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ペットロス解消のために
前提として、ペットは飼い主を悲しませるために生まれたわけでも、出会ったわけでもありません。
楽しい時間、幸せな時間が共有できたなら、それがペットにとっての幸せです。
これを書く36時間前に、私は3歳になる愛犬を亡くしました。
彼は非常にチャーミングで、誰にでも愛想よく接し、愛されるために生まれてきたと断言できる存在でした。
夜寝る時に、腕の中に彼がいないという事実を受け入れるにはもう少し時間がかかるのだと思います。
彼と過ごした2年という短い時間の中で、私が彼にできたことは、愛犬家の方々に比べると本当にほとんど何もなかったでしょう。
しかし、彼と過ごした短い時間によって、得られる経験があると信じています。
彼が私に与えたものを正確に受け取るためには、私自身が自分の気持ちを整理する必要があります。
このプロセスが誰かの役に立つことを願い、この文章を公開することにしました。
私たちが大切な家族を失った時に考えるべきことを以下に記します。
生き物は全て、生活する環境を選んでから生まれてきています。
オカルトな話になりますが、私を含め命あるものは全て、自らの生活する環境を決めてから生まれてきています。
厳しい環境であっても、豊かな環境であっても、長寿でも短命でも、それは自らが選んだ運命。自らにとって必要な経験だからです。
そして生まれた以上は、存在そのものが周りに影響を与えます。短い人生を終えた彼が私に大きな影響を与えたことも、その1つです。
周りの人たちがどう考えようとも、本人が幸せであることが最重要。
これは私たちが生きる上でも大切な話ですが、本人にしかわからないことがあります。
それは悲しみや苦しみもそうですが、幸せや楽しさでも同じです。
同じ業務内容の仕事でも、非常に苦痛を感じる人と、苦もなくこなす人がいます。
お金があっても心が飢えている人がいたり、貧しくても満足している人がいます。
あなたの家族も、あなたが知り得ない幸せを感じているかもしれません。
彼らの時間は、私たちの時間とは違います。
仮に犬の話をしますが、犬の生後3ヶ月から1歳までは人間にとっては7ヶ月しかないものの、犬にとっては12年分ほど歳をとっていることになるそうです。
この数え方については本当に諸説ありますが、人間だとしても子供と大人では1年という時間の長さの感じ方について差があるということは私たちも体感としてわかるかと思います。
私たちにとっては短いと感じる時間だったとしても、家族にとっては十分な時間だったかもしれません。
私たちが彼らを愛するように、私たちも誰かに幸せを願われています。
このようなことを言うと怒る人がいますが(過去の私もそうでした)、私たちを愛する存在は何も人間だけではありません。
まず空へ還った彼は間違いなく私を愛しています。
それから、過去に空へ還ってしまった数々の家族たちも、元飼い主の不幸を願う命は1つもなかったでしょう。
そして私が今後家族になる、まだ出会っていない命も、未来の飼い主の過去が暗いものであれと、願いはしないはずです。
彼らのために、私たちは笑顔で過ごすべきです。
彼らとの素晴らしい時間を胸に、今後の人生もたくさん笑い、それぞれの寿命を全うしましょう。
以上が、現段階での私の考えです。
このショックをすぐに和らげることは難しいでしょう。しかし、彼らと別れたことよりも、彼らと出会えたことに対する喜びに目を向けられるように心がけます。
この文章が、今の私と同じところで立ち止まっている方のお役に立てれば何よりです。
それでは、世界の全ての命に幸がありますように。