子どもの小さな喜びを家族でお祝いする
1年生の1学期、宿題は1日1字習う平仮名プリントの裏面です。
その日習った字を何度も書くようになっています。
1年生では、個人差はありますが、鉛筆をしっかり握って書くことが難しい子もいます。ある程度の筆圧を獲得してほしいので、何度も書くことは無駄ではないと思っています。(学年が上がって、同じ漢字だけ何度も書かせるのは無駄だと思うけれど・・・。)
もう一つ、字の形の取り方も、この時期にしっかり獲得させれば、美しい字の書き方が身に付きます。(それを今後、常にやる、要所のみやる等は個人の自由ですが。)
だから、私は、モチベーションが高まるように、上手な字には個別に◎、ときには花丸をつけています。気にしない子は気にしないですけどね(笑)
家族で夕食を○○苑に食べにいきました
そんなある日、I 君がその近辺ではとても美味しいとされるお店で、外食をしたと教えてくれました。
よく聞くと、初めて全ての文字が花丸だったお祝いに家族で食べに行ったのだそうです。
とても丁寧にじっくりと物事に取り組むI君でしたが、前日に返却した平仮名プリントは、クラスで初めて全部花丸でした。私から見ても、本当に上手な字ばかりで、みんなにも紹介しました。
でも、それだけではなく、お家でもお祝いしてもらったんだ…とびっくりしたのを覚えています。自分のうちでは、褒めてもらうことはあっても、それで終わりだったからです。まだ、24のときでしたから、子育てに関して深く考えてはいませんでしたが、ずっと記憶に残っていたようです。
プールで○級に合格したからパパに電話する!
それから、時は流れ、30代後半の私が下の2人を保育園から迎えて帰宅すると、1年生の長男が学校のプールで○級に受かったと報告してくれました。
「本当?おめでとう!」その時、ふと思い出したのです。
「よし、お祝いにアイス買いに行こう!」
下の子2人も連れて、近くのお店で、好きなアイスを選ばせてみんなでお祝いしながら食べました。
共働きで、時間もギリギリの毎日で、外食には行けなかったけれど、わざわざ買いに行くアイスには、特別感がありました。
それ以来、マラソン大会で入賞した!書き初めで賞をもらった!とか、プールで級が上がった!とか、本人たちが自己申告すると、アイスやお団子を買いに行ったり、入賞など大きいときは週末までとっておいて回るお寿司に行ったりと、何かしらお祝いをしてきました。
経緯を知らない末娘も高学年になると、
「プールで級が上がったから、パパに電話する!」と店の指定までしてパパに頼んでいたよと兄から報告があるなど、すっかり我が家の文化になっています。
当のI君とは30歳のお祝いに呼ばれたときに会うことができましたが、相変わらずおっとりとニコニコしていました。まだ結婚はしていないとのことでした。いつか、I君の家庭でも続くのかな…。
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