただけますので、ご興味がございましたら、どうぞ宜しくお願い致します。
また、株式会社ゼロワンブースターでは、採用活動を積極的に行っています!
事業創造に興味がある方、ぜひ、お気軽にお問い合わせ下さい!
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Writer:Tomita Itaru(twitter@ItaruTomita7997):起業のご相談や事業の壁打ち、新規事業のご相談などお気軽にDMいただければと思います!
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