臨床医学の知識ゼロからCBTでIRT700以上、学年1位を4ヶ月でとる勉強法を大公開!
※購入者限定に都内マッチングに関する追記を加えました。
お時間ある時にご確認ください。
CBT9割で学年1位を獲得するに至った僕の勉強法を紹介していきます!
おそらくこのnoteをご覧になる人の多くは、CBTってどう勉強したらいいんだろうと考えていると思います。
一応補足すると、このnoteはCBTで9割をとりたい人限定ではありません。
自己紹介を読めば分かりますが、本当に4か月でゴリ押したタイプなのでコスパが最高だった自信があります。
なのでCBT直前でコスパよく受かりたい人にとっても、絶対に活用できる内容だと思います。
少しでもCBTの対策の指標としてくれたら幸いです
自己紹介
まず本題に入る前に自己紹介させてください。
非首都圏医学部のM5で、最近はポリクリにいそしんでいます。
CBTでは93%を獲得し、学年1位でした。
普段のテストはだいたい学年で50番以内にはいるかな…?くらい。
部活はかなりきつめの運動部で、週4の練習にあわせて頻繁に飲み会に参加しているタイプです。
noteやTwitter、その他ブログでCBT9割、学年1位!などと謳っている人の多くに当てはまる特徴として
1年以上前から国試用の映像講義を見ていた
大学の臨床講義に合わせて勉強してたため、CBTの勉強を始めるうえで基礎知識があった
もともとの地頭がよい
なんかAnkiやってる
というのがあるイメージです…(あくまで個人の意見です笑)
それに対して自分はどうかといわれると、
部活の引退(4年の7月)まで映像講義を見なかった
大学の臨床講義の進みが遅く、授業も出てないためCBT対策をする上で臨床医学の知識はゼロだった
テストは過去問で乗り切る
1浪して何とか今の大学にギリギリ滑り込めた
Ankiとはなんぞや
というように見事に当てはまっていません。
特に強調したいのが、大学の臨床講義の進みが遅く、CBT対策をする上で臨床医学の知識はゼロだったということ。
自分の大学では4年の5月からようやく臨床講義が始まります。
そして自分は怠惰であるため、オンライン授業のほとんどは朝zoomをつけてそのまま出かけたりしてました。
その結果、CBT4か月前にして臨床の知識がほぼまったくない医学生が爆誕したのです。
イメージとしては「大動脈から分岐する動脈が何かわからない」「膠原病は関節リウマチしか知らなかった」「CTの左右が分からない」くらいでしたが、そこから4か月でCBT9割を達成しました。
そもそもCBTとは?
医学部ではCBTと呼ばれる、医師国家試験に次いで大きなテストがあります。
CBTはComputer Based Testingの略称であることからも分かるように、コンピューターを使った形式のテストです。
医学部では臨床実習(ポリクリ)が行われますが、誰でも参加できるわけではなく、このCBTで臨床実習に参加できるだけの知識があるとみなされた(=合格した)学生のみが参加できる仕組みになっています。
CBTの問題形式
CBTにはブロックが6つに分かれていて合計して320問と決まっています。
ブロック1~4・・・五肢択一問題が60問ずつ
ブロック5・・・多選択肢問題が40問
ブロック6・・・順次解答4連問が40問
どのブロックも1時間制であり、また各ブロックの間には10分程度の休憩ももらえます。
五肢択一問題は字の通り、5つの選択肢から正解を選ぶという形式です。
一番オーソドックスな形式ともいえます。
同ブロック内であれば解答済みの問題を見直すことが可能です。
多選択肢問題は、約7~12個程度の選択肢から正解を選ぶ形式です。
正解は1つなので、五肢択一問題よりも勘で当たる確率は低いですね笑
五肢択一問題と同様に、ブロック内であれば解答済みの問題を見直すことが可能です。
順次解答4連問は一つの症例に対し関連する4問が連続で出題される形式です。
だいたい4問の流れとしては医療面接→検査/徴候→病態→診断の順なのですが、4連問では1問解いたらその問題の答えが問題文に追加されるので、解き終わった問題を見直すことができません!
答えが追加されるので、試験を受けながら自分の選んだ答えが正解か不正解かも分かってしまいます…
CBTの性質
先ほどCBTには合計で320問が出題されると言いましたが、すべて採点されるわけではないです。
CBTでは320問のうち、採点対象となるのは240問のみ!
残りの80問は正解しても不正解だとしても採点されません。
実はCBTで採点される240問はプール問題であり、過去に一度出題されたことがあって正答率などから良問と判定された問題です。
一方で残りの80問は新たに出題された問題で、来年度以降のプール問題に入れるかどうかを見るために出題されています。
そのためCBTでは悪問・奇問はプール問題に含まれにくくなっていて、問題の質の向上につながっています。
(裏を返せば、試験中に悪問だな~と思うような問題はだいたい採点対象外だと思います!笑)
またCBTは大きな特徴として、受験生全員が異なる問題を解いています。
仮に友達の問題をカンニングしたとしても意味がないです笑
プール問題は大学の過去問みたいな量ではなく、実に3万問以上といわれていますが、その中からできる限り問題の難易度が同じになるように問題セットが組まれているようです。
とはいえ試験問題が違うのに得点率で順位を付けたら、少し不公平感が出ると思いませんか?
