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イギー・ポップを占ってみた

占いライターのエレノアです。
はてブからnoteへと移管する過程で、過去記事の転載でもなく、改めて占いに関する記事を書きたいなと思い、筆を取っています。

(↓「イギー・ポップの出生ホロスコープ」まで自分語り続くので飛ばして頂いて全然大丈夫です)
本当は、はてブを開設した2年前からずっっっっっっっと書きたいと思っていた企画があります。大好きな音楽や文学、映画、アート、漫画などに関するトピックを、西洋占星術の視点から独断と偏見と偏愛でもって好き勝手にリーディングしていくシリーズです。

やっぱり占星術って、実際の人物や事象のホロスコープを読んでみること、読んで得た示唆や感じたこと、わかったことを自分の言葉でアウトプットするのが一番勉強になるんですよね。
じゃあ、どうせだったら、自分が一番前のめりになるものを素材にしたい。そうして占星術に対する理解をより深めていくことで、結果的に占いの質も上げていくことができれば。自分自身の学びのため(そしてそれは回り回って、私の占いを受け取ってくださる方のため)という目的が一番となりますが、この独断と偏見、偏愛に満ちたホロスコープ・リーディングシリーズに、よろしければお付き合いください。

さて、そんな初回となる本記事で占ってみたいのは、アメリカが生んだパンク・ロックのゴッドファーザー、イギー・ポップです。

イギー・ポップ
1968年にデビューしたロックバンド、ザ・ストゥージズのフロントマンとして一躍有名となる。パンク・ロックの源流を作ったミュージシャンのひとりであり、「I wanna be your dog」や「Search and destroy」といったヒット曲、過激なステージパフォーマンスで知られる。2010年、ストゥージズ名義でロックの殿堂入り。2017年、フランスの芸術文化勲章の最高位『コマンドゥール』を受賞し、2020年にはグラミー賞の特別功労賞生涯業績賞も受賞。

参考:Wikipedia

選んでおいてなんですけど、イギー・ポップそんなに詳しくないんです。学生時代に一瞬ストゥージズのアルバムを聞いた記憶はあるんですが、正直それぐらい。まあロック好きなら一般教養として知ってる人だよね、という程度の温度感。
「大好きなデヴィッド・ボウイと親交が深かった」
「大好きなジョーン・ジェットが何曲かカヴァーしている」
「『Velvet Goldmine』という映画にイギーをモデルにした人が出てた」
など、私はどちらかというイギーの周辺にいる人や事象の文脈で触れていた、という感じ。本家に繋がる門は結構用意されてたはずなのに、なぜかその門を叩こうとはならなかったんですよね。

だったんですが、先日永野氏のYoutubeチャンネルでイギー・ポップの特集を見たところ「やっぱ、ちゃんと1回触れておくべき人だ」と思い直しました。ジム・ジャームッシュ監督による『Gimmie Danger』というイギー・ポップの、というかストゥージズのドキュメンタリー映画も紹介していたので、アマプラで見てみたんですが……いやはや、面白かった。
生い立ちから始まり、ストゥージズの結成〜解散、ソロ転向後のキャリア、音楽性・作品性や過激なステージパフォーマンス誕生の背景などがわかり、イギー・ポップ詳しくない人が見てもかなり面白いです。映画出演時点で70歳手前のイギーが、赤裸々に色々喋ってくれてます。
(ていうかジャームッシュ監督、『Coffee&Cigaretts』でもイギー・ポップ出演させてたよね。調べたら2019年にも監督の映画に出演していた。どんだけイギー好きなんだ)

前置きはこのへんにして、イギー・ポップの出生ホロスコープを読んでみます。ちなみに今回占うにあたって件の映画はかなり参考にしました&映画からの引用もバンバンしていきます。

イギー・ポップの出生ホロスコープ


1947年4月21日|11時34分|アメリカ合衆国ミシガン州生まれ
  • 太陽は牡牛座♉️

  • 月も牡牛座♉️

  • アセンダントは蟹座♋️

<エネルギーの分布>
・2区分:内向性4 外向性6
・3区分:活動宮3 不動宮5 柔軟宮2
・4区分:火4 土2 風2 水2

ざっとこんな人かな

太陽も月も牡牛座、アセンダントは蟹座なので、もしこれがイギー・ポップじゃない人のチャートだったら「内向的で控えめ、大人しいタイプの人なのかな」と思うだろうな…というのが率直な第一印象。意外でしたね。
でもよくよく全体的なエネルギーの分布を見ていくと、外向的なエネルギーの方が強く、火星座も4つと、「イギー・ポップらしさ」を感じる要素が見えてきます。生命力が爆発しているような、ハイテンションなパフォーマンスは火のエレメント由来でしょう。

