ライントレード
このnoteの内容に関しては、チャート分析を初歩から学びたい方に対しトレンドライン等についてより詳しく解説していきます。初回にも述べたように、チャート分析で一番重要なのは株価や為替レート、仮想通貨などの方向性から相場を読み取ることです。トレンドラインを引くことで、現在の相場が上昇傾向なのか下降傾向にあるのかを判断することが可能です。
「過去→現在に至る値動き」から「チャートの右側の方向性」を事前に予測するのがチャート分析の本質になります。相場の流れやトレンドの方向性から、上昇トレンドなら「押し目買い」下降トレンドなら「戻り売り」を徹底した順張りの投資手法(スタンス)なら、トレードの安定感は格段に高くなると思います。
実際にチャート分析する場合、投資の世界では「ローソク足」を使うのが一般的です。四角い棒(実体)と、その上下に伸びている線(上下ヒゲ)で構成されたローソク足は日本で生まれ、キャンドルチャートという名称で世界中から用いられています。
ローソク足の特徴は、その期間中の値動きに関する複数の情報が詰め込まれている点にあります。1本に、始値・高値・安値・終値という4つの情報が組み込まれている集合体で、陽線と陰線の2種類があります。
1本のローソク足には、単純にその期間の最終レート(終値)だけでなく、始まった時のレート(始値)とその期間中の高値と安値という4つの価格情報が、各それぞれに詰め込まれているのです。これを「4本値」といいますが、ローソク足を見ることでその期間中に株為替や仮想通貨等の相場が、どんな値動きをしたのかを表してくれる仕様となっています。
トレンドラインとは、株価為替や仮想通貨等のチャート分析で上記に記載したローソク足を用いて高値同士、または安値同士を直線で結んで引くラインの事です。安値同士を線引きした右肩上がりの直線を「上昇トレンドライン」、高値同士を線引きした右肩下がりの直線を「下降トレンドライン」といい、それぞれトレンドラインへの接触回数が多いほど市場からの意識も高まります。
ローソク足を実体で線引きする人もいればヒゲで線引きする人もいますが、正確にこれといった線引きの定義はなく線引きの仕方は人によって異なります。理想的なトレンドラインの角度は傾きが45度前後とされており、多くのトレーダーはこの角度を主要なトレンドラインと考え、市場から広く認識されています。
チャート分析は「予言」や「確実に予想できる原理」といったものではなく、過去の値動きからチャートの右側を予想するという「経験則」に基づいた物に過ぎません。「確実に値動きを察知できる物ではない」と疑念を抱く方もいるかも知れませんが、チャート分析を駆使して損失をできる限り抑えつつ徐々に利益を伸ばす事こそが、株為替や仮想通貨等のFXで勝つためには必要不可欠です。
線引きの無いまっさらなチャートを見てトレードしろと言われても、自信を持ってトレードすることは初心者トレーダーの方には難しいでしょう。しかしトレンドラインを引くことによって、複雑な値動きをしているように見える株価為替レートや、仮想通貨等の値動きも明確になってきます。トレンドの方向性やトレンドの強弱、トレンドの持続性などが注視するポイントになります。
トレンドラインは個人投資家に限らず、金融機関のディーラーや機関投資家、ヘッジファンドにまで多くのトレーダーに使われるので、トレンドライン沿いで出来高が膨らみ相場が継続したり、ブレイクアウト後は反転して値動きが急展開を迎えたりもします。
間違えた線引きの仕方や線引き自体に意識を取られすぎて、当初の目的である新規ポジションの構築が疎かになってしまう場合もあるかと思います。それらをできる限り避けるため、これから下記に記載する内容は実際の相場(チャート)における一般的な活用法になります。
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1-1.トレンドライン
トレンドラインとは、上昇トレンドか下降トレンドなのか現状の方向性や、トレンドの転換を事前に見極めるため高値同士または安値同士を結ぶ直線の事です。相場の方向性に加えて、そのトレンドがどの程度の強弱か、また今後どのような値動きになるかを予想する判断材料として使われています。
上昇トレンドライン・下降トレンドライン
相場自体が高値安値を切り上げている場合は上昇トレンド中で、安値同士を線引きした右肩上がりの直線を「上昇トレンドライン」と呼びます。相場自体が高値安値を切り下げている場合は下降トレンド中で、高値同士を線引きした右肩下がりの直線を「下降トレンドライン」と呼びます。
トレンドラインは、今後の値動きの方向性を捉えやすくするために引くものです。むやみに引けば良いというものでもないですが、明確な定義があるわけでもありません。初回でも述べた内容ですが、集団心理を理解することこそが重要なので、その安値や高値が市場の多くから意識されているかどうかが一番の焦点になると思います。
現在のトレンドを正確に把握することで相場の流れや大局、ローソク足が推移する方向性を見極める事に対してはトレンドラインがとても重要な役割を担ってくるでしょう。そのためにトレンドとは何か、どういった状況なのかを理解できていないとトレンドラインを上手く使用できるフェーズになかなか辿り着けないと思います。
