2022チャンミ全冠(暫定)のスコーピオ杯戦略
初代Ms.VICTORIAには無事になれました。
皆様お疲れ様です、falcon(@0188falcon)です。
次回開催のスコーピオ杯(2022)の発表がされてまたクリオグリ無双…という意見が散見されます。間違ってはいないんですが、それだけで勝負捨てるのは勿体ないです。むしろ「仮想敵が高確率で終盤接続してくるよ、さあどうする」というところから戦略が始まりますし、これを打ち破るのが楽しいのではないんでしょうか。でもやはり雑に強いのは変わらないのですが。
スコーピオ杯(2022)基本情報おさらい
コース概要
京都2200m、秋、良、晴
終盤は第三コーナーの途中から。最終コーナーは終盤突入後83mで最終コーナー加速は無効ではないが、そこまで強くもない。終盤手前で下り坂があり、ここの加速スキルもちろん、終盤突入前なら速度スキルも有効、終盤接続する。上り坂は中盤後半の2/3程度を占めるため、パワーはあればあるだけ良い。逃げのじゃじゃウマ娘(勢い任せ)は有効回復、差しの十万バリキは並の速度スキルよりかは価値高めなので入れ得。
脚質ごとの有力ウマ娘
逃げ
なし。よほどの工夫を施さないと強い先行にネギを背負った鴨、もといウマ娘を送ることになる。
似たようなコースの阪神での1600mだったライブラ杯でも厳しかったこと、今回の逃亡者は最速発動で何とか及第点程度の環境下では、後述する決意の直滑降が確定で有効加速する先行から逃げ切れるとは到底イメージできず。距離延長した今回のスコーピオ杯かつ先行優遇の昨今では厳しい。
先行
【共通事項】
我が世の春と言わんばかりの脚質。
筆者の読みが正しければ、幸運な先行争いは発生しがちなので、地固めは(継承)アンスキ発動前提でスキルを組むなら必須。ノンストと(継承)アンスキどちらが発動しやすいかは各ウマ娘の固有、所持スキル、手持ちのサポカ資産で変わるためよく吟味する。
決意の直滑降(※賢さニシノフラワー組み込めないなら、必ず直滑降は取ること)およびノンストップガールorアンスキ+地固めは絶対に付けたい。
アンスキ以外の継承固有は各ウマ娘、想定するレース運びで変わるため、最終直線速度、中盤速度をお好みで。
ユキノビジン
フィジカルモンスターその1
決意の直滑降、ノンストップガールを自前習得可能。固有速度も1位なら発動確定のためダメ押しもフォロー。編成の緩さは今大会随一。ファインモーション
フィジカルモンスターその2、原作勝鞍。
決意の直滑降、秋ウマ娘、右回り自前習得可能。ノンストップガールは付けられるなら付けたいが、固有発動で終盤前に1位奪取できるイメージを描けるならバッサリ切って他の強サポを組み込んでも良い。要検証案件。クリオグリ(クリスマスオグリキャップ)
いつもの。
決意の直滑降を積むかノンストップガールを積むか、両方積むかは所持サポカで決める。回復スキルは極力コーナー回復○や軽やかステップ等発動条件が緩いものを選ぶこと。スタミナサポカを組み込めば対スタミナデバフにめっぽう強くなるのもポイント。赤トウカイテイオー(アニメ版トウカイテイオー)
隠れた(要考察)フィジカルモンスター。
全ウマ娘共通だが、回復スキル習得のデメリットが無いならスリセと継承ミラクルランの習得で爆発力が増す。
金回復スキル2つ発動前提のステータス配分と固有でゴリ押せる。上述キャラを持っていなかったりサポカ資産無い人向け。チョコボン(バレンタインミホノブルボン)
逃げが弱いとは言ったが、キャラが弱いとは一言も言っていない。
自前地固めと固有でハナ取りのしやすさ、逃げへの追いつきやすさは随一。ただし脚質E。セイウンスカイ(通常)
逃げが弱いとは言ったが(以下省略)
地固め必須。ハナを取れないと何もしないが固有の破壊力は健在。脚質Cなので地固め入手ルートを確立できればこちらのが実は育成楽かもしれない。決意の直滑降いるかは要検証。サイレンススズカ
逃げが弱い(以下省略)
地固め必須、固有発動までの道程が遠く有効発動するかも怪しいが、新シナリオで育成するともれなく金回復がついてくる。脚質C。メジロパーマー
