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生活のこと

 ここ最近、「生活」という言葉がずっと頭の中にある。なんて言うか、諸所の行動や思想、創作の所出をこねくり回して、カッコつけた理由で大義名分を立たせてたような気がするが、結局は「生活のため」だっていうことが最近の気づきである。生活のため。自分自身の生活のため。去年ラップスタア誕生でvalkneeが、HIPHOPを「暮らしを良くする向上心」と言ったことも、young zettonが自曲の中で、「暮らしを良くしてくのがこの歌のテーマ」と歌うことも、藤本哲明が、「等しく降りそそぐ、罪とか咎とか/あるいはワーク、あるいはゲッマニー」と詠むことも全ては同じことなのだと思った。すべては生活のため。新しい生活の様式はすでに過去の産物になったし、結局は生活のために、言葉に落としたくないことも、言葉のかたちにしないといけない。生活、生活。生活というものは、動きを加えてやらないと、前に進んでいかないということは、これまでに痛いほど分かってきたし。2024年の抱負は、生活を前に進めていくこと。自分自身のために。

ぼくは神になるつもりはない 二月の朝が東から始まること きみは?

きみに教えられたと思い続けていたちょうど一行の、チャリ機
で集合し下北沢南口から線路沿いに踏切をこえる
薄いグリーン、ミントチャイなど、何杯飲むんよ?そうして
俺はずっと何も知りはしないのだが

藤本哲明「Loveless、その後」


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