単純に安値同士や高値同士を結んで引いたトレンドラインも、他との絡み合いにより期待値や持続性が変わってきます。一般的に、トレンドラインはローソク足の複数の接触によって、「どの程度機能しているか」また「どの程度の期間を継続しているか」でその重要度も変わってきます。
市場に参加している多くのトレーダーは上昇トレンドラインまで落ちてくる時に反発を見込んで買いポジション、下降トレンドラインまで上がってくる時に反落を見込んで売りポジションを保有しようと待ち構えています。そのため、トレンドラインにローソク足が接触する際に、売買が市場心理的に活発化して出来高も比例し伸びる傾向は非常に多いでしょう。
1-2.トレンド
トレンドとは、株価為替または仮想通貨等の相場(チャート)の動きを大きな波として捉え、その方向性を表すものです。長期スパンでチャートを見た時に、ローソク足が右肩上がりのチャートを描いてる場合は上昇トレンド、右肩下がりのチャートを描いている場合は下降トレンドと市場からは認識されています。
押し目・戻り目
トレンドを読み誤ってしまう最大の原因は、トレンドは綺麗に一歩方向には推移しないためです。トレンド相場は具体的に、上昇トレンドは「押し目」をつけながら上昇し、下降トレンドは「戻り目」をつけながら下落します。相場は基本的に上記のように節目をつけながら、Nの字を描くかのように上下へジグザグと形成されていきます。
上昇トレンド
上昇トレンドとは、株価為替、仮想通貨等の相場(チャート)が直近の高値安値を切り上げながら上昇していく状態のことです。高値安値を切り上げながら上下し、山(高値)や谷(安値)のようなジグザグを繰り返しつつ形成するようなイメージで上昇する状態のことを示します。
高値安値を切り上げている間はトレンド継続とみなし、上昇トレンドラインは角度を切り変えながらも線引きし続けることは可能でしょう。しかし、高値安値を切り下げる兆候が起こる場合、上昇トレンド中の転換線や上昇トレンドラインを割り込んだトレンド転換が起こる兆候を見逃さないよう、より一層の注意が必要です。
下降トレンド
逆に下降トレンドとは、株価為替または仮想通貨等の相場(チャート)が、直近の高値安値を切り下げながら下落していく状態のことを指します。チャートが高値安値を切り下げながら上下し、山(高値)や谷(安値)のようなジグザグを繰り返しつつ下落するようなイメージです。
内部波動に関してざっくりとした内容になりますが、上昇トレンド中であれば下降調整、下降トレンド中であれば上昇調整といった調整が入ります。その時に押し目や戻り目といった一時的な修正波の期間に、短期的な調整が形成されるのです。
高値安値を切り上げられない限りは下降トレンドを継続とみなし、ローソク足の進行方向は下方面になります。合間に内部波動でフラッグ、ウェッジやペナントを下降トレンド時の上昇調整として入るポイントもそこそこ見受けられるでしょう。
前項でも記載していますが、基本的にはN字を描きながらローソク足は推移する傾向にあるため上記の上昇調整が戻り目の節目となり、多くのトレーダーから市場心理的に注目さてれいる箇所になります。
上昇ウェッジ・下降ウェッジ
トレンドラインを引くことで、現在の価格が上昇傾向にあるか、下降傾向にあるか、あるいは一定の価格帯でレンジ気味の横ばい状態にあるのかを事前に判断することが可能です。 また、トレンドラインの傾きから現在のトレンドの価格変動による速度や、変動幅の大小を計る目安にもなるでしょう。
トレンドが新規で発生した場合、そのトレンドラインを割り込む(ブレイクアウト)まではトレンド継続と市場からは認識されてます。上昇局面であれば、上昇トレンドライン沿いから短期的に急騰が起こりトレンドラインとローソク足に乖離差が生じたため、売りポジションを安易に保有する等のトレンドに逆らう売買(逆張り)は、明確な根拠が特にない場合できる限り控えた方が良いかも知れません。
上下ともに、トレンドラインの角度が穏やかになってきた場合はトレンドの先端でウェッジ(エンディングダイアゴナル・トライアングル)が形成されていないかのチェックを行う事も1つの手です。
1-3.レジスタンス・サポート
下値支持線・上値抵抗線
上昇トレンドラインは下落してきた時の支持線として、下降トレンドラインは上昇してきた時の抵抗線として活躍しています。
相場自体が高値安値を切り上げている場合は上昇トレンドで、安値同士を直線で線引きした右肩上がりのラインを上昇トレンドラインと呼びます。このラインは安値を支える下値支持線(サポートライン)として機能する働きがあります。 下値支持線(サポートライン)とは、価格帯がそのライン沿いまで下落した際、反対方向(上昇方向)へ反発し、跳ね返そうとする機能を持ったラインです。
相場自体が高値安値を切り下げている場合は下降トレンドで、高値同士を直線で線引きした右肩下がりのラインを下降トレンドラインと呼びます。このラインは高値を押さえつける上値抵抗線(レジスタンスライン)として機能する働きがあります。上値抵抗線(レジスタンスライン)とは、価格帯がそのライン沿いまで上昇した際、反対方向(下落方向)へ反落し、押し返そうとする働きを持ったラインです。
