学校に行くよりも会社に行くよりも大切なこと。 【読書】 2
目に見えてるものとかみんなが当たり前だと信じてることじゃなくて、そんな枠とか型とか全部取り払ったあとに残ってる、人にとって本当に意味のある大切なものが詰まってる。
「卵の緒」と「7's blood」という2つのお話が入ってる1冊。
こんなにも自然に目頭が熱くなったのはいつぶりかよく覚えてないけど、とにかく何かを考える暇もなく心が勝手に動いていた。
どちらの話も共通していて意外だったのは髪を切るシーンだった。そしてもっと意外だったのは、それがとても切なくて儚くて尊く感じたことだった。
「7's blood」のラストにかけての異母姉弟七生と七子のやりとりは、今自分の中にあるものなのかこれから起こることなのか得体は知れないけど自分の中の何かと重なるような気がしたし、これが一体どういう種類の感情なのかよくわからなかったけど今にも涙があふれ出てきそうで、最後の数ページをめくることができなかった。
会社のお昼休憩に読んでたもんで、早く読んでしまいたいのに、本を閉じないといけなかった。