【詩】風のひとりごと
思い出は美化されて 愛おしくなる
君も同じなら良いのに、と 心の中でささやいた
風の中でしか 僕は生きられないから
いつかまた 話せる日が来たら
その時は君の顔を見て こう言うよ
「会いたかった」「寂しかった」
「ずっと言いたかった」のあとは
どれにしようかな まだ迷わせて
< あとがき >
少し暗い?内容になりますが、『好きな人を残してこの世を去った人』をイメージした詩です。内容的にはほぼ書いたとおりのままですが、
自分の事を忘れてほしくない
自分と同じ風(=亡くなった人)になって、早く会って話したい
その時は君が喜ぶ言葉を伝えたい
でも君の現世の幸せも願っているから、まだ謳歌していてよ。その間に考えておくからさ。
と言う感じです。
までの部分は、実は10年ほど前に浮かんだフレーズ。有名な『千の風になって』という曲と同じように、私の中での亡くなった方というのは、風となって色々な場所を飛び回ったり、ふとした時に近くに来てふわっと吹いてくれるようなイメージです。
そして、『亡くなっても心の中や目に見えないどこかで生きている』という表現をするにあたって『生きられない』と矛盾しているような言い回しが自分の中での正解になりました。
完成形が少し短めになったので、続きとか思い付いたらまた投稿し直すかも、、、笑
一 夏樺