極端なこと言えば生徒Aの問題セットには「Ⅱ型糖尿病・くも膜下出血・緊張性気胸」が出て、生徒Bの問題セットでは「高安病・てんかん欠神発作・GIST」が出たら、さすがに差がありますよね?(この例では難易度差がありますが、、、)
こうした不公平感をなくすために、CBTではIRTを用いて評価することになっています。
IRTは、ざっくり言えば問題ごとの難易度に応じて、点数が異なっている成績のつけ方です。
先ほどの例でいえばⅡ型糖尿病とくも膜下出血は正解したら1点、緊張性気胸と高安病は2点、てんかん欠神発作とGISTは3点といった具合で、難易度に沿って点数に傾斜がつけられます。
大学内でのCBTの成績も、難易度をより考慮した成績であるIRTの点数順で順位が付けられます。
CBTの出題範囲
CBTは臨床実習前に十分な知識があるかを確認するテストなので、厚生労働省がご丁寧に医学教育モデルコアカリキュラムとして出題範囲を指定してくれています。
いろいろ書かれていますが、だいたいコアカリAとBが社会医学、CとDの一部が基礎医学、C、D、E、Fに当てはまるのが臨床医学だと思っていいでしょう。
すなわち圧倒的に臨床医学の内容が多いわけです。
当たり前なんですが、CBTが臨床実習前の知識確認テストなので臨床内容は非常に重くなっています。
問題形式でみても五肢択一問題は臨床メイン(体感6割くらい)でしたし、多選択肢問題・4連問に関して言えば基本的に臨床からしか出ないでしょう。
なので対策する上で大事になるのが臨床医学となるわけですが、自分はCBT4か月前で臨床医学に関して無知だったので非常に焦った覚えがあります。
さてCBTという試験そのものについての話はここまでです。
長々と解説しましたが、まずCBTを攻略するうえで一番大事なことは「臨床がたくさん出る」ということです。
これ以降は実際に使った教材・勉強法について説明していこうと思います。
使用した教材
自分がCBT9割をとるまでに、どのような教材を用いたかをまとめました。
おそらくですが、王道だと思います。
後述のQassist Primeに加入すれば、ほぼすべてが使えるので再現性は高いと思います。
自分が実際に使用したのは以下の通りです。
映像講義→Qassist CBT基礎医学・臨床医学
Qassist 乳腺・泌尿器・放射線・救急中毒・麻酔科・老年
Qassist公衆衛生
問題集→QB CBT2023、QB CBT2019(書籍版を先輩にもらいました)
参考書→レビューブック内科・外科
見てもらえばわかりますが、完全にMEDIC MEDIA社オンリーでCBTに立ち向かいました笑
まずQassistについてです。
Qassistとは、MEDIC MEDIA社が出している映像講義です。
M3の終わり掛けに学年LINEで「Qassist Prime」というお得な定額見放題プランが紹介されていたので、友達と一緒に購入しました。
(買ったのはM3の3月のはずなのに、使い始めたのはM4の7月というなかなかもったいないことをしてしまいましたが、、、)
Qassistの強みは3つあります。
1つは、担当している講師の質がいいということ。
Qassist CBT基礎医学や泌尿器を担当している清澤先生は非常にユーモラスな先生で、複雑で覚えにくい基礎医学の内容をストンと頭に残してくれます。
語呂合わせで覚えるのは苦手なのですが、尿素回路のゴロは最高でした!笑
下ネタが時々混ざるので、女性は少しだけ注意が必要かもしれません笑
Qassist CBT臨床医学や救急中毒、麻酔などを担当している盛永先生は複雑な病態生理をイメージ化してくれて理解しやすいです。
清澤先生のような語呂合わせやユーモア感はやや少ないですが、特に短期決戦であった自分には無駄なく落とし込めたのでよかったです。
盛永先生の授業は簡潔かつメリハリはないので、合う合わないがあるかもしれません。(短期決戦するには最高です)
特にQassist 公衆衛生の授業はほかの方も言われているかもしれませんが、テキストを読み上げているだけのように映ってしまうのではないか、、と思います。
2つ目の強みは、テキストの質がかなりいいこと。
MEDICMEDIA社はあの有名な「病気がみえる」シリーズを出版しています。
病みえの絵がこれでもかというほどテキストには載っているので、視覚的にわかりやすいという特徴があります。
複雑な病態生理を勉強するうえで大事になるのは、その疾患をイメージする力だと思います。
たとえば左腎静脈は腹大動脈と上腸間膜動脈に挟まれており、まれにこの2つの動脈に圧迫されて左腎静脈でうっ滞が起きることがあります。
行き場を失った静脈血は仕方なく尿管を通って血尿をきたすことになりますが、これはテキストの図(病みえの図)を見れば理解がしやすいです。
このように疾患の理解をする上で、解剖を視覚的に理解すると自然と落とし込めるようになります。
3つ目の強みは、映像講義の時間が短いこと。
