青春っぽい記憶を呼び起こされて昂りを抑えきれなくなった独り身オタクの自分語り
初めに
みなさんこんにちは。どうも水希です。
ここではあの挨拶は使いません。一般的な挨拶構文で失礼します。
noteを始めてから色々な記事を書こうとしたものの、「別に自分と違う意見もあるだろうし、だったら自分が声を大にして考えを語る意味ってなんだ。」と思って書いては消してを繰り返していました。
自分はこう思う、でもそう思わない人もいるだろう。自分はそれを否定するつもりはない。みんな違う考えでいいと思っている。なら敢えて自分の考えを発信する意味なんてないんじゃないか。
そんな毒にしかならなそうな考えをグルグルしながら下書きばかりを溜める活動をしていましたが、ふと今日自分語りしたくなったので、そういう記事であれば書いてもいいかなと思いキーボードに手をかけました。
多分一度書くと慣れてくる、そんなものな気がしています。
事の発端
※『鬼島さんと田中さん』『古見さんは、コミュ障です。』という2作品の一部ネタバレを含みます。
興味のある方、ネタバレ無理な方はお気をつけて。
今朝twitterを見ていた時のこと。
ネット連載の漫画大好きな僕のTLに流れてきた「星見SK(@Hoshimi1616)」先生の『鬼島さんと田中さん』という作品。
以前からこの作品そのものは認知していましたが、ずっと追いかけていた作品というわけではありませんでした。
というのも、作品的には大好きなラブコメ漫画なんですが、以前に作品に触れた時点で、「親友の彼氏を好きになってしまった」というめちゃくちゃ辛い展開の回だったので、そこから先は触れずに生きていました。
だって読んで辛くなるのわかってるから。
いつぞやの既に消した記事で書いたこともありましたが、自分で言うのも何だかですが、僕は多分感受性の強い方で、ついつい感情移入しすぎてしまったり、物事や物語から色々なものを感じて考えてしまったりします。
そんな自分が、悲恋することがわかってる展開を読んで、辛く感じないはずがないと理解していたので、自己防衛に走っていました。
が、人間の好奇心とは恐ろしいもの。
「これは読んではいけない。」
そう思ってTLの下にツイートを追いやったのも束の間。
気づけばTLを遡り、リンクをクリックしていました。
そりゃ猟師はつるが機織りしてる戸を開けるしパンドラも箱(壺)を開けるわ。
感じた想いと気づかされたこと
そうして開いた最新話。読んでしまえば想像していた以上の辛い展開。
「いっそのこと好きだと伝えたら困らせてしまうだろうか。」
「自分の気持ちに正直になりたい。」
「好きな人と結ばれることは奇跡なのかもしれない。だからこそ、あのふたりにはその奇跡を育んでいってほしい。」
もう一回開く勇気が出なかったのでセリフうろ覚えで申し訳ない。
実際は一回読んだだけじゃ耐えきれなくて数回読み返してました。
主人公のことを好きなことをバラされたヒロインの友人。(主人公は勘違いだと思ってる。)
主人公に伝わっていないことに安堵しながらも主人公の優しさに触れ、恋心を改めて噛み締める。
いっそ伝えてしまおうか、振られたら楽になれるだろうかと思い、一度は決心するも、浮かぶヒロインの顔。
親友を裏切れない。親友の幸せの邪魔はできない。
そう思い直して、「私が貴方を好きだというのは、全て勘違いだ。」と、気丈に笑って伝える友人。
全部が辛すぎた。
ここから自分語り。
学生時代、仲良くしてもらっていた女子に、告白をしたことがあった。
結果から言うと丁重にお断りされたわけだが、その後も縁があって絡むことも多く、変わらずに仲良くしてもらっていた。
女々しきかな、結構長いこと恋心を引きずってしまっていて、迷惑をかけた、というかキモがられていて何ら不思議はなかったと思うが、かなりよくしてもらっていたと思う。
その後は何だかんだ時間が経つにつれて落ち着きを取り戻し、最終的には律儀にも恋人ができた報告をしてもらって、無事思い出置き場に置くことができた。
そんな自分の失恋と、今回の作品の悲恋を重ねて思った。
全然違うと。自分は何て恵まれていたんだと。
