タイ国鉄の寝台列車に乗ってみた＋駅の無料シャワールーム情報
先日、タイ北部最大の都市であるチェンマイに行ってきました。4日ほど滞在した中で日本人はあまり見かけなかったのですが、地方都市住みやすいな、と思ったり。
そして、チェンマイに行った理由の一つに寝台列車に乗りたかったという点があり、実際に乗ってみたので便利だと思った情報とともに紹介します。
飛行機のほうが早くて価格同じ
はじめに最も重要な点をお伝えしますが、バンコク↔チェンマイ間は寝台列車が3800円、LCC（DM↔CNXノックエア便）が4200円と、価格差はほぼありません。そのくせに列車は13時間、飛行機は1時間と大変コスパの悪い乗り物です。そのため、わざわざ寝台列車に乗る必要はなく、移動好き以外はあまりオススメはしないかも。（寝台列車の場合は宿泊費込みですが）
バンコクからチェンマイ行きの列車はすべてクルンテープ・アピワット中央駅から発車して、1日あたり6〜7本ほど出ています。チケットはWebサイトやアプリで簡単に購入することができ、エアコン付きの2等車やSpecial Expressは乗車1週間前になると完売してます。早めに取りましょう。
クルンテープ・アピワット中央駅は最近できたばかりの本当にピカピカの駅舎で、RapidやSpecial Expressなどの上級種別の列車はすべてここから発着するようになり、従来のファランポーン駅はOrigin（普通）のみの発着です。接続しているのはMRTブルーライン「Bang Sue」駅のみで、BTSスクンビット線からは結構歩きました。
チケットはネット予約している場合発券不要で、駅係員に見せるだけ。駅の中にはセブン−イレブンなどはないですが、安価な駅弁屋さん（簡素なタッパに入ったパッタイが60バーツ位）があるのでご飯には困りませんし、後で書きますがシャワーも浴びれます。
乗り心地は◯、必ず下のベッドを取ろう
肝心な乗り心地ですが、感覚としては「ちょっと高いLCC or FSCの深夜便くらい」快適です。ピーチやベトジェットみたいに、バッキバキではなく、本当に普通のベッドです。エアコンが寒いという話も伺ってましたが、特にそんなことはなく、毛布も用意されています。
ここで注意したいのは「窓があるのは下のベッドだけ」という点。チケットの価格が下の方が少し高いのはこれが理由です。朝はとても綺麗な田舎の景色が見られるので、こだわりたい人は是非。
そして、寝台列車は揺れが気になる人はとことん無理かと思いますが、肌感として日本の高速バスより揺れてました。深夜も駅に停まりますし、1時間に一度くらいはボコン！と軽い衝撃が来ます。あと「ブワーーーン」って感じで、ディーゼルの音がかなりうるさいく、ノイズキャンセリングイヤホン必携です！私はバンコクを歩き回って死ぬほど疲れてたので爆睡でした…（コンセントあります！）
乗客に関しては、日本人は私が見た限りどの車両にもおらず、旧正月前だったのか半数が中国人、4割欧米、残り？といったところでした。こうして快適に寝て、朝7時。乗務員さんが「グッドモーーーニーーーング」と大声出して起こしてきます。
チェンマイは朝8時半着なのに起こしてんじゃねえよ…と思ったのですが、後ですぐ折り返しの列車に使うらしく、駅に付く前にベッドを通常の座席に戻す必要があるからでした。自分たちで片付ける必要はなく、乗務員さんがやってくれます。（ただ一向に起きない人がいキレられてました）
以上、乗ってみた感想でした。（トイレ以外は）とても清潔で、ぐっすり寝られて、安く、かなり快適でした。次はインドですかね。
新しい駅にもシャワールームありました！
（追記）ファランポーン駅にはシャワールームがあることは日本人のブログで知っていたのですが、クルンテープ・アピワット中央駅にもシャワールームがありました。最近できたばかりで情報がぜんぜん見当たらなく、英語のブログで見つけましたので紹介します。
場所は駅舎の北側にある「⑤」と書かれた出入り口のすぐ近くにある男子トイレの中です。男子トイレと言っても汚くなく、新品同様。トイレの中にすすみ、入って左手の扉の中にシャワールームがありました。ブログの情報によると、スタッフにその日乗る寝台列車の乗車券を見せないといけないと聞いていたため、掃除していたオバチャンに聞いたところ「勝手に使っていいよ〜」とのことです。
東南アジアのシャワーあるあるですが温水はでません。水ですが、いかんせんクソ暑いので生ぬるく寒さを感じたりはしませんでした。ルーム内にはイスがあり、荷物が濡れないような仕組みもありますのでご安心を。
あとタオルなどのアメニティはもちろん無いので超速乾のマイクロファイバータオルを携帯するようにしましょう。ポーチ袋もついて楽天で500円くらい、寝台列車の中で1時間も放置しとけばカラッカラになりますよ。