1-4.押し目買い・戻り売り
押し目買い・戻り売り
トレンドラインが機能する理由としては、多くのトレーダーが市場心理的に節目として意識している点と、それに比例してトレンドライン付近で取引高が増加するためです。相場は上下共に、節目をつけながら基本的にはN字で推移していきます。ちなみに節目とは次のポイントの事を表します。
上昇トレンド時、トレンドライン沿いで「押し目買い」という反発が見込めるポイント。または下降トレンド時、トレンドライン沿いで「戻り売り」という反落が見込めるポイント。
買いポジション(ロング)
下値支持線(サポートライン) は、ローソク足がそのライン沿いまで下落してきた際に反対方向(上側)へと反発し、跳ね返そうと機能するラインで現在のトレンドを正確に把握することによって相場の流れや大局、ローソク足の方向性を見極める事に対して重要な役割を担っています。
上昇トレンドの中で一時的に下落した時に買い、上昇トレンドラインに沿って再度上昇し高値を切り上げた後に売れば、長い利幅から大きな利益を得ることができます。このように多くのトレーダーは、上昇トレンド中の反発ポイントである押し目を想定し、買いポジション(ロング)を持つことを強く意識しています。
上昇トレンドラインに接触した時に、多くのトレーダーが同様に線引きしており、そこに価格帯(ローソク足)が落ちてくる際は買いポジション(ロング)を保有しようと待ち構えています。そのため、上昇トレンドラインにローソク足が接触すると、売買が急に活発になることが非常に多く見受けられます。上昇相場は継続する限り、押し目買いの節目となる安値を付けながら基本的にはN字を描きつつ高値安値を切り上げて推移していきます。
売りポジション(ショート)
上値抵抗線(レジスタンスライン)とは、ローソク足がそのライン沿いまで上昇してきた際に反対方向(下側)へと反落し、押し返そうと機能するラインで、現在のトレンドを正確に把握することで相場の流れや大局、ローソク足が向いている方向性を見極める事に対して、下降トレンドラインも重要な役割を担っていると言えます。
下降トレンドの中で調整によって上昇してきた時に売り、下降トレンドラインに沿って反落しトレンドラインとローソク足に乖離が生じた後に買い戻せば、長い利幅から大きな利益を得ることができます。このように多くのトレーダーは、下降トレンド中の反落ポイントである戻り目を想定し、売りポジション(ショート)を持つことを強く意識しています。
下降トレンドラインに接触した時に、多くのトレーダーも同様に線引きしており、そこに価格帯(ローソク足)が上がってくる際は売りポジション(ショート)を保有しようと待ち構えています。そのため、下降トレンドラインにローソク足が接触すると、売買が急に活発になることも多々見受けられます。下落相場は継続する限り、戻り売りの節目となる高値を付けながら、基本的にはN字を描きつつ高値安値を切り下げて推移していく傾向にあります。
1-5.順張り・逆張り
順張り・逆張り
トレンドに逆らって売買するということは、市場の勢いに逆らうことになるので、利益を得るのは初心者さんにはそこそこ困難です。そう考えた時に安全なトレードを心掛けるとなると、トレンドに沿った売買「順張り」で、ストップロスの置きやすい明確なポジション取りが重要となるわけです。
投資手法(スタンス)の一種で、順張りとは多くの買いが集まって相場が上昇している時に買い、逆に下落基調の継続が見込める時には売るという投資方法です。チャートが上昇・下降トレンドにある時に、そのトレンドの流れに逆らわず沿って行くというような取引でのトレードのスタイルですね。一般的には、相場におけるチャート等のテクニカル分析を利用してローソク足の上昇基調を確認しながらロングポジションを入れたりします。一方で、ローソク足が同じく上昇傾向にある時に、あえて流れに逆らってショートポジションを持つような取引手法を「逆張り」といいます。
基本的に担がれない事を前提としたトレードを行いたい場合は、背中を任せてポジションを握りやすいのは順張りです。損切りによる逆指値で損切りするポイントも明確な場合が多く、担がれない点ではとても有効なトレードの仕方だと思ってます。下値支持線や上値抵抗線からローソク足が乖離している時は、各ポジションの利益確定による決済売りが入りやすいため逆張りが有効となる展開も多々見受けられるでしょう。
1-6.チャートの例
上昇トレンドの例
①始点となる安値を軸に2点以上の安値を結びます。その後、前回の折り返し地点だった高値を上抜け切り上げられれば、上昇トレンドの継続を予想。
②下値支持線の直線上を目安に、「押し目買い」の水準を確認できれば、ロングを視野に検討。前回の高値をサポート化できていれば、ダウ理論上で上目線として意識しやすいかと思います。
③上昇トレンドが継続しているか、高値安値の切り上げを確認しつつ相場の向きを把握。安値同士を綺麗な直線で結べるのは全てではなく例外もあり、上昇トレンドラインをチャート分析していく場合、線を引き直す事も多々あるでしょう。
下降トレンドの例
