得は迷い、損は悟り。へ〜

タイトルにある「へ〜」は感嘆詞であり、照隠詞である。

昔の言葉が読みづらくて
なかなか読み進められない本「禅道」
澤木 興道 老師の言葉にある
得は迷い、損は悟り。
自分の心の中でワクワクしたんでちょっとnote書く気が湧いた
ただのエッセイである

適応障害と診断され一年が経過してわかったが
この鬱は、「何もしない」をやり続けないと治らない

好きな絵描きもデザインもやれば悪化する
どこか気晴らしに出かけようものならその後2日はダウン。
楽しみが削られ、生きる希望が見出せなくなり
日本の未来に絶望感を抱き、いわゆる鬱病的なラストを
思い浮かべ圧倒的自己肯定感爆下＆体力0の中で
やれることといったらゲームだけ。
イヤ、ゲームも戦うのはダメ。座ってられない、勝てない。
鬱の時に対戦ゲームは勝てない。メンタル負け。
勝つ気が起きない。根負け。
どうぶつの森がちょうどいい
どうぶつの森は唯一、私のささやかなセンスを燻りながら
住民厳選を経て地域活性化させ
味方しかいない環境を作れるからだ。
そして誰とも競わない、競うことといえば釣果数くらいだ。

リアルでは社会貢献はおろかキャリアも積めていなければ、ただ時間を浪費して老化しているだけなのだが
今の自分には「何もしない」が最も効果的な治療法だと、
てかもうそれしかないと思っている。

「何もしない」を詳しく言うと
社会の役に立ちそうにない自分でいることだ。
尚更病みそうである。病んでいる。

得は迷い、損は悟りの話だが
目先の得はそこらじゅうに溢れている。
現在無職、なんでもいつでもスタートできる最強な状態で
何かをはじめなきゃという気持ちで毎日焦っている。
毎日漫画でバズらせる？ゲーム実況する？スナック開く？
癖のあるラジオ配信でもする？六調子で曲をつなげる盆踊りDJでもする？
たくさん考える。
たくさんの人と出会って時間と思いを共有することが楽しいし
そんな毎日を過ごせたら鬱なんてなってる場合じゃないって！
ギャルモードの私の声が聞こえる。

でも小坊主モードの私曰く、
ある時から今までの自分ではなくなった、
やれる範囲が前の自分より縮小した、
せっかくの鬱チャンス、得することを諦めましょうか。

小坊主の声に心地よさを覚えたので
得より損を少しずつ選んでみることにする。
「損」の解像度も少しずつ上げていきながら。

得はそのうち迷いに到達する。らしい
たしかに思い浮かぶ。お金をたくさん手にした人の話を聞くと
楽しくなくなって迷って結果出家してる

手に取るプロセスを楽にしつづけたら人生って楽しくなくなるらしい
あと本気のモテとは遠ざかるっぽい。
あと殺されたりすることもあるらしい。
そんなことをたくさん聞いてきたからわざわざ金持ちにならなくてもわかる。目先の得って後々迷うらしい。

悟りとは、損することらしい。
損を選べる人って多くを語らないからモデルケースがうかばない。
私は目先の欲と教育に忠実に生きてしまってきたために損を選べない。
でも今自分のことが嫌になっている変な時期、
本当の尊さみたいなものが社会に馴染んでいた時よりも繊細に感じている。
今の自分は損を選んでいる。人生退歩モード。

自分にとって損な選択肢とは、単純に利益がないっていうこともあるが
私の場合は人に気を遣ってもらうということが損に当たる。
なので病名をわざわざ打ち明けることも損だ。
ちなみに今自分はパートナーの実家に居候させてもらっている
元々は無縁の家族に養ってもらっているわけだ
この状況に人の顔色伺ってできた鬱病の人間が慢心して生活できるはずもない。
すぐにでも一人暮らしをして自立して誰にも迷惑をかけずに生きたいが
それは精神的にも危険であり、体力的にもできない。
これは自分にとって結構な損だ。住まわせてもらうしか方法はないが、
人に迷惑かけてまで住みたくはないが、敢えて住む。という…
この状況、私には苦行であり修行だと感じる。

この状況を本気で「仕方のないことだ」と捉え直せたら
鬱は治ってきたと言えるだろう。そして自立し直せた時に悟っているのかもしれない。言いすぎているのかは自分でもわからない。

アラサーに突入した2023、今年も「何もしない」をやれるかはわからない。先日インチキ占い師に何かを始めると吉と言われたので
逆張りの逆張りで敢えて何もやらないでみようと思った。
ただ、心だけは腐らないようにやっていきたい。

何もしないことに何も言ってくれない
周りの人々にすごく感謝。