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Vol.2 好きは世界と時空を超える

わたしを紹介するための#わたしマガジン

第二回目は比較的最近の趣味について書いてみようと思います

先述の通り、わたしは人よりもちょっぴり趣味が多い人間だと思うんです
(そしてオタク気質)

だから趣味はなんですか?と聞かれた時、いつも迷う
どの切り札を趣味として出そうか・・・
最初から熱度高く行き過ぎると引かれる?
などなど、意外と相手を見て手札を選んでることが多いです笑

その中の一つ、美術鑑賞について
なんで好きになったのか、詳しいわけじゃないけど何がいいのか
わたしなりの視点で素人美術鑑賞を語ってみようと思います!!!

きっかけ

わたしが大阪の淡路という少し下町の雑多な街にすんでいたころ、
違法駐輪がならぶ工事看板の壁に、この展示の掲示がありました
(今考えると異様な光景。誰かの趣味なのか、ナイス)

ここから始まった、わたしの美術鑑賞オタク人生

大阪市立美術館でやっていたメトロポリタン美術館展
何となく目が留まって、気になってみると「え!明日で終わりやん」
ちょうど明日の休み暇だな~何しよう~とだらだらスイッチが入りかけのところだったので、ご縁を感じて行ってみることに

最終日ということで中々に人がいたけれど、
やっぱり美術館という空間が面白くて好きだなとじんわり

美術のことなんてさっぱりわからないので、音声ガイドをつけてみる
これがめちゃくちゃ面白かった!
自分の視覚情報だけからは感じられない、この絵が描かれた時代の背景や画家の人生、そして使われている技法まで・・・
一つの情報だけで、その絵への見え方がガラッと変わる
この感覚がとても新鮮で、知的好奇心が満たされる感じがした

この経験を経て、もっといろんなものを見てみたいなぁと
そこからするっとハマり、気の赴くままに手当たり次第に見つけた企画展をへ足を運びまくる休日

県境なんて余裕で越えてしまう、これだから人生は面白い

色々見てみると「美術」といっても色んなジャンルがある
絵画、彫刻だけでなく、版画、陶芸、染織、写真、インスタレーション、映像、パフォーマンスなどなど・・・
基本的によさそうだなとアンテナが張るものはいくようになったのだけれど、わたしのアンテナは特に絵画(印象派)、陶芸、写真、映像あたりで鳴り響くことが多いんだな~ということが分かってきた

一人旅、リヒターへ会う

そんなわたしが、現代アート『ゲルハルト・リヒター展』
しかも豊田市美術館まで、これ目当てのためだけに一人でふらっと名古屋へゴー。

リヒターと言えば、ドイツ現代アートの巨匠

ゲルハルト・リヒター(Gerhard Richter, 1932年2月9日 - )は、ドイツ抽象画家。現在、世界で最も注目を浴びる重要な芸術家のひとりであり、若者にも人気があり、「ドイツ最高峰の画家」と呼ばれている。

wikipediaより

現代アートって社会性が強いものが多く、解説を聞いても難しそうだなという印象だったのだけれど、とりあえず日本でやってるので行くことに

ちなみにきっかけは推しのRMさんが東京のMOMATに見に行ってたから
わたしのアートの関心は半分RMさんでできてる気がする(影響されやすいオタク)


このリヒター展で、今までと同じく音声ガイド片手に見て廻る中で、わたしはまた一つ不思議な感覚になった
それは「アートと対峙する時、その空間は私と芸術家のものになる」ということ

真っ白な箱の中で、芸術家が向き合ったキャンバスの時間軸を感じながら、同時に今この瞬間をかみしめる感覚
直感と理解のタイムラグを味わう感じ、その瞬間こそが豊かさだなぁと感じたのだ

最初に視覚に入った絵の情報から、自分の中で芸術家が伝えたかったメッセージをイメージして、耳から音声ガイドでいわゆる考察を得る
このラグの中での自分の感情の変化こそが、芸術家が伝えたかったことなのかなぁなんて素人ながらおもってみたり

それはもしかしたらリヒターの社会的なメッセージがあったからかもしれないし、見た場所が豊田市美術館の展示室という白い箱の中だったからなのかもしれない
とにかく向き合って、ずしんと来る感覚が忘れられない記憶になった


最愛のゴッホ

わたしがアートにはまったきっかけは先述したが、結局原点にいるのはゴッホだった気がする

メトロポリタン展を見る半年前くらいに、徳島の大塚美術館でレプリカのゴッホを見た
あの時見た「夜のカフェテラス」がずっと脳裏にあった時から、わたしはもしかしたらハマっていたのかもしれない

ゴッホってひまわりくらいしか知らなかったけれど、
こんなに素敵な青を描く人なんだって衝撃を受けた

わたしはたくさんある色の中で、「青」が結構好きだ
服も小物も気づいたら青を選びがち
夜の青ってとても素敵だと思っていて、でもゴッホの生涯を知れば知るほどその青に潜むきらめきとのギャップや、彼の心境を想像しては苦しくなる

彼がいなくなった世界で彼の才能が見つかったわけだけど、
とにもかくにも描き続ける人生を選んでくれたからこそ
時空を超えて、国を超えて出逢えたんだな~と感謝してもし切れない

大好きな「ローヌ川の星月夜」

美術館で味わうのがいいのだ

やっぱりわたしにとっての美術鑑賞は、
美術館そのものの空間と、その芸術家と対峙するのが好きらしい

建築を勉強していたころは、美術館設計が一番苦手だったけど(芸術としての建築を求められる気がして)、
今考えてみれば美術と対峙するパーソナルスペースの規模感とか、
歩きたくなる外構とか、地域と一体になりながらもそのものが芸術として成り立つ外観とか、全部いろいろ詰まってるんだな~というのも面白い

行きたい展示会もなかなか時間をつくれないと知らない間に終わってて寂しくなる今日この頃
またふらっと色々見に行きたいな~
いいのあったらまたシェアしてみますね

最後に、今まで行ってよかったやつ紹介して終わります

器も素敵
家具やプロダクトも捨てがたい
韓国 リウム美術館 またゆっくり行きたい

以上、わたしマガジンでした~
ではでは、


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