①始点となる安値を軸に2点以上の高値を結びます。その後、前回の折り返し地点だった安値を下抜け切り下げれば、下降トレンドの継続を予想。
②上値抵抗線の直線上を目安に、「戻り売り」の水準を確認できれば、ショートを視野に検討。前回の安値をレジスタンス化できていれば、ダウ理論上で下目線として意識しやすいかと思います。
③下降トレンドが継続しているか、高値安値の切り下げを確認しつつ相場の向きを把握。高値同士を綺麗な直線で結べるのは全てではなく例外もあり、下降トレンドラインをチャート分析していく場合、線を引き直す事も多々あるでしょう。
ロールリバーサル
ロールリバーサルとは、過去に下値支持線だったラインが上値抵抗線へ、上値抵抗線だったラインが下値支持線へと切り替わることです。
レジスタンスラインやサポートラインとして市場から意識されていたラインは、上抜けまたは下抜けによるブレイクアウト後に機能そのものも反転します。
推進波・調整波(修正波)
ダウ理論上、推進波によるインパルスが形成される際に、押し目を形成するにあたって前回の高値位置である1波目の高値が、4波押し目を形成する時にローソク足が重なると波形が崩れるため、市場から意識されにくくなります。ここの位置関係は市場から意識されている明確なポイントとなります。
上昇トレンドは推進波5波と修正波3波から成り立つものが一般的で、その波形として基本的な内部波動が上昇5-3-5-3-5、下降5-3-5からなる波動となっています。
2波押し目のポイントは1波高値を付ける始点となった安値の価格帯を下回ることなく、同様に4波押し目のポイントは1波高値の価格帯を下回ることなく波形を構成しながらローソク足はダウ理論上、推移しなければなりません。
上記の内容から、戻り高値や戻り安値のローソク足において、位置関係は重要と言えるでしょう。
1-7.トレンドラインの引き方
上昇トレンドライン引き方
①上昇トレンドラインが機能する理由ですが、安値2点以上を付けてローソク足が上昇方向へと反発している状況で、再び右肩上がりの直線上ラインまで下落してきた場合、上昇トレンドラインは価格帯(ローソク足)がそれ以上下落しないように下値支持線(サポートライン)として機能します。市場心理的に多くのトレーダーが節目として意識している安値であって、ここが押し目買いのポイントになります。
押し目買いとは、上昇トレンドライン沿いからの反発を見込んで新規の買いポジション(ロング)を保有すると言うような専門用語です。株価為替、仮想通貨等の相場(チャート)において、絶好の売買ポイントとして待ち構えているトレーダーが非常に多いと思います。上昇トレンドライン付近の安値では、押し目買いによる群集心理が働くため売買による出来高が増加しやすい傾向にあります。
②上昇トレンドの時は、上昇トレンドラインに沿って押し目買いを模索しながら立ち回る取引手法(スタンス)を順張りと呼びます。上昇トレンドが継続する限り、ローソク足はN字を描きながら高値安値を切り上げるため、そのサイクル期間中は陽線を長くまたは多く付けやすい傾向にあります。前回の戻り高値の価格帯を超えた位置で上昇トレンドライン沿いからの安値による反発が見込める場合は、水平ラインの下値支持線(サポートライン)も同様に安値を支える直線として機能するため、高値安値切り上げによる上昇トレンドが継続しやすい傾向にあるようです。
トレンドに逆らってトレードする事は、市場の勢いに逆らうことになるため利益を得るのは困難です。ローソク足が高値安値切り上げの上昇トレンド時、あえて上昇基調へ逆らって売りポジション(ショート)を持つような取引手法(スタンス)を逆張りと呼びます。
③周期的なサイクルの流れに逆らう事なく、上昇トレンドの確認を行いながらその方向性に沿って、損切り浅めで握れる新規ポジションを確立する事が重要な主目的となります。上昇トレンドに沿って買いポジション(ロング)を保有しているトレーダーは、トレンドが継続する限り利益が膨らんでいきます。そして、上昇トレンドラインからある程度乖離した価格帯に行き着いた時や、トレンドが転換する辺り等で買いポジションを売って手仕舞い、決済売りによる利益確定を考えたりします。順張りによる押し目買いであれば、逆指値による損切りの設定も明確な場合が大半なため、担がれる相場(ショートカバー)に巻き込まれる心配もありません。トレンドラインを引く事のみに固執しすぎず、新規ポジションの構築を主目的とした線引きを意識する事でトレードの視野は広がるかも知れません。
ショートカバーとは、売り(ショート)ポジションの解消。値下がりを期待して保有していた売りポジションを買い戻すことで決済による利益または損益確定をすることです。下落相場でショートカバーがいっせいに入ると、急激に買い圧力が高まり、相場がそのまま反転上昇することで新たなショートカバーが発生することがあります。こうして、大多数のショート勢(売りポジション保有者)の買い戻しによる買い圧力の上昇が何度も形成され、相場の高値安値が切り上がっていくことを踏み上げ相場と市場からは呼ばれています。
下降トレンドライン引き方
