【一人用朗読台本】感情のコンタクトレンズ |3分
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台本:猫野えるふ と朗読前に一言お願いします。
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「あれ?、、、この街ってこんなにも美しいところだったっけ」
昨日も同じ道を通ったはずなのに、何かが違う。
公園で遊ぶ小さい子供たちの愛くるしい笑い声や道端に咲く小さな花にさえ愛着が湧く。
「そのまま大きく育って多くの人に純粋無垢な笑顔を向けてね」
そう心の中で呟きながら公園を抜ける。
赤信号、たまには立ち止まってゆっくり考えるのもいいかもしれない。
「昨日はお肉だったし、たまには魚もいいな!」
「あ、そういえばあいつに貸した漫画返してもらってないなあ。、、、ってかあいつのことだからまだ読んでなかったりして笑笑」
しばらくすると周りにいた人々が順に動き出す。
スマホに夢中になり、信号が変わったことに気がつかない若者に
「(信号が変わったことを知らせるセリフ)」と、声をかけた。
今日はとても良い日だ。
夕焼けでオレンジ色に染まる視界に深呼吸をする。
また明日もがんばろっと!
僕は、この街が大好きだ。
「あれ?、、、この街ってこんなにも汚れたところだったっけ」
昨日も同じ道を通ったはずなのに、何かが違う。
公園で遊ぶ小さい子供たちの耳障りな笑い声や道端に咲く小さな雑草にさえ怒りが湧く。
「これからたくさん汚いものを見たら笑えなくなるよ。いや、むしろ笑うしかないか。」
そう心の中で呟きながら公園を抜ける。
赤信号、最近はよく信号に引っかかる。歩みを止めると余計なことばかり考えてしまう。
「自炊するのも面倒だ、今日もコンビニでいっか」
「あ、そういえば明日提出する書類まだ完成してないや。、、、ってか自分が提出したところで何か変わるのかな笑笑」
しばらくすると周りにいた人々が順に動き出す。
スマホに夢中になり、信号が変わったことに気がつかない若者に
「そういう奴が環境に取り残されていくんだよ」と心の中で悪態をつく。
今日はとても最悪な日だ。
夕焼けで赤黒く染まる視界にため息つく。
また明日も怒られるのかな。
俺は、この街が大嫌いだ。