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中国4000年の歴史を楽しそうに語るおじさんたち

電車で目の前に座っているおじさん2人が
ずーーーっと歴史の話をしている。

話題は中国の変遷について。


なんやったっけな。
あんま覚えてないんすよね〜

えーーーっと、それで、最初は殷か。

そうっすそうっす!

それで、…があって、隋の次は、あーーーここで唐か!

あ、唐っすね!たしかに唐やったわ。
えーーーーっと隋のときって日本は飛鳥っすか?

そう、やね。 んで、唐のときは平安?

え、平安まだ行ってないんちゃうすか?
で、そんときにあれが流行って、、
そのあと、あーーーなんかあとあと日明貿易やってましたよね?

そうそうそう!!!

あ、そんで続いて続いて清か!早っ!

清って長かったすよね??

そうそう、大体300年くらい
あいつが強かったからな


………………


おじさんたちは何も見ずに喋っている。
特にググったりせず、お互いに知識を出し合って
歴史の針を進めている。

時には当時の日本にも言及し、
そんなこともあった
あいつは悪い奴やった
何が流行った
あのおかげでなんとかができた

など、いろんな所感が飛び交う。

歴史の勉強をサボりにサボっていた私は
1割くらいしか分からなかったけど
彼らはまるで同窓会で学生時代を懐かしんでいるように、中国について語り合っている。

すごく楽しそうだ。

苦痛でしかなかった勉強を
彼らはドラマチックに話している。


ちなみに最後は、
これで4000年の歴史か。
で一旦終了した。


勝手に聞き耳を立てて、こうしてnoteに書いているのは
大変申し訳ないが、
私も勉強しておけばよかったと心から思った。
あなたたちの楽しそうな会話に混じりたい。




ちなみにちなみに
このnoteを推敲している頃には
歴史は令和まで進み、やがて総理大臣の話になって、
今の政治批判を始めていた。
私は菅さんの悪口から「でもまあコロナ禍の中ようやった」と少しの激励を聞き終えたところで電車を降りたが、彼らはどこで幕をとじるのだろうか。




ガタンゴトン

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