①下降トレンドラインが機能する理由ですが、高値2点以上を付けてローソク足が下降方向へと反落している状況で、再び右肩下がりの直線上ラインまで上昇してきた場合、下降トレンドラインは価格帯(ローソク足)がそれ以上は上昇しないようにと上値抵抗線(レジスタンスライン)として機能する働きがあります。市場心理的に多くのトレーダーが節目として意識している高値であって、ここが戻り売りの節目となります。
戻り売りとは、下降トレンドライン沿いからの反落を見込んで新規の売りポジション(ショート)を保有すると言うような専門用語です。株価為替、仮想通貨等の相場(チャート)において、絶好の売買ポイントとして待ち構えているトレーダーが非常に多いと思います。下降トレンドライン付近の高値では戻り売りによる群集心理が働くため、ローソク足が再度反落しトレンドが継続するにしてもブレイクアウトによる転換が訪れるにしても、売買による出来高は増加しやすい傾向にあります。
②下降トレンドの時は、下降トレンドラインに沿って戻り売りを模索しながら立ち回る取引手法(スタンス)を順張りと呼びます。下降トレンドが継続する限り、ローソク足はN字を描きながら高値安値を切り下げるため、そのサイクル期間中は陰線を長くまたは多く付けやすい傾向にあります。前回の戻り安値の価格帯を下回る位置で下降トレンドライン沿いからの高値による反落が見込める場合は、水平ラインの上値抵抗線線(レジスタンスライン)も同様に高値を押さえつける直線として機能するため、高値安値切り下げによる下降トレンドが継続しやすい傾向にあるようです。
トレンドに逆らってトレードする事は、市場の勢いに逆らうことになるため利益を得るのは困難です。ローソク足が高値安値切り下げの下降トレンド時、あえて下落基調へ逆らって買いポジション(ロング)を持つような取引手法(スタンス)を逆張りと呼びます。
③周期的なサイクルの流れに逆らう事なく、下降トレンドの確認を行いながらその方向性に沿って、損切り浅めで握れる新規ポジションを確立する事が重要な主目的となります。下降トレンドに沿って売りポジション(ショート)を保有しているトレーダーは、トレンドが継続する限り利益が膨らんでいきます。そして、下降トレンドラインからある程度乖離した価格帯に行き着いた時や、トレンドが転換する辺りで売りポジションを買い戻し手仕舞い、決済の買いによる利益確定を考えたりします。順張りによる戻り売りであれば、逆指値による損切りの設定も明確な場合が大半なため、大きな含み損による損失の心配もありません。トレンドラインを引く事のみに固執しすぎず、新規ポジションの構築を主目的とした線引きを意識する事でトレードの視野は広がるかも知れません。
正しい引き方
トレンドラインの正しい引き方としては、始点の後に付けた直近の戻り高値や戻り安値を抜けた段階でトレンド継続の可能性が市場から意識され始めるので、ダウ理論から見てもトレンドは多少なりとも継続しやすい傾向にあると思います。ここまでくればそこで初めて上昇トレンドラインが引けて、その後そのラインは優位性を発揮する可能性を秘めてきます。
トレンドラインは相場の勢いに応じて、新たなトレンドラインを引き直す必要があります。だんだん緩やかな角度のトレンドラインへと移行し最終的に割り込まれると、上昇トレンドではなくレンジ気味の相場から下降トレンドへの局面に切り替わる場合もちらほら見受けられるかと。
上記の内容から、上昇トレンドラインであれば前回の戻り高値、下降トレンドラインであれば前回の戻り安値を更新した時点で線引きすることを視野に含めておくと良いでしょう。
上昇トレンドでの押し目買い戦略の場合、高値を押し目位置が切り上げているため買いで勝負したものの、さらにズルズルと下がり続けて損をしてしまうケースも少なくはありません。なるべく損失を抑えるためには「上昇トレンド、下降トレンド、レンジ相場」というトレンドの方向性やローソク足の向きだけでなく、そのベクトル(方向性)がどれぐらい信用できるか、勢いやそのトレンドの強さを事前にトレンドラインの角度から測る必要がでてきます。
1-8.ポジションメイク
ポジションメイク
トレンドラインの有効的な使用方法として、代表的な使い方や見方を説明しておきます。ポジションメイク (Make Positions)、売りもしくは買いの売買を新規に保有すること。つまり、ポジションを作る(メイク)ことです。新規にポジションを握りたい場合、背中を任せられやすい下値支持線や上値抵抗線沿いからの新規ポジションを意識している方が多いでしょう。
上昇トレンド中であれば新規に買いポジション(ロング)を握りたい場合に、安値同士を直線で結ぶ上昇トレンドラインに沿って反発が見込めるライン上まで下落してきた際、下値支持線(サポートライン)として機能し再び上昇基調へと転じ、跳ね返される事を想定した押し目買いを意識したり、下降トレンド中であれば新規に売りポジション(ショート)を握りたい場合に、高値同士を直線で結ぶ下降トレンドラインに沿って反落が見込めるライン上まで上昇してきた際、上値抵抗線(レジスタンスライン)として機能し再び下降基調へと転じ、押し返される事を想定した戻り売りを視野に模索する方も多々見受けられると思います。
ポジション
