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ペットロス解消談義2回目

彼らが空へ還るとき、その方法は様々なものです。
ある命は病気を患い、ゆっくりと空へ還るための心の準備をさせてくれるかもしれません。
ある命は事故によってあっという間に空へ駆け抜けていってしまうでしょう。


ちなみに私の親愛なる家族は突然の事故によるものでした。事故が起こってから10分経つか経たないかの間に彼の呼吸はなくなっていました。
彼の種族の寿命を考えればあまりに若すぎる上、驚くほどのスピードで空へ走っていってしまったので、私は大変驚いてしまい、自らの呼吸すら疎かになってしまったことを覚えています。
家族の命が終わる瞬間に立ち会ったのは、思い返せば私の人生で初めての経験でした。
それは私にとって貴重な体験であったことは間違いありません。


しかし、彼が私に覚えておいて欲しい姿がその瞬間でないことを、私は理解しています。
彼らの命が終わるその瞬間よりも、彼らと過ごした時間をより色濃く記憶に刻みつけるべきなのではないかと、私は思います。
私の命が終わる時、親愛なる家族がそばにいる場合、私は命が終わる瞬間よりも、過ごした日々を思い出してほしいと思います。
私の家族が私のせいで苦しむ必要があるわけではないと、私が生きているうちに家族に理解してほしいと思っています。


もちろん今でも突然の喪失感に襲われることがあります。ですが、そのような私の執着心のせいで彼らをこの地に縛り付けてしまうようなことがあれば、それは彼らを苦しめるだけでしょう。
彼らと過ごせた日々に感謝をし、彼らに対する執着の気持ちは大いなる存在にお返ししたいと思います。
そして彼らが大いなる存在の力によって安らかな地へ行けることを、私は心から祈っています。

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