火エレ関連の話を続けると、アセンダント自体は蟹座なんですが、1ハウスに獅子座の土星・冥王星が入っています。あの強烈なキャラクターや、自己主張の塊みたいな表現力はまさに獅子座ですよね。たぶんここは土星よりも冥王星由来かな。もし獅子座土星だけだったら、むしろ自己表現が抑圧されるでしょうから、ああいう誰もが度肝を抜かれるようなパフォーマンスには昇華されていなかったんじゃないでしょうか。

MC=”社会的地位・自己実現的な仕事/キャリア・社会に見せる自分”も火星座である牡羊座なので、情熱的で野生味あふれる個性を、社会的に発揮するエネルギーの持ち主であることが伺えます。
初期のキャリアではドラマーだったとのことですが、ボーカルへの転向については「誰かの尻を見ているのにも飽きた。うんざりだったよ」と映画の中で語っていまして、ここもまさに獅子座やMC牡羊座っぽい。
獅子座や牡羊座らしい野生的な表現で、自分の個性や自己存在そのものを社会に対して見せていく、という本来の自分の星の役割に、途中で気がついたのかもしれませんね。

キャリアや作品、ステージ上ではエネルギッシュで外向的な側面が強く現れていたようですが、チャート全体の傾向を見ると、素顔は内向的なところがあったかもしれません。映画の中に出てきたエピソードや発言を鑑みると、結構ナイーブな一面もある人なんだなと。ハチャメチャなパブリックイメージとは裏腹に、ライツが土星座の牡牛座らしく、意外と地に足の着いている人物である印象も感じました。

過激なステージパフォーマンスの源泉

イギーといえばその過激なステージパフォーマンス。どんな感じのことをやっていたのかというと、

・観客をわざと怒らせるような暴言を吐く
・観客に向かってダイブ。それで自分の歯を折ったことも
※今でこそ珍しくないステージダイブの生みの親はイギー・ポップ
・ステージ上で局部を露出
・ステージ上で嘔吐
・ステージ上で全身にピーナッツバターを塗る
・ドラムスティックの先端で胸を切り裂き、血だらけのまま演奏
・割れたガラスの上を転がり回り、傷口の血を観客にぶち撒ける
・観客に食べかけのスイカを投げつける
・自分で自分にムチを打ち、ステージ上で血だらけのまま演奏
・持参していたナイフで自分を刺すよう、観客を挑発

参考:Wikipedia

めちゃくちゃですね(笑)。
過激なパフォーマンスをするロックミュージシャン枠ってありますけど、自傷系・流血系の第一人者はイギーだったのかしら。日本でいうところの暗黒大陸じゃがたらの江戸アケミとか。じゃがたらも元々はパンクバンドだし、イギーの影響を受けてた可能性はありそう。

まあそれはそうとして、ここまで極端に体を張った(というかフィジカル的に自分を傷つける)パフォーマンスの源泉はどこからきているんでしょうか。
個人的には、このへんの配置にかなり納得しました。

  • 1ハウスに冥王星

  • その冥王星は10ハウスの月とスクエア

  • 牡羊座の火星がMCにコンジャンクション

1ハウス=”自分自身・自分の肉体”で、冥王星=”破壊”。直訳すると、「自分自身に対する破壊衝動」という解釈ができます。
しかも冥王星は、”自己表現”とか”舞台”を意味する獅子座です。つまり、「自分自身に対する破壊(自傷)衝動を、ステージ上でのパフォーマンス・舞台表現という形で発揮していた」、と読めます。
冥王星は”カリスマ”も意味するので、過激なパフォーマンスはイギー・ポップのカリスマ性にさらに拍車をかけていたのでしょう。そもそも1ハウスに冥王星がある人は、その時点でかなりカリスマティックなキャラクターを持つ傾向にありますが、やはりイギー・ポップも例に漏れずですね。
あと冥王星は”極端さ”も意味するので、ここも示唆的です。まさに。極端すぎるパフォーマンス。