ポジションとは持高のことを表現します。 新しく売り買いをする時に「ポジションを取る」や「ポジションを建てる」という表現をします。また業界では「ポジションを膨らませる」とか「ポジションを減らす」といったように持高を示す表現にも多く使われます。
新規に売り買いを行なうことを「ポジション・メイク」と総称されています。投資としての売り買いは「安く買って、後で高く売る」または「高く売っておいて、後から安く買い戻す」が利益を得る大前提です。思惑が当たれば利益は出ますし、外せば損失を被ります。 従って、ポジション・メイクのタイミングは、儲けられるのか損をしてしまうのかを大きく左右します。多くのトレーダーや投資家はポジション・メイクにチャート分析を用います。
スクエア
上記内容と並行してスクエアというポジションもあります。スクエアとは、ポジションを保有していない状態を指します。したがって相場の値変動リスクを負っていません。相場の世界には「待つも相場」という名言もありますが、上がるか下がるか解らない時にはスクエアというポジションもあるということを忘れないようにしましょう。良くノーポジという言語を聞くことも多いと思いますが、正しくはスクエアと呼ばれています。
1-9.ストップロス
ストップロス
トレンドラインをより有効に利用できるのがストップロスです。ストップロスとは、相場が思惑とは逆方向へ進んだ場合にさらなる損失を防ぐ目的で、ポジションの清算をおこない含み損の損失を確定させる行為です。日本では「損切り」と呼ばれています。 投資経験の少ない投資家やトレーダーは、自分で損を確定することを必要以上に嫌います。しかしストップロスは、ベテランの投資家も重要なテクニックとして利用するとても大切なものです。 言い換えれば、「損切り」ができなければ、トレーダーとしての資質が問われるといっても過言ではないでしょう。ストップロス・オーダーを置くポイントは人によって異なりますが、思惑に反したら即座に損切りすることをお薦めします。
損切りするタイミングは人によって異なりますが、大きな損失を出さない目的で機能させるためには、新規でポジションを建てるポイントも重要です。 根拠もなく、いい加減な価格水準で売り買いを繰り返すと損失の幅も増えてしまいます。予めストップロスのポイントを決めてから新規ポジションを構築するシナリオを組んだ方が懸命でしょう。 損切りを自ら行えず価格帯が戻ってくる保証もない状況で、無理にポジションを長期保有すると強制ロスカットされる可能性も比例して徐々に高くなってきます。これはトレードを行うにあたって、とても重要な事前に抑えるべきポイントだといえます。
1-10.逆指値注文
逆指値注文
ポジションを取ると誰でも迷いが生じます。上がると思ったのに上がらなかったり、下がると思ったのに下がらないことは日常的に起きます。 謙虚な気持ちで流れを受け止め、間違ったと感じたら速めに手仕舞いでカバーしましょう。 たった一回の相場観の読み違いで全ての資金を失わないように、細かい根拠のある損切りをお薦め致します。
損失が発生してきた時に、それ以上の損失を避けるために事前に逆指値の損切り注文をする事で巨額な損失は回避できます。自身のポジションに応じて、ある一定の領域まで逆側に動いた場合にカットするという注文方法です。通常の指し値注文とは逆の条件で発注されることから、「逆指し値注文」と呼ばれています。
ストップロスは、損失を一定範囲にとどめるための損切りライン(ロスカットライン)、または逆指値注文(ストップロスオーダー)のことです。ストップロスオーダーとは、FX取引や株取引において、自分の予想に反して相場が突然暴落してしまった場合に備えて、損失を抑えるために行うオーダーのことです。「逆指値注文」や「ストップ注文」とも呼ばれており、前以て予想に反した値動きをする場合は一番重要な対処方法としてトレーダーや投資家からは広く認識されています。
あらかじめ、どの範囲までなら損失を出しても良いかを決定しておきます。例えば、1ドル120円で1万ドル買い注文を行いポジションを保有したとして、119.8円までだったら損失を出しても良いと決めるとします。すると、その決定した価格まで下がった地点で自動的に決済注文が出されて、損切りされます。逆指値注文を行わず、仮に119円割れまで相場が進行してから損切りするとしたら手痛い損失となるでしょう。損失をできる限り少なく抑えて、投資家やトレーダーの資産を守るためにストップロスオーダーはとても重要な役割を果たします。
1-11.ストップロスオーダー
ストップロスオーダー
ポジションを無理に保持し続けた場合、思わぬ下落や上昇があった場合は咄嗟に対処することは難しいでしょう。FXのリスクを完全になくすことはできませんが、この「ストップロスオーダー」を活用すれば、軽減させることは十分に可能です。
上昇トレンド中にロング(買い)ポジションを持ちたい時は、サポートラインを下抜けた直ぐのポイントに損切り設定で逆指値のストップをおきます。ポジションを入れた価格帯より少し低い位置(含み損ロング)で損益確定の決済売りが起こります。
