「ルパン三世 GREEN vs RED」 強い父性を感じさせる"赤ジャケルパンと紅屋"
前書き
昨日ルパン三世 GREEN vs REDの感想を投稿したが、これはできるだけネタバレや他者の考察を読んだりせずに自分が感じたことだけを書いた。だが、この作品は想像以上に奥が深いようで、様々な点で考察すべき内容が散りばめられている。そこで公式ガイドブックや他者の考察も読んだ上で改めて気づいた点を書いてみようと思う。
考察する2つのシーン(ネタバレあり)
ヤスオに緑ジャケットとワルサーP38を盗ませたのは紅屋という人物
赤ジャケットのルパンはヤスオルパン(緑ジャケット)の挑戦を積極的に受け続ける
紅屋と赤ジャケットルパンについて
まず紅屋と赤ジャケットのルパンは同一人物であるという解釈と赤ジャケットが2代目で紅屋が1代目ルパン三世という解釈がある。私は同一人物であるという解釈が自然かなとも思うが、1代目と2代目で別れていた方がロマンを感じる。
父性とは
ここで言う父性を挙げていくと
強さ、たくましさ(赤ジャケルパン)
切断する、切り離す厳しさ(紅屋)
変化(緑ジャケット、ワルサーP38を与えた紅屋)
ルール、規範を教える(ルパンとはなにかを説く赤ジャケルパン)
大まかに4つがある。
ヤスオ(緑ジャケルパン)には父親がいない。そこで父性的存在を赤ジャケットのルパン三世としたととれる。作中のラストでは父性的存在とした赤ジャケットルパンに挑戦し、勝利することで父を越えた。
本作のメッセージとは
赤ジャケルパンと紅屋の姿勢は、挑発や誘導で若者に挑戦させようとしていたのがわかる。平凡でも「ルパン」を目指していい、「ルパン」になることができるのだ。本作はこのようにくすぶっている若者を鼓舞するメッセージが込められており、私も勇気付けられた。