油揚げの話
この1年ちょっと少しばかり神経が磨り減る仕事をしていました。
週末に友人と飲むことだけを心の拠り所に、平日は気が滅入る仕事で鬱々とした心をなんとか宥めるのに一生懸命という日々でした。
そんなある日、仕事中にふと思いついたのです。
油揚げにキムチとチーズ入れて焼いたら美味しいんじゃない?
その日も決して気の休まる日ではなく、仕事のしんどさになんらの変わりもなかったものの、もう、その瞬間から頭と心は油揚げ一色に染まりました。
帰ったら、油揚げにキムチとチーズを入れて焼く
帰ったら、油揚げにキムチとチーズを入れて焼く
帰ったら、油揚げにキムチとチーズを入れて焼く
わたしは、家に帰ったら油揚げにキムチとチーズを入れて焼くのだ。
絶対に美味しい。美味しいが待っているのだ。
仕事なんぞに凹んでいる場合ではない。
退勤は特別早くもなかったように思う。
23時まで開いているスーパーに寄って油揚げとキムチとチーズをGETして、帰宅。
そして
これがその時の油揚げにキムチとチーズを入れて焼いたもの。
油揚げにうっすら透けるキムチの赤。
思ったほど油揚げがカリッとはならなかったものの、キムチとチーズの相性が悪い訳がない。
美味。
これをきっかけにわたしは油揚げという食材と何を組み合わせたら良いかを考えるようになった。
それは意外な効果をもたらした。
油揚げについて考えている時、恒常的に鬱々としていた気持ちをすっかり忘れることができたのだ。
音楽を聴いても、アニメを観ても映画を観ても、イマイチすっきりと晴れなかった我が心を晴らしたのは油揚げ!
食べて美味しいだけじゃなくて心も救う油揚げ!
そうして考案しながら心を満たして、
作っては胃を満たした油揚げメニューがこちら
油揚げパニーニ風
両側にチーズを乗せ、ネギを散らし、両側にハーフベーコンを乗せ、ネギを散らし、真ん中にチーズを入れて半分に折ってトースターで焼く。
ビールでもワインでもイケる
油揚げ洋風巾着
しめじとナスを醤油+ケチャップ+ワインで煮詰めた具材を半分に切って袋状にした油揚げに詰めてトースターで焼く
ワインの友達
色々油揚げに詰めているうちに、少し物足りなさを感じてきた。
油揚げをさっくりパリパリさせたい。
そうして思いついたのがこちら
油揚げを開いてピザ風にする。
開いた油揚げをレンチンするとパリッパリになるのだ。
そこに具材を乗せて再度レンチンやトースターに入れる。
これはブルーチーズを乗せて焼いたもの。ワインの親友。
いやこれ最高。
袋状の油揚げに諸々詰めるのって結構手間なんです。
開いて乗せるだけなら簡単。
そもそもわたしは別に料理が好きではない。
美味しいものが好きなだけ。
より簡単に美味しいものが食べられるならモアベター。
こちらはスライスチーズの上に頂き物のめんツナかんかんにネギを混ぜて、周りをさらにスライスチーズで囲んで焼いたもの。
これはもうピザ。
ちょっと手間をかけてケチャップとニンニクチューブで作ったピザソースの代用を塗り、上にスライスチーズ、薄切りにしたナス、ネギ、セミドライトマトを乗っけてトースターで焼いたもの。
コツは、まずは開いた油揚げをレンチンすること。
これでパリッパリになる。
そしたらあとは上に好きなものを乗せれば良し。
乗せるものによっては別に焼く必要もレンチンする必要もない。
(今のところそうしたメニューは試していないけれど)
今度は何を載せよう。
考えるだけでワクワクが止まらない。
無限の可能性の油揚げ。
素晴らしき哉、油揚げ。
嗚呼、油揚げ。
さて、冒頭のしんどい仕事なのですが、昨日をもって終了となりました。
良くも悪くも様々な経験を積むかたわら、周りの人にも大変なご心配およびご迷惑をお掛けしました。
無事に終了を迎えることができたのはみなさんのおかげです。
個人的には人生の暗黒期を乗り越えたかのような達成感を得たこともあり、記念にnoteを始めてみた次第です。
いつまで続くかわかりませんが、よろしくお願いします!!
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