ストップロス・オーダーは、通常の指値注文と異なり逆指値注文となります。 逆指値注文とは、現状の価格水準より不利な方向に売買価格を指定する注文です。 利益を得るため売り買いするのに、損を出すことは考えたくないし、その場が来たら成行きで対処するとお考えの方もおられると思いますが、実際にその水準に到達するとこれがなかなか出来ない初心者の方が多いです。 「備えあれば憂いなし」という用語もあるように、事前の対処は必須項目です。
下位足だと機関投資家による騙しも増えるため、トレンドラインを僅かに抜けて、また元の位置に戻り回帰する可能性を踏まえてそれらを回避するために、トレンドラインそのものではなく予想とは反対方向にブレイクアウトした場合、ある程度は損切りが走りやすいポイントへ逆指値の損切りラインを置くことが重要でしょう。
メリット・デメリット
メリットとしては毎回損切りが浅く済み、大負けはしない点。デメリットとしては損切り回数が増える事だと思ってますが、個人的にはそれ以上に見合った長い利幅が拾えて浅い損切り分は補填でき、十分に回収可能な範囲内だと思ってます。
下位足になればなるほど、騙しも増えてきます。これらを回避したい方は出来る限り、上位足で長い目線に沿ってトレードすると多少は問題も解消されるかも知れません。
線を引くことが目的ではなく握りやすいポジションを確立できる線引きが行えるかが重要で、「上手く線が引けないからトレンドは発生していない」と考えるのではなく、「多くの人が意識しているポイントはどこか」「長期的な方向性や、その中で内部波動による短期的な方向性はどうなっているのか」を判断することが目的となります。
そのため、値動きに変化が出てきたらトレンドラインを引き直すこともあります。トレンドラインを引く際、「どれくらいのサイクル期間のトレンドを見るか」ということも重要です。投資スタイルがスキャルピングや、デイトレード又はスイングトレード(短期投資なのか、長期投資なのか)によって見るべき時間軸が変わりますので一概には言えませんが、1時間足であれば数日間は持てそうなポジションのトレンド確認をしておいた方が良いでしょう。
仮想通貨は急激な値変動が多く、取引所によっては注文が通りにくかったり逆指値の損切りが上手く機能しない取引所もありますが、ちゃんと機能する取引所もあります。株価や為替等に関しては、今年入って直ぐのフラッシュクラッシュのような値動きもごく稀ですし、追証の発生しないゼロカット搭載の取引所を使用していれば、まず問題はないでしょう。
損失を抑えつつ利益も伸ばさなければなりません。そこでリスクリワードが重要になってきます。
1-12.リスクリワード
リスクリワード
リスクリワードとは、1回の取引における「利益:損失の比率」のことを指します。必ず損失よりも利益の方を大きく注文設定する必要があります。このリスクリワードを意識していないと、例えば、勝率80%や勝率90%の手法であってもトータルで負けてしまうことも多々見受けられるかと。
例えば、BTCを90万円で売りポジションを1枚持ったとし、85万円で利益確定91万円で損切りというような条件で取引した場合のリスクリワードは、1:5(損失1万:利益5万)の比率となります。
上記の内容と同様の取引注文を10回おこなった場合、勝率が仮に30%だったとしても損失は7万円(1万円幅を7回)で利益は15万円(5万円幅を3回)です。順張りをおこなう場合はこのリスクリワードがとても重要です。勝率よりもまずは利益:損失の比率を、利益>損失というように利益の方が大きくなるように注文設定しなければいけません。
初心者の方は利益や損益よりも勝率を気にする方も多いです。現に上手いトレーダーの方は、下位足の値動きでさえ手に取るように方向性を察知できている方も多いため憧れる理由も分かりますが、まずはここを徹底してトレードを行えないとスタート地点に立てないことを実感して、時には実力差を噛みしめることも必要かと思っています。
1-13.チャネルライン
チャネルライン
ストップロスとリスクリワードの取り方は理解できたが、利食い位置はどこになるのか判断に苦しむ方が大半だと思っています。そこでチャネルラインが活躍します。
トレンドラインから平行に引いたラインがチャネルラインです。上昇トレンドラインであれば同様に右肩上がり、下降トレンドラインであれば右肩下がりの平行チャネルが線引きできると思います。
チャネルラインを引く際はトレンドラインとは真逆で、上昇トレンド中の高値同士、下降トレンド中の安値同士を線引きすることになります。
折り返し地点となる上昇トレンド中の上値抵抗線、下降トレンド中の下値支持線としての節目としてその機能を発揮します。
1-14.衝撃波
衝撃波
推進波の中でも種類がありますが、その中でも最も多いパターンが衝撃波になります。まず、衝撃波のルールですが第4波が第1波の価格帯に割り込む事
は波形が崩れるため基本的にはありません。(ダイアゴナル系を除く)
衝撃波の線引きの仕方としては、1-3波の高値から2波を平行に線引きし、4波押し目を予測する引き方があります。
もう一方は、2-4波の押し目の価格帯と、1-3波の直線上ラインから推進波の5波目で天井になるポイントを予測する引き方です。