Qassistの映像講義は1つ1つが約10分程度でまとめられています。
そのため少し空いた時間などに動画を見ることができるため、時間をフルに有効活用できます。
実際はCBT 臨床医学の講義だけは1時間近くの動画もあるのですが、大多数は10~15分程度と思ってもらえば大丈夫です。
また講義と問題解説が別々の動画になっているので、講義視聴→問題演習→問題解説視聴の流れがスムーズなのもよかったです。
つづいてQB CBTについてです。
QB CBTはMEDIC MEDIA社が出しているCBTの再現問題集です。
かつては書籍で販売していたのですが、現在はオンラインでのみ販売となっています。
QBにはvol.1~vol.5までに分かれていて
vol.1→基礎医学
vol.2→臨床医学
vol.3→医学総論・公衆衛生
vol.4→多選択肢・4連問
vol.5→追加問題
と分かれています。
一つのvolの中にも項目が分かれており、たとえばvol.2であれば2Aが消化管、2Bが肝胆膵、2Cが循環器というように臓器別に分かれています。
オンラインという性質上かなり問題演習がしやすくなっており、
自動で〇と✕をつけてくれる
〇✕だけでなく◎と△もあるため、確実な正解やなんとなくの正解を振り分けることが可能
△と✕を付けた問題だけを復習することも可能
問題の順番をシャッフルできる
などなど便利な機能が備わっているのが特徴です。
また、学年でQB CBTを購入した同級生の進捗状況が点グラフで表示されるため、モチベーションのアップにもつながります。
(同期の進捗が目に見えてわかるのはある意味プレッシャーにもなってしまうので、これも人によって合う合わないがあると思います。)
最後にレビューブック内科・外科について。
レビューブックもMEDIC MEDIA社の出版する参考書で、現在内科・外科以外にもマイナー、小児、産婦、公衆衛生があります。
病気がみえるシリーズは1冊がかなり分厚いですが、レビューブックはコンパクトにまとめられているのが特徴。
国試用の動画を見ない人は病みえかレビューブックを辞書代わりに読んで、知識の補充をした方がいいと噂に聞いたのでとりあえず購入してみました。
実際疾患ごとにかなりコンパクトにまとめられていて、国試用の講義動画をわざわざ見なくてもCBTに対しては対応可能だと思います。
CBT9割の勉強法(勉強の仕方)
ここからはより具体的な勉強方法について説明していきます。
まず大前提として、今では医学生の多くが使っているであろうiPad proを自分もフルに活用していました。
なのでここでの説明は基本的にiPad proが手元にある前提となりますが、紙のノートであっても本質は同じものです。
Qassistの使い方
先ほどから強調している通り、自分はCBT4か月前にしてまったく臨床の知識がありませんでした。
心雑音、ラ音も初耳でしたし、解剖もそんな真面目にやったわけではなかったので胃と膵臓、脾臓、腎臓あたりの位置関係も知らなかったです。
となると真っ先にやるべきはQassistの映像講義、特に臨床講義を見ることでした。
QassistにはCBT臨床講義というCBT対策に特化した映像講義があるため、まずはひたすらそれを見てテキストに書き込んでいきました。
ただ書き込めばいいわけではなく、病態生理を理解するうえで必要な内容はもれなく書き込みました。
講義中に先生方がテキストに書き込む内容だけでなく、先生方がポロっといった内容や冗談交じりの一言を聞き取り、疾患の理解に必要そうであれば逐一書き込んでいくといいです。
臨床医学を攻略するうえで欠かせないのが疾患の理解であり、「なぜその症状が出るのか?」「どういう原因で発症するのか?」といったなぜどうしてを一つ一つ解消することを徹底してください。
理解さえしていればゴリ押し暗記に頼らずとも正答を導き出せますし、症状から疾患を類推する力が身に付きます。
この症状から疾患を類推する力は、4連問の際に非常に活きてきます。
病態生理の理解ですがSIADHを例にとると、
ADHの過剰分泌→集合管で水再吸収過剰→遠位尿細管でのNa/水の再吸収が抑制される(排泄が促進する)→結果としてNaだけが体外に出ていき低Na血症
水自体は結局プラマイゼロとなり、浮腫や高血圧は伴わない。
これくらいの理解をしていれば十分だと思います。
QBの使い方①
時間がとにかく足りず、かなり戦略的にQBを解いていったのでその戦略をご紹介します。
特にvol.2で戦略をたてたのですが、基本的な流れはどのvolであっても同じです。
そしてこれ以降なのですが、自分のCBT勉強の軸となる部分が多く書かれています。
というわけでこれ以降を有料記事とさせていただきますが、必ず読んで損は無い内容にしています。
ぜひ購入してみてください!
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