自分の気持ちを伝えて、それに応えられずとも、答えてもらって。
最終的には決着をつける区切りまで用意してもらって。
全て甘えっぱなしだった自分は、どれだけ恵まれた環境だったのだろうと。
告白なんてものは自分勝手だ。
いつだってした側は結果はどうあれスッキリするが、された側は悩むこともあるだろう。
「傷つけられることには慣れても、傷つけることには慣れないでしょう?」
「小雨大豆(@kosamedaizu)」先生という漫画家さんの作品であったセリフだが、正しくこういうことだと思う。
急に降って湧いた他人を傷つけてしまうかもしれない瞬間。
我を通せば望まずとも傷つけてしまうだろう。でも自分に嘘をつくには大層な問題だ。
結局、告白した側が結果に納得しようがしまいが、された側は断ってしまえば手元には「他人を傷つけた」という気持ち悪さが残る。
告白とは、そういう行為だ。
それでも、許されるのなら想いを伝えたいと願うのは、自然な想いだとも思う。
自分勝手だろうが、不正解だろうが、伝えたいと願うことそのものは、生まれて至極当然な想いであり、その想いに到達するロジックも容易に想像ができる。
それ自体が自分勝手で傲慢な行為であることに自覚的であるのなら、あとはするかしないかは、法律に記載がない以上、各自に委ねられている行為である。
だからこそ、「いっそのこと好きだと伝えたら困らせてしまうだろうか。」「自分の気持ちに正直になりたい。」と願ったヒロインの友人が、結局伝えずにその想いに蓋をした描写は、恋愛というものの辛い部分だけを掬って飲んだような、そんな感覚で僕を苛んだ。
本来は権利として与えられるはずの告白という行為。
恋心の決着、そして救済としてしばしば用いられるその行為すら許されず、成就を願うことも捨てることもできずにただ抱いているしかできないその絶望は計り知れないだろう。
そう思うと、とてもじゃないけど一度読んだだけじゃ感じたものを飲み込むことはできなかった。
博愛主義者は恋をしない。
つまりは言いたいことはこういうことです。
今回の発端とは別に、最近『古見さんは、コミュ障です。』という作品にも触れたのですが、そちらでも悲恋展開を目にしてしまいました。
「かけがえのない誰か一人を選ぶことは、言ってしまえば差別だもん。」
今回の作品でも古見さんでも、この言葉を強く感じていました。
誰かを選べば、誰かが外れる。
誰かを守れば、誰かを傷つける。
誰かと繋がれば、誰かと離れる。
そんな望まぬ差別を自覚し、それでもヒロインを選ぶから主人公足り得るのでしょうが、僕はついつい選ばれなかった方に感情移入してしまいます。
自分を選ばなかった主人公も自分じゃなく選ばれたヒロインも何を恨むこともできず、ただ選ばれなかったという事実を受け止めるしかない。
そんな描かれ方をする悲恋キャラに感情移入して、胸が張り裂けて吐き出しそうな感覚に追われています。
今回のオチ
報われない悲恋キャラ、マジでキツいっすよね。
「〇〇さん」系とか、できれば悲恋キャラ出ずに一生くっつくかくっつかないかのヤキモキラインをうろうろしてて欲しい。
という話。
僕自身色恋沙汰とはしばらく縁遠い立ち位置にいるのでそろそろこの語りをシラフで続けるのもキツくなってきました。
オチが特になく、ただ悲恋キャラに感情移入してガチでキツい〜と語っただけの内容ですが、共感いただける方ももしかしたらいたのではないでしょうか。
思い立って勢いで書いた記事で、何が語りたいかも深く決めずにつらつらと書き綴ってきましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。
願わくば、悲恋キャラが生まれず、みんなが幸せになれる世界を目指して、今日も眠りたいと思います。
物語進行上、スパイスになるのは重々承知ではありますが。
次回同じようなことを語る際には、アルコールを摂取しながらとしたいと思います。
それでは皆さん、よい夢を。
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