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超電子バイオマン #44 美しき良心回路

本日12月1日は、第44話が放送されてから40年です❤️💚💙💛🩷💛

父から、そして逃れられない宿命から少しでも遠くへ───逃げようと走る秀一とミキ。バイオマンはこの若いふたりを救うことは出来るのでしょうか?
では行ってみよう!・*・:≡( ε:)


主要ゲスト

・メカ人間ミキ  演:柴田時江
ドクターマンがサタンメガスのエネルギーワープ源として造った少女型のメカ人間。柴田博士の造った良心回路で優しい心の持ち主となるが、それ故に自らの制御出来ない能力が博士と秀一を傷つけることに苦悩することとなる。

あらすじ

悪魔に魂を売り続ける父から逃げよう───ミキの手を引き、走る秀一。しかし、ドクターマンがそれを許すはずもなく、メイスンとメッツラーが立ちはだかる。辛うじて退けたものの、それはミキのエネルギー波が博士と秀一を傷つける事態と引き換えであることが、彼女自身を苦しめる。ミキは自らの祈りでサタンメガスを止めようと試みるが、その攻勢は止まることがなく、ついに彼女はある決意を──

感想ツイートその他雑感

ミキの心の美しさと新帝国ギアの残忍さ

が際立つ回となりましたね🙄
まぁ、ギアの残忍さというのは7話のジョーイの話しかり、10話のミカさんしかり。様々な場面で思い知らされてましたけど、今回は良心回路をセットされたミキちゃんの儚さと苦悩がそれを深めていたというか。そしてその残忍さがミキちゃんの儚さと心の美しさを際立たせる……コントラストがくっきりと浮かび上がる物語でした。

秀一くんの想いとどうにもならない隔たり

さて。そのミキちゃんを守りたいと奮闘する秀一くん。しかしふたりの間には絶対的に越えられない大きな隔たりがありました。
メカ人間と人間。柴田博士の造った良心回路は郷さん曰く「希望」となるものなのですが、新帝国ギアが……サタンメガスがいる限りエネルギーワープ源として、そして何よりそのエネルギー波が大切な人たちを傷つけてしまうという逃れられない十字架を背負ってしまっているのです。
それを見せつけられたミキちゃんは、自らそのサタンメガスのワープ装置に飛び込み、哀しい最期を遂げてしまったのです。
喜び無き勝利。そして柴田博士が改良を続けるという良心回路───今後の戦いのひとつのキーポイントとなりそうですね。

郷さんのお守りと柴田博士の動揺?

さて、その哀しい物語の間に入ってきたのは郷さんのお守りを見た柴田博士が見せたただならぬ様子でした。子供の頃からつけていたお守りを凝視する柴田博士。しかし彼は、郷さんの問いかけにとっさにサングラスをかけて本心を隠すような様子すら見せます。彼は郷さんのお守りに何を見たのか?
心の片隅に留めておいていただけたら、と思います😌

今週の出撃当番by新帝国ギア

は、先週に引き続きメイスン。
(これはなかなか珍しい。2話連続ったらだいたいメイスン→ファラのリレーだったから🙄)
それとサイゴーンに変わりメッツラー。先週のサイゴーンもでしたけど、今回のメッツラーは多彩な攻撃でバイオマンを苦しめましたね🫣💦
何故ピンクファイブ集中攻撃だったんだろか……🤔

この話の思ひ出

は、ねぇ……。
ミキちゃんと秀一くんの物語がすごく際立っていたでしょう? だからバイオマンの活躍が(当時14歳のなぴ氏には)すごくかすんで見えてしまって物足りなかったって不届きな記憶があるんですよね😅←オイコラ😮‍💨
でもその中でも、祈りを捧げるミキちゃんが力尽きた時5人が駆け寄るでしょ? そこのジュンちゃんがとても美しかったなぁ☺️💛✨って思って見てましたね😇😇😇←

今週のベストなやり取り

は、やっぱりラストですね😌
ミキちゃんが遺したセーラー服のスカーフを握りしめ想いにふける秀一くん。そんな彼を見つめる柴田博士に

郷「博士。博士のおかげです。メカと、人間がわかりあえたんです。きっと、必ず。いつの日か手を取りあえる日が来ます。いや、来なきゃいけないんだ!」
(柴田博士がうなずく)
郷「ミキちゃんのためにも……!」
柴田「ミキは、良心回路の可能性を教えてくれた。私はこれからももっともっと良心回路の研究を続けるつもりだ」
秀一「僕も、博士を手伝って頑張るよ! 郷さん」
郷「よし、頑張れよ!」

ミキちゃんが遺した可能性。それは、もしかしたらあのドクターマンでさえも良心回路で改心させられるかもしれないという、蜘蛛の糸を掴むような話なのかもしれません。
そして、そのドクターマンは「自分以上の科学者などいない!」と虎視眈々と柴田博士を狙うことでしょう。最後のナレーションではないですが、良心回路を巡る戦いがこれから始まる予感を感じさせるやり取りでもありましたね……。

今週の名ゼリフ

は、もうミキちゃんの辞世のこの言葉しかない😭

「秀一さん。短かかったけど楽しかったわ。みんなとも仲良くなれて、幸せでした。
博士……博士の造った良心回路は最高ですわ。
だって……愛する人たちのために、何をなすべきか教えてくれたんですもの
さようなら……さようなら。
さようなら!!」

心を持たない。なんなら、サタンメガスへのエネルギーワープ源としての役割しか無かった少女・ミキが、心を持ったメカ人間として目覚めた時が彼女の最期の時だった……なんという皮肉。そして、哀しい決意なんだろう、と。
自分の運命を呪ってもおかしくないのに。そんな言葉はひとつもなく、ただただ秀一くんへの、そして博士への感謝と愛を伝えてくるミキちゃんの美しさがとても切なく悲しい場面であり、言葉でした。

🏅今週のMVP🏅

は、もうなぴ氏満場一致でミキちゃんです。
彼女が見せたすべての感情はとても輝いていたのです。今回は哀しみと苦しみがとても際立ってしまったけど、良心回路をセットされてから秀一くんとのおでかけで見せたやり取りはとても嬉しそうで。はにかんだ笑顔も可愛かったですよね(*´ω`*)
柴田博士の「可能性」、そして郷さんの「希望」の言葉を体現していた彼女のたたずまいは今後の戦いへの大きなキーになると思うのです。

Another Story

『秀一さん、がんばってね』
「!? ミキちゃん?」

ミキちゃんを喪い、柴田博士と新しい研究所を作り始めて一週間。
今日は機械の搬入とか力仕事が多かったから、疲れてうたた寝をしていたらしい。
搬入した机の引き出しをそっと開ける。
少し焼けこげた赤いスカーフを手に取ると、メカ人間なのに、僕の手に感じた彼女のぬくもりを思い出す。

「秀一くん。まだ起きていたのか」
「博士! ……は、はい」

背後から突然聞こえた柴田博士の声に、慌ててスカーフをしまって引き出しを閉めて振り返る。
「明日も早い。早く寝なさい」
「はい。博士も」
少し微笑んで退室した博士の背中に、どこか寂しさが見え隠れしているような気がして、僕は改めて決意を固める。

ミキちゃん……君の死は無駄にはしないよ。
いつか必ず、博士と共に良心回路を完成させてメカとロボが手を取りあえる世界を作るからね。

つづく

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