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その時間が癒しなんだと気付く

わざわざそこなのって言われるような
整体に通い始めて4ヶ月が経った。

友達家族がお世話になっているところで
紹介してもらったのがきっかけなんだけれど、
私が、
あ、自分ってこれが癒されるんだなと
おとつい行って気づいたことを
忘れたくないので記録させてください。

行きは電車でいく。
バスはなぜかいつも乗り遅れがちなので、
予約時間が決まってる約束の時は使いたくない。
駅を降りたら商店街がある。
私が小学生の時は、自分の家の周りも本当にこんな感じの商店街だったんだけど、
人が減っていったんだろうなあ、
なくなった景色がそこにはある。
商店街を進んでいくと、市場に繋がっていく。
そのふたつの明確な違いってなんなんだろ、
私の中では、道幅と、距離感と、お店の個人でやってる感と、掃除による床のタイルの濡れ感。笑
市場をこの角か?この角か?と思いながら伺っていると奥に看板が見えて、
こんにちは~と、整体のお店に入っていく。

今日はどんな感じ???と聞かれて、
うーん頭が痛くて。と言うと、
頭が痛いとこまで来てるの、と足を屈まれる。
照れ笑いをして寝転ぶと、
ほら無理して〜と、優しく、温かくほぐしてくれる。
そのお店ではずっとラジオがかかっていて、
少し前の菅田将暉の曲が最新曲のように流れている。

施術が終わると、
トントン、無理せんように
肩を叩かれる。

そして、バス停までの道を歩くんだけど
晩御飯に一品なにかが欲しいなと思って
ふと、来た道を戻ってみる。

コロッケ屋さんがあって、
まだいいですか?と聞くと、
少なくなってしまってるんだけど、いいかな?と申し訳なさそうに店主さん。
普通のコロッケが欲しかったんだけど、ひとつしか残ってなかった。
ぼっかけコロッケはたくさん残っていたから、
母と二人で食べるには、ぼっかけを二つと普通を一つだな、と思い注文する。

普通のコロッケが一個残っててよかった、と私が言うと、あー嬉しい、と店主さん。
ありがとうございます、とお金を払うと
こちらこそありがとう、と店主さん。

バスのほかの人に迷惑になったらダメなので
袋の口をぎゅっと括ってバスに乗り込む。

懐かしい見慣れた道を
バスが通る。
電車を使わずに、バスで帰る。

整体に行って、体がほぐれることが
目的じゃなかったんだな、と、
バスの車窓から流れる景色を見て思う。

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