マリーは2台もち☆【レマコムと私vol.8】marieさんの日本酒事情
日本酒の氷温保存にぴったりな業務用氷温ストッカー「レマコム」を通して、日本酒マニアの生態を追うシリーズ。
vol.8は、marie(マリー)さんが登場。日本酒に目覚めてから3年で「2台持ち」にいたった背景をお伺いしました。
マリーさん、一人暮らし、男性
(新政の箱を手に、而今のシャツで)
ようこそいらっしゃいました。
まあまあ、座ってください。お茶も買っておいたのですが、飲みますか?(レマコムからキンキンに冷えたペットボトルを取り出してくれる)
――……marieさん、男性だったのですね。
ええ、別に騙そうというつもりはありません。
私はもともとゲーム好きで、Twitterはゲーム用のSNSアカウントとして「marie」を使っていたんです。その後日本酒アカウントとしても使うようになったのですが、そのままでいいかなって。
ひとりぐらしの部屋に2台のレマコム
(手前左側に1台、右手奥側にもう1台のレマコムが!)
――すごい、レマコム2台お持ちなのですね!
100リットルと200リットル、どちらも氷温保存用です。一応使い分けをしています。「自分用」と「イベント用」です。
まず100リットルの方、こちらは「自由に飲んでもいいお酒」を入れています。普通に買えるお酒が多いですね、あべとか龍神とか。酒屋さんのオススメで買ったお酒とかも入れてます。
(開けると…中は結構雑多。あふれそうです)
日本酒を飲みはじめたきっかけ?うーん、元々お酒は好きで飲んでいましたが、別に「日本酒」が好きというわけではありませんでした。その場に日本酒を飲む人がいたら合わせて飲むくらい。
(1台でも、十分な存在感)
2017年くらいかな、神田にある「六花界」(日本酒と焼肉を楽しめる立ち食い焼肉店)が好きで通っていて、日本酒を飲むようになりました。
2017年の年末、たまたま帰省した際に地元の酒屋さんで「花陽浴」(南陽醸造)を買って飲んだんです。当時は衝撃を受けましたね。「なんて華やかで香りがいい美味しいお酒なんだ」って。
それから「花陽浴」をもっと買いたくて、ネットで特約店を調べて酒屋巡りをするようになりました。2018年には、買い集めた「花陽浴」を飲み比べる日本酒会も企画しました。レマコムを買ったのも同じ時期ですね。
(レマコムの中にいれていた「しきり」。四号瓶を縦に2段詰めています)
――すごい、いきなり日本酒の会ですか?
いつのまにか1人では飲みきれない量になっていたので笑
Twitterで募集してみたところ、参加してくれるという方がいらっしゃったので、それなら企画してみようかなって。
元々、1人ではあまり飲まないんですよ。だから、当時