さらに興味深いのが、この1ハウス獅子座冥王星は、10ハウスの牡牛座の月と、葛藤・矛盾のエネルギーであるスクエアを形成しています。オーブは3度なので、なかなかキツい影響力です。
10ハウス=”キャリア・社会に見せる自分・仕事”、月=”肉体”です。「体を酷使した破壊的パフォーマンスが、社会的な成功に反映されている」という一種の矛盾を感じる配置ですね。しかも月星座は、牡牛座です。牡牛座といえば”肉体”を表す星座なので、ここにもシンボルの重複が見て取れます。

また、牡羊座の火星がMCにコンジャンクションしているのも要注目です。
牡羊座も火星も、”怒り・攻撃・喧嘩・衝動”を表します。というか牡羊座を支配しているのが火星なので、火星の威力を自然に出せる人なんですね。それがMC=”社会的な自己実現”とくっついているので、火星的な怒りや衝動、パワフルさを社会的な場でナチュラルに発揮していた。観客を挑発して喧嘩を売るようなステージパフォーマンスなんか、そのまんまMC牡羊座火星です。見事な星の使い方。

実際、映画の中でイギーはこう語っていました。

・「マネージャーが帰ると俺は即興で怒りを歌にした。それが俺なりに怒りをぶつける方法だった」
・(自分のステージパフォーマンスについて)「俺はそこら中跳ね回った。まるで怒ったサルが敵を威嚇するように」

私、彼のホロスコープを調べるまで「この人牡羊座なのかな?」と思っていました。まんざらそれが外れていなかったのは、MCに牡羊座の火星がコンジャンクションしていたからだったんですね。

あと、原始的な肉体感覚が強い人だなあという印象を受けたんですが、そこはどちらかというとMC牡羊座火星より、牡牛座の太陽由来なのかもしれません。
イギーの太陽は牡牛座のなんと0度にあり、それも10ハウスにいます。0度は、その星座の最も原始的なエネルギーを表す度数。牡牛座の象徴は、”肉体・五感 (つまり感覚全般)”です。それが10ハウス=”社会的な自己実現”や”仕事”を表す分野にかかっているので、これには膝を打ちました。

↓ライブ映像貼ったので、言ってる意味がわかると思います。いやわかってほしい

しかもイギーって月も牡牛座で、オーブは7度と少し広めですが、コンジャンクションしています。太陽=”表の顔・公の場の自分”、月=”素の顔・プライベートの自分”ですが、どちらもその人の基本的なキャラクターを表す天体です。牡牛座の初期度数の原始的なエネルギーを内包した自分のキャラクターを、10ハウスという社会から注目を浴びる領域で発揮していった…とも読めますね。

シンプル・イズ・ベストな音楽性

次に、イギー・ポップのホロスコープから読み取れる音楽性への影響について。

まず取り上げたいのが、MCに牡羊座水星のコンジャンクション。
水星=”言葉(の使い方)”や”考え方”、”思考の特徴”を意味しますが、それが”スピード・シンプル・短期決戦”など、何事もクイックで端的であることを重んじる牡羊座にあります。

映画の中で、歌詞についてイギー本人が解説するシーンがあるんですが、いわく、イギーの音楽的な表現のルーツには子供時代に好きだった幼児向け番組の影響があるとのこと。
その幼児向け番組で、司会者の男性が「手紙を書くときは、25語かそれ以下だよ」と、子どもたちに呼びかける定番コーナーがあったそう。大人になってもずっとその言葉が頭に残っていたイギーは、後年作詞を始める際に、25語以内で歌詞を紡いでいくことにしたといいます。

「ごく短く。1語も無駄がないように」

例)『No fun』の一節
→No fun, my babe. No fun.

これ、ストゥージズのアルバム(特に有名な1〜3枚目まで)を見ると「ほんとだ…!!」ってなるんですが、曲のタイトルからしてめっちゃ簡潔です。
一言で終わるか、二字熟語か、まれに主語+述語の構成の若干長めのタイトルもありますけど、ほとんどの曲名はめっちゃ短いです。歌詞についても、例えば代表曲の『I wanna be your dog』なんか本当にシンプル。まさにMC牡羊座水星だなと。
加えて、ここは安直な解釈かもしれませんが、火星というのもパンクという音楽ジャンルをやはり連想させます。ごく短い・シンプルな言語表現=牡羊座の水星と、怒りのエネルギーである火星をパンクロックという形でMC=”社会に対する影響力”として昇華させていった、と考えると納得です。パンクって一般的に速い曲が多いですけど、”スピーディー・クイック”も牡羊座の象意ですしね。

