ラグビーとぼく その3
前回の続きですが
前回までの記事を読んでない方のために
今までのあらすじ
ひ弱な少年だった中学3年生の僕
そんな自分を変え強くなりたいのと、今の成績なら
確実に入れるであろうラグビーの古豪で進学校である
栃木県立佐野高等学校に入学した
周囲の反対をおしきりラグビー部に入部したもののカルチャーショックと
おそるべきカースト制度にやられながらの毎日
退部する人間もいる中、なんとか3ヶ月が過ぎ夏合宿を迎える
夏合宿の最終日に1年はルール講習会があると2年から聞かされる
部活でへとへとになりながらも、学校の勉強そっちのけで
ラグビーのルールを頭に叩き込む日々
そして…
地獄のような校内での1週間の夏合宿の最終日。
ここまでは本当に地獄だった
今とは違い完璧な昭和のスパルタ軍隊式練習
休憩時間以外は水は飲めず、水を飲むのも先輩から
意味のないうさぎ跳びなど、そんな練習を朝から晩まで
部活が終われば深夜まで先輩のジャージの手洗い&洗濯
もちろんご飯の用意から先輩の部屋に呼び出されてのマッサージなど…
そんな1週間が終わる日。
ようやく家に帰れる
ようやく解放される
ようやく自由になれる
今日を乗り切れば、今日1日の辛抱。
そして練習が終わり、食事が終わる。
監督からの話し、キャプテンからの話し(たぶん……)
も終わり、あとはルール講習会をして寝るぞ!!
という中で1年呼び出されて1つの部屋に押し込まれる
食堂でみんなで講義とテストかなと思っていたのだが
先輩の言葉は絶対なので完璧に盲目の羊状態。。
そんな純粋な30匹の子羊たちが1部屋にすし詰め状態
そんな羊の見張り番の2年(今思うと妙に優しかった!!)が1人
そしてポジション順に1人1人呼び出され外の世界に連れていかれる
子羊たち。。
僕は当時フルバックだったので結果として一番最後になった。
外に連れていかれた子羊だちは戻って来ず
なんだか不思議なルール講習会だなと当然思う
ギリギリまでラグビーのルールブックに目を落としながら
自分の番がくるまで勉強する子羊たち
そして最後である自分の番がきた。
1部屋にすし詰め状態の1年
1人1人呼び出され、戻って来ない子羊
優しい見張り番の2年(羊の皮を被った狼)
そんな謎のルール講習会がまさに始まろうとしていた…