バセドウ病④ 初めての薬物治療
バセドウ病と診断されてから、私の場合はメルカゾールという薬を飲むことになりました。
量はその時のホルモン値によって決まります。
大きさは普通の錠剤なので、飲み続けることに難しさはありません。
副作用は、私の場合飲み始めに全身が痒くなるという症状が一度だけありましたが、大事に至らず継続して飲み続けることになりました。
この薬は飲み始めてから、1〜2週間くらいで効果が出てくるので、割と即効性があるなという印象がありました。
酷かった倦怠感や激しい動悸もすぐに落ち着きましたし、この薬のおかげで病気によって日常に大きな影響を受けることはありませんでした。
毎朝忘れずに飲む事が大事。
なので、朝忘れた時のために化粧ポーチに少し忍ばせて、飲み忘れても会社で飲める様にしてました。
メルカゾールは、効果はありますが一つ注意しなければならない事があります。
それは、妊娠中には服用する事ができないという事です。
発症当時私は、結婚や妊娠はまだ頭の中に無かったので、この点については大した問題ではなく、詳しく聞いたりしなかった事は少し後悔しています。
妊娠の希望はありますか?
この質問はかなり漠然としているけど、
すごく重要なことを相手に問うている…
もしバセドウ病の方で、アラサーの方がいたらこの質問に対して、なるべく具体的に自分の人生プランを想定でも良いから考えて、担当医の方へ伝えるべきだと思う。
希望はあるけど、今じゃない。
今のところないです。
当時の私の回答はこれ。
何とも曖昧…
今の所という事は、ある年齢に近づいたら望んでいるという事。
私の場合(当時29歳)はたぶん33歳あたりまでに結婚して出産したいけどまだ相手もいないし…と頭の中でぼんやり考えていたけど、
現実的に考えられなくて担当医に言えませんでした。
人間まだ現実的に差し迫った問題じゃないと、細かく検討したり考えを巡らせることがなかなか難しい。
将来的にとは何年後のこと?
すぐって何ヶ月とかの話?
どれくらい前から何の調整が必要?
今の私からは容易く出て来るこんな質問も、当時の私は全く見当もしなかった。
バセドウ病と妊娠については、多くの情報がありますが、一概には言えませんが、甲状腺のホルモンが安定していない時に妊娠すると、流産しやすかったり、そもそも妊娠できなかったりするというもの。
もし、バセドー病を治療中で、1年後とかに妊活する可能性があるなら、実際の妊娠の可能性が低くても担当の先生には言っておいた方が良いと思います。
もし妊活を考えていて、例えば年齢的にあまりのんびりしていられない場合、想定外のタイミングでまた再発の危険性があるよりも、手術やアイソトープ治療で妊娠中も治療ができる機能低下の方にした方が良い場合もあります。
担当医の方との関係性は人それぞれですが、
バセドー病は長く付き合っていく病気になりますので、それに一緒に向き合う先生との関係は長いものになりますから、
遠慮なく何でも話せるようにしておくと良いのかも知れないですね。