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向いてない
私は家系が医療職の人間ばかりで実家を継ぐために初めは国立の歯学部を目指して浪人していたのだが、どう頑張っても受からないので最終的に滑り止めで受けた私立の薬学部に進んだ。
そして薬剤師の仕事に全く興味がないまま国家試験に受からないとここから出られないという恐怖だけでやっと受かってとりあえず就職した。
大学時代に感じたことは、育った環境が違いすぎるということ。みんな小さい頃からお受験していて経済的にも恵まれていてなんの疑問も持たずに毎日勉強している。
私が血反吐吐きながら何回も失敗して本番でギリギリできることをみんなは練習せずに一回でできる。一回でわかる。
そして社会でもそれは続いて、働いててもずっと自信がないし楽しくなかった。社会って楽しいものじゃないと分かってるけどそれにしてもずっとなりたくてなったわけじゃないことを自分に嘘ついてしかも日々勉強しないといけないことに限界を感じていた。圧倒的に向いてない。辞めたい。
上司にも周りが見えてない、優先順位間違えている等注意された時、何かがポキっと折れた。
私が働いていることで人に迷惑をかけている。どう頑張っても遅かったり間違えたり臨機応変に行動できない。まず私は周りで人に話を聞かれたり見られるのが大の苦手だ。小さい頃からひとりじゃないと集中できないタイプだった。しかもそもそも薬剤師なんかなりたくなかったし、なんなら文系や芸術系に進みたかった。私は私の気持ちを蔑ろにしていたことに気づいた。給料が高いから、すごいって思われるから、せっかく取った資格だから、、、
仕事自体は嫌いじゃないけど、薬局という狭い空間ではどうしても人間関係が悪くなりやすく、ターゲットになることもあった。精神的にも限界だった。
でも生きるためにはなんとか稼がないといけない。もう薬局には戻りたくない。
これが私が医療ライターを目指すきっかけです。
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