また、カヴァー曲の演奏からオリジナル曲の創作へと切り替えていくことに伴い、自分たちの音楽をどのようにして模索し構築していったのか、イギーは映画の中でこう振り返っています。

・「シンプルなテーマを何度も繰り返した」

・(当時ニューヨークで全盛を誇っていたヴェルヴェット・アンダーグラウンドと、NYで交流を図っていたときの回想)
「とても気に入った。本当にシンプルで、あのシンプルさと単調さとムードから大きな影響を受けた」

・(ストゥージズと同時代に活躍し比較されることも多かったMC5の音楽性について)
「シンプルでパワフルで、そこで何かを得たんだ」

これまた、牡羊座のエネルギーをかなり感じる発言です。音楽性を高く評価する際に、彼は「シンプル」である要素を非常に重んじていたようですね。ヴェルヴェッツの影響を受けて、単調なギターリフやリズムの繰り返しも意図的に取り入れていたそうです。MC5に対する好評なんか、言ってることそのまんま牡羊座(シンプル)と、火星(パワフル)の反映です。

牡羊座が象徴する「シンプルさ」をもう少しバラすと、そこには「直観」と「本質」が含まれているんじゃないかなと、私は思います。つまりイギー・ポップは、直観をもって一瞬で本質を捉えられるような音楽に美学を見出していたのかなと。それが牡羊座の水星・火星とMCコンジャンクションという形で、社会に向かって&自分のキャリアを通して発揮されていたとしたらめちゃめちゃ面白いですね。

キャリアの紆余曲折ぶり

一方で、イギーのチャートを見たとき「お…?」と引っかかったのが、蟹座のアセンダントと獅子座土星のコンジャンクション。その土星は10ハウスの太陽・月と結構タイトめにスクエアを形成しています。

映画の中に出てきたエピソードやWikiに載っている経歴などを照らし合わせてみると、この人キャリアの面でかなり紆余曲折を経ています。

具体例は後述しますが、キャリアの合間合間で、10ハウス&太陽=”仕事”に対して、土星=”制限・縮小・ストップ”をかけられるエネルギーが、スクエアという形で発揮されてしまっていたようです。スクエア=”障害”という意味なので、社会的な活動がなかなかスムーズにいかない。いつも何かに邪魔されたり、思わぬ横槍が入ったりして、「うまくいく!」と踏んだことがずっこける、みたいなことがちょこちょこ起きています。

まず挙げられるのは、バンドが軌道に乗ってきたと思いきや、深刻な薬物問題でストゥージズが解散せざるを得なくなったこと。
他にも、あのデヴィッド・ボウイをミキシングに起用したにもかかわらず、リリースしたレコードが商業的に失敗したこと。その作品は『ロー・パワー』なんですけど、今でこそ超名盤として高く評価されている同作品も、当時は商業的失敗作とみなされていたようです。その後も、商業的な行き詰まりや失敗も何度も繰り返していたとのこと。
また、レコード会社からミュージカル『ピーターパン』への出演依頼をもちかけられる(それはそれで見てみたかったww)など、不本意かつトンチンカンな仕事の打診で会社と揉める→解雇など。

後年もちょこちょこ大人の事情(それこそ土星的な)が絡む問題に巻き込まれたり、それですり減ったり、あとは仕事関係者とちょこちょこ揉め事を起こして、人が離れていったりしています。

今でこそ、イギー・ポップといえば社会的成功を果たし、ロック史に多大なる功績を残した人として認知されているものの、よくよく経歴を注視するとキャリアの浮き沈みが激しかったようです。

あと深刻なのは、薬物依存の問題ですよね。イギー、何度も薬物依存症の治療を繰り返しています。施設に出たり入ったり、そのたびに当然ながら、社会的活動もストップせざるを得なくなっている。

これはもうね、MCの火星・水星と、ICにコンジャンクションしている海王星がピッタリ、オポジションを形成している影響としか思えないです。海王星と火星のオーブは0度、水星とは1度です。パワーが強すぎる。
海王星=”ドラッグ”(本当にそのままなのが怖い)や”依存”、オポジションは不安定さや揺らぎをもたらすアスペクト。それがMC=”キャリア”に最もキツい度数で影響しているということは、「薬物依存がキャリア形成に深刻な揺らぎを与えてくる」、と、起きていた事象その通りの解釈ができますね。

