見出し画像

完璧主義が剥がれていく

学生の頃の私はくそがつくほど八方美人で
世界の誰にも嫌われたくなかった。

常に多方面に愛想を振り向き、
ちょっとでも冷たさを感じると
なんでだろう。なんか悪いことしたかな?
と1日中他人に脳内を覆われていた。

嫌われたくないのは、
傷つくのが怖い臆病者のくせに
変にプライドが高く、完璧主義な性格だからだろう。

テストも、何かの教科だけ力を抜くことはせず、
家庭科のような実技も常に100点を狙い、
体育ももちろん全力。
(それでもあまり成績が良くなかったのは単に能力が…)

評価のためにというより
できない自分が恥ずかしいから
というなんとも自意識過剰な少女だった。

そんな感じで大学も卒業し
社会人になって、いま2年目の秋。

私の仕事はひとりではなくチームで動くことが多いため、毎日年齢も立場も違う人と一緒に行動する。

自分の周りに人がいるという状況は
八方美人の私にとって大変に体力を消耗することであり
あの人はどう思っているだろう、この人はどうだ、
と、常に首を左右に振りながらチーム内の微調整をしなければいけない。

しかし不思議なことにそんなことはまったくしていないのだ。

理由は2つあって
1. やることが多すぎて、自分がどう思われているかを気にしている暇がない。
2. 仕事には嫌いとか好きとか私情を挟んではいけないから。

ペーペーが一丁前に仕事を語ってしまったけど
本当にそうなのだ。

完璧に執着しないなんて、学生時代の私から見たらありえないだろう。

けど完璧を求めないというのは随分楽だ。

気を配らないせいで上司から叱られるとやはり傷つくが、前より自分の身体を大切にできている気がする。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?