サユリ
台風によりインターネット予約ができない状態になっていて、わざわざ現地に早く行ってチケットを購入し、改めて時間になってから来店すると言う形で押切蓮介氏原作のジャパニーズホラー映画サユリを見て来ました。
正直1本だけ映画見るのに使う手間じゃない位時間がかかりました。
でも天候のことだからしゃーないかな。現地に行ってみると、台風なんのそので半分ぐらいは人が入っていた。
まぁ台風自体は消えてなくなってたし、うちの地域は謎の空白地帯で、ほとんど雨も降らない状態だったし、そんなんかなぁと。
内容については、大まかには原作通り。
でも、割と根幹部分まで改変がゴリゴリ入っていて、似て非なるものではあった。
しかしながら、キャラクターの作り込みがめちゃめちゃしっかりしていて押切氏特有の吹き出し外のセリフな表現が完璧。
キャラのルックスやら動作の細部のこだわりがすごく一人ひとりのキャラクターが原作通りの可愛い女子、愛嬌のある男子、大人になっていて素晴らしかった。
主人公とヒロインとの不器用過ぎるシモな距離の探り探りな近づきかたなんかはらしいなぁ。しかし、原作とは違う。
原作を読み込んで解釈した上での落とし込みだった。
自分なんかは最初から読んでた派だから知ってたが、ジャパニーズホラーでは今まで無かったアレなアレになっていて良い映画になっています。ここからネタバレなんで完全ネタバレなしで見てくださる方は閉じてくださいね。
ばばぁ(敢えてこう書く)最高よ。女優さんって凄い。こんなん出来る役者さん居るんだ!となりました。
実際、ネタバレ防ぐのに隠すべきなとこなんですが、他作品との差異をちゃんと示す為に予告にバキバキに出てたのでネタバレも何もではあるんですけどね。
一応、ファンと全く知らん同行者組で見に行く方への配慮です。
それにしても、カンフー映画、ロッキーシリーズパロなシーンに尺を大きく取ってたのは草でした。
ひとり誰も反応してないとこで声あげて笑ってしまい、おおう。ってなりました。
また、ホラーのつもりで見に来て普通にギャグ盛り盛りだったのに動揺して映画中にひそひそ話が多目の作品でそこも笑ってしまいました。
あと、女子オタの解像度の高さが恐ろしいレベルで、かつ終わってる感じの出し方も素晴らしかった。
がっこでアレ読んで、バレそうになった言い訳がめちゃめちゃになるシーンの空気はもうね。そもそも持ってくるな。
見に来てる人の大半がオタ映画に来てる人との層の差が全く違っててそこで笑う人は自分らふたりだけだったかもしれぬ。
知らんだけでひょっとしたら押切漫画ファンはそっちの層の人が多いの?いやちゃうやろなぁ。
あとあと、最後のCG部分は大層しょぼめではありますが自分が見た感覚では敢えてなんかなぁと思って割と好意的に見ています。
そこらも併せて楽しかったです。
そして一番怖いシーンは怪異が…ではないのがね。一番悪いやつに、ン゛ッ゛!そして怪異がン゛ッ゛!は素晴らしいよ。
あのン゛ッ゛!は他作品なトドメでも欲しいですね。
フィニッシュブローではフェタリティーとして優れている。いやー良い作品じゃった。
ぜひみてね。
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