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狼のような人

突然ですが、「オオカミ」という言葉を聞いて無意識になんか格好良いなって思ってしまうのは私だけでしょうか。
なんとなく、そんなイメージみなさんありませんか?
けど、逆に「一匹狼」という言葉はあまり良い意味では使われていない気がします。
周りと調和の取れない自分勝手で自分を曲げない人だと。
孤立しているや尖っているような言い方をされてしまう。
僕は本当にそんな扱いをしてしまって良いのかと感じます。
オオカミとはそもそも群れで活動する生き物である上に、本当に自分が仲間だと思う相手なら命懸けでも守ります。
そして、その群の中で上下関係までしっかりある常識のある生き物です。
本質的に、孤独を好んだり自らが自由を定義してしまう本能はあります。 
ですが、それは前提として群の事を必ず念頭に置いてのことです。
そんな狼の事を知らずに比喩的にそう表現してしまうのはあまりに寂しい事だと思ってしまいます。
オオカミについての紹介みたいになっちゃってますが。
話を戻して、何が言いたいかと言うと「一匹狼」という言葉は褒め言葉だと思えないかって話です。
その言葉すらもう、ネガティブな意味で使い古された言葉なのかもしれない。
そして、そういう風に簡単に決めつけてしまう人ほど羨んでいるのではないかなと思ってしまう。
自らの価値基準のみを道標にして運命を切り開いていく意思と行動を発揮する狼たちに。
そんな彼らは殊更に輝いて見えてしまう。
このように、意思と行動で何かを変えられるし、何にでもなれると思わせてくれるような人であるからこそ、こうやって目を背けたくなり煙たがられるのかなと思う。
だったら、もう「一匹狼」なんて言わず「狼のような人」でいいんじゃないんかなって思います。
だからこそ、僕はこんな「狼のような人」は凄く素敵な人だなって思うんです。
強くてしなやかに必死に生きているように見えてね。
僕自身も、その大きな群れに入れるような人間にはなりたいものです。
当の彼らはそんな事すら、ちっぽけで気にも留めないかもしれませんが。
ちなみに「人狼」ではないので、そこだけはお間違えないように気を付けて貰えれば幸いです。

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