逃げ(以下省略)
地固め必須で固有の発動条件が厳しいが、発動してしまえばメチャ強。マルゼンスキー(水着)
逃げ育成をしないのであれば本人のSSRを使えないという致命的なデメリットもなくなり、ハナ取り性能特化の固有、ミラクルランのパーツを2つ自前で持っているのは強み。ただし脚質E。マルゼンスキー(通常)
大まかなところは水着のと共通だが、本体固有加速を打てる代わりに所持スキルのほぼ全てが腐るのがネック。ダイワスカーレット
自前金回復、キラーチューン持ち。地固め必須。
原作勝鞍に違わず爆発力は随一。固有が活きる前提ならノンスト不要(重要)
本記事初の「誰でも持ってる」(超重要)その他先行ウマ娘
ノンストップガール、決意の直滑降の二刀流で概ね第強化できるので推しを勝たせるならここ。ただし賢さユキノ、フラワー、スピードタキオン(最低3凸以上。中距離先行の環境では他のスピードサポでは覆しがたい最強サポカ)のうち最低2枚は自前で持っていないといけないので編成難度はやや高め。
差し
【共通事項】
ノンストップガールは概ね必須。乗り換え上手(差し切り態勢)、起死回生(ワンチャンス)はアテにしない。
継承優先度は彼方≧アナボ≧ときめき>>神威や絶対等最終直線少し速度。
先にも述べたが、十万バリキ(SSRパワータマモクロス編成で百万バリキに昇格)は入れ得なことは覚えておく。
メジロドーベル(通常)
いつもの。
育成イベント(「ヤミナベス女王杯!?」で選択肢下)で秋ウマ娘、覚醒で淀の申し子習得可能。ノンストップガールはお好みで。
原作勝鞍に違わぬ強さだが、(差し全般に言えるが)中盤力、掛かりという確率の2段クルーを突破する必要がある。
ナイスネイチャ(通常)と組めばスタミナデバフのハッピーセット。私服ドーベル(軽井沢ドーベル、夏服メジロドーベル)
いつもの、とは言えないが、前回に引き続き連闘。それに伴い後ろを追ってくる「ヤツ」も連闘候補。ウマ娘界のアンハッピーセット候補なので推しは泣いていい。
総合相性良好かつ緑3、祖のそっくりさんがレース勝ちまくりであれば意外と彼方は継承できる、はず(前回大会のニシノフラワー育成で実感済み、主観強め)。これは逆にしても有効。メジロライアン
いつもの。レッツマッスル!
誰でも持ってる(超重要)その代表か覚醒金スキルはどちらも腐る。カワカミプリンセス
マッスルというよりパワー!系(主観強め)。いつもの。とは言えないがノンスト大幅強化、登山家入手濃厚、距離適正広めで候補には大体挙がりはしていた。
要検証だが、先行が強いので固有発動も比較的見込める。ただし自前の昇り龍が腐りやすい。チアネイチャ(チアガールナイスネイチャ)
誰でもは持ってない方。自前ノンスト、独占力持ち。
前回の2200mであった宝塚記念モデルの当時とは違い、先行という脚質そのものが強化されたため、最終直線4位以下が見込める。固有もそれに伴い期待高。ただし、賢さユキノビジンを外せるのが仇となって伏兵にはなりづらい可能性があるが、本選になってみないと確かなことは分からない。ナイスネイチャ(通常)
誰でも持ってる方。採用するなら少なくとも嫁マヤノ、通常ドーベルのどちらかとセットで。
筆者の読み通り、逃げが少なければバ群が詰まって魅惑のささやきも比較的発動しやすい?(要検証)グラスワンダー(通常)
独占力持ち。誰でも持ってる(重要)
デバッファーに甘んじず、ノンスト付ければ「立つのはその―、頂!」と言わずとも勝つ見込みはある。
筆者の厩舍にいる個体は、デバッファーとして出場させたはずのライブラ杯で準優勝したあたり底が知れない。シンボリルドルフ(通常)
独占力持ち。終盤加速が決まれば決定力はある。
追込にするかは所持サポカ、編成、所持因子で総合判断。パティシエフラッシュ(バレンタイン衣装エイシンフラッシュ)
独占力持ち。終盤加速(ry
追込に(ry
ルドルフと違い、前シナリオからの育成難度緩和、自前スキルが腐りにくいのは長所。筆者のホーム画面常駐員なので何とかしたい(切実)モンクエル(ウマネスト衣装エルコンドルパサー)
少し遅れてレッツマッスル!