あと、これもちょっと興味深いなと思ったのが、11ハウスの天王星がノーアスペクトなんですよね。
11ハウス=”仲間”や”友人”、”不特定多数との繋がり”、そして天王星=”突然の別れ・離脱・不安定さ”を表すので、音楽活動における頻繁なメンバーチェンジや人の入れ替わり立ち替わり、関係者たちが一定しないことは、この配置の影響だったのかなと。ノーアスペクトは天体の暴走を引き起こしやすいので、余計でしょう。Wikiを読むとわかりますけど、イギー、本当に色んな人と落ち着きなく関わっている。人の出入りが激しすぎます。

孫引きになっちゃうけど、『CROSSBEAT Special Edition イギー・ポップ』(株式会社 シンコーミュージック・エンタテイメント、2017年9月4日)と、『rockin’on 1986年12月号』( 株式会社ロッキング・オン、1986年11月)から、こんな引用がWikiに載っていました。切ない証言です。

「今でこそ俺はソロアーティストとして認められてるけど、それは俺にとっちゃ選んでそうなったわけじゃなく、自然な流れでそうなっただけだった」

「俺は自分じゃ、反抗的になろうなんて思った事は一度もなかった。ただ、ちゃんとやろう、自分のやり方でやろうって思ってただけさ。自分の音楽が良い音楽だって事もわかってた。ただ一つだけ俺にできなかったのは、業界で責任ある立場にある人間に、俺の物の見方をわかってもらう事だったね」

ジジイになってもパンクを貫いてほしい

子ども時代、豊かな自然に取り囲まれた環境のなか、トレーラーハウスで両親と暮らし育ったことを、「感謝している」と映画の中で語っていたイギー・ポップ。
太陽も月も、”大地の恵み”や”自然の豊かさ”を意味する牡牛座にあるため、豊かな自然環境のなかで伸び伸びと過ごしたことは、彼の中で牡牛座的な価値観を育むことにポジティブな影響を与えていたのかもしれません。

また、両親が彼の資質や才能を潰さないよう、心を砕いていたことがわかるエピソードもありました。素晴らしいご両親ですね。
10代の頃、クラスメイトからトレーラーハウスで暮らしていることを馬鹿にされたことに激怒したイギーは、以後その子たちとは絶交したという話も披露していました。
「俺の両親は宝だ」との発言からは、太陽・月のコンジャンクションの影響を強く感じます。太陽は”父”、月は”母”で、両親との関係性も示します。コンジャンクションは最も夫婦の結びつきが強い配置なので、育った背景的には、温かいものを持っていたようです。

あと、イギー・ポップってすごく素朴でピュアな人なんだなと。映画を見てイメージが変わりましたね。カメラの前で語る言葉や様子も、なんというか気取ったところが全然なく。なんか、不思議な愛されキャラ感がある人です。ここはアセンダントの蟹座や、魚座の金星が効いてそうですね。金星は蠍座木星ともピッタリ0度でトラインですし。

愛され感といえば、↓このロックの殿堂入りのパーティー会場で披露した「I wanna be your dog」を見たんですが、後輩であるグリーン・デイのビリー・ジョーの、まあ嬉しそうなことw イギーを心からリスペクトしていることが伝わってきて、めっちゃほっこりしました。
途中まで全然会場盛り上がってないのに、最後は観客をステージに引き上げてカオスにしていくステージ手腕も流石すぎる。
これぞまさに生き様。

もうそろそろ長すぎて飽きられてると思うんで締めますが、『Gimmie Danger(てか「危険をくれ」ってストゥージズの曲名も散々書いてきた牡羊座火星・水星みですよね。牡羊座も火星も”危険”や”スリル”という意味なので)』のラストで語ってたイギーの言葉に痺れたので引用します。

「俺はグラム・ロックにもヒップホップにも属したくない。どこにも属したくはない。テレビで活躍しているようなヤツらに混ざるのも嫌だ。オルタナティブでもないし、パンクでもない。俺は俺だ」

この自分軸の強さ、自分の魂を貫いて生きようとする姿勢は流石、不動宮の男です(イギーは不動宮が5個もある)。
ジジイになってもとことんパンクだ。「俺はパンクでもない」って自分では言ってるけど、でもやっぱりこういう哲学を持って生きているのはパンクだよ。かっこいい。

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