2波安値は1波高値の始点となった安値を下回る事なく、1-3-5波の高値に置いて、3波の周期的なサイクルは一番短い波動とならない事が一例としてあげられます。推進1-4波の価格帯も重ならないことが基本では一般的ですね。
1-15.フラクタル構造
フラクタル構造
フラクタル構造とは、簡単にいうと「どんなに小さな一部分をとっても、それが全体と同じ形をあらわしている構造」のことで、自己相似と呼ばれるものです。その構造が似通った物のことを表すもので、具体的な例をあげると「雪の結晶」や「マトリョーシカ」「ブロッコリー」といったものが有名です。
フラクタル構造をもつものは、その中の一部分を拡大(ズームイン)していっても、そこにまた「全体と同じ構造があらわれる」という特徴をもっています。FXのチャートもフラクタル構造をもっているので、小さな時間足は大きな時間足の一部分として、同じような値動きを見せます。
そして、複数時間軸をつかったマルチタイムフレーム分析とは、このフラクタル構造の特徴を利用して、「大きな流れの中の、現在の小さな動き」を分析したり、「現在の小さな動きが、大きな流れに及ぼす影響」を判断していくものです。
1-16.トレンド転換
トレンド転換
トレンドラインの注意点は、その直線上のラインへと接触する時になります。ここで注意しておきたい点としては、上昇トレンドライン沿いでローソク足が必ずしも反発、もしくは下降トレンドライン沿いで反落しないということ。永遠に続くトレンドというものはありません。トレンドは次第に勢いが弱くなり、トレンド転換が起こります。
トレンドが継続する限りは、どこかで上昇トレンドラインに接触し反発したり、下降トレンドラインに沿って反落します。しかし、上昇トレンドや下降トレンドにも周期的なサイクルがあるため、トレンド転換はいずれにしても必然的に起こります。何度もローソク足がそのライン上に接触してすいると、多くのトレーダーがそのトレンドラインの存在に気づき、より強く意識され始めます。そして、ローソク足が再度そのライン上に接触すると、多くのトレーダーの思惑が重なり合い、売買の出来高も比例して膨らみます。
上昇トレンドであれば、またそこで反発するだろうと買いを入れる人もいれば、逆にブレイクアウトさせようと売りを入れる人もいます。そして、最終的にトレンドラインが破られると、重要なトレンドの転換シグナルとなることなる可能性があります。逆に、1度しか接触していないトレンドラインは、トレーダーや投資家から意識されていない場合が多く、その高値や安値の重要度は下がる傾向にあります。
1-17.ブレイクアウト
ブレイクアウト
そのため、上昇トレンド中であれば上昇トレンドラインで反発するのか、それとも下抜けていくかを見極めることがトレードの肝となるでしょう。なお、上昇トレンドラインを下抜けたり、下降トレンドラインを上抜けしたりすることを「ブレイクアウト」と呼びます。
上昇トレンドラインを下抜け後、買いポジションの逆指値で損切りラインに引っかかった場合は決済売りが起こり、下降トレンドラインを上抜け後は売りポジションの逆指値で損切りラインに引っかかった場合に買い戻しが起こります。
そのためトレンドラインに接触する時に、トレンドが継続するか転換するかで市場からの意識は高まり取引高は急増します。ブレイクアウト後、その支持線や抵抗線として機能していたラインは反転するため、支持線は逆に上値を重くするラインや、抵抗線が下値を支えるラインへと切り替わります。
仮に上昇トレンドラインを下抜けしたタイミングで、反発を狙っていた買いポジションの方の浅い損切りが一斉に入るため、これから下降トレンドに入ることを予想したブレイクアウト狙いのトレーダーによる新規の売り注文も同時に入り、下落圧力は増すでしょう。
下降トレンドラインを上抜けしたタイミングで、反落を狙っていた売りポジションの方の浅い損切りが一斉に入るため、これから上昇トレンドに入ることを予想したブレイクアウト狙いのトレーダーによる新規の買い注文も同時に入り、上昇圧力が急増します。(ショートカバー)
1-18.リターンムーブ
リターンムーブ
その際の反発や反落を狙って、トレンドラインをブレイクアウトした方向に背中を預けなおし、ポジションを握り直す方も多く見受けられるでしょう。市場からは「リターンムーブ」と呼ばれ、トレーダーからは広く認識されていると思います。
そのためトレンドラインに接触する時にトレンドが継続するか転換するかで取引高は増加します。ブレイクアウト時、その支持線や抵抗線として機能していたラインは反転するため、逆に上値を重くするラインや、下値を支えるラインに切り替わります。
上昇トレンド時、トレンドラインへローソク足が接触する場合に押し目を拾うかで集団心理が働く際、ポジションとしては含み損ショートが多く買い板が厚い場合は拾いやすくなるでしょう。逆に、含み損ロングが多く売り板が厚い場合は下抜けによるブレイクアウトも視野に含めて分析しやすいと思います。
逆に下降トレンド時、トレンドラインへローソク足が接触する場合は戻りを狙うかで集団心理が働く際、ポジションとしては含み損ロングが多く売り板が厚い場合は拾いやすくなるでしょう。逆に、含み損ショートが多く買い板が厚い場合は上抜けによるブレイクアウトも視野に含めて分析しやすいと思います。