ノンストップガールから固有に繋げられればワンチャンあるが、覚醒スキルのほぼ全てが腐る。バンブーメモリー
少し遅れてレッツマッスル!
モンクエルとほぼ同じ。
追込
【共通事項】
やることは差しと変わらないが、下校の楽しみとミラクルランが両方あるならば、双方を組み込めるところが違う点。
ノンストップガールは必須。起死回生、ワンチャンスはアテにしない。
継承優先度は彼方≧アナボ≧ときめき>>ミラクルラン(下校起動)>神威や絶対等最終直線少し速度
ゴールドシップ(通常)
無課金の星。ウマ好み、固有で位置を上げてノンストを出す動きは健在。今回は下校トリガーでミラクルランを出すことも出来る。スイープトウショウ
下校持ちなのはゴルシと同じだが、固有の効果量が溢れて短めの距離より相対的に弱くなることは注意。脚質分布次第で発動自体はしやすい。原作勝鞍。ヒシアマゾン
原作勝鞍。下校は無いが追込直線/コーナー持ち。
金スキルは残念扱いだったが、Adventure of 564の実装でワンチャンを狙えはする。クリオグリ
本記事2回目の登場。
先行は仮の姿。スリセと下校のどちらでも起動できるため固有発動率は、先行のそっくりさんに比べて圧倒的に高く、(先行【食いしん坊+スリセ+α】は79.1%、追込【下校+スリセ+α*2】は97%。賢さ1200前提)固有発動→ノンスト発動の爆発力は全てを呑み込む。
その強さとは引き換えに育成難易度が今大会随一で高く、継承で距離適正、下校(入手ルートはいくつかあるも低確率)を光らせて、かつ、もう二つの回復を取る必要がある。発動安定が見込めるのがコーナー回復、ペースキープ、継承ヒーラーグラスのスキル、軽やかステップぐらいで入手ルートが限られるのがデメリット。所持スキルがスリセ以外全て腐るのも難点。相手より前に出られる自信があれば継承どん、パッ、むんっも有能。
デバッファー
逃げハルウララ
本選でも先行が強く、かつ、逃げウマ娘0の場合のみ有効のリーサルウェポン。パワーを極力抑えて賢さを上げられるだけ上げる。各ためらい、束縛、リスタート、各けん制、焦りは取れるだけ取る。芝G中距離Gからうっかり上げてしまわないように。
本来前にいるはずの逃げが殿(しんがり、最後尾のこと)を走ることで
①ポジキ区間中は先行は後続と差を広げられない。
②通常は発生しない超スローペースを作ることで必要スタミナが減る。(2200mであればおおよそ白回復2個分程度)
③「貴顕の使命を果たすべく」のような全体の○○%以上の位置で発動するスキルが、ほぼ全てのウマ娘が発動可能。逆に「眠れる獅子」のような全体の○○%以下の位置で発動するスキルは不発になる。
といったレース展開を作り出すことが可能になる。詳しくは下記note参照。(話の趣旨は変わるが大まかな理解は進むはず)
【デバフウララ】超長距離タイシンメタ/ウララシステム改・殿(しんがり)デバフ理論解説【#ウマ娘】
https://note.com/nemem/n/n0b42d1be17af
なお、スタミナデバフ、速度デバフは従来通り有効だが、作戦はピンポイントに絞って自身も勝ちに行けるステータス、スキル構成を組んだほうがコスパは良いように筆者は感じるためこの項では特段紹介しない(自分が言うまでもなく、大体の人は知っていそうですし)。
おわりに
今回のnoteは以前までのnoteに比べ、画像もなく正直殺風景な記事となったが、5000文字弱の本稿をサクッと見るには致し方ないと判断。
読みやすい記事構成を今後も模索していきたい。
falcon(@0188falcon)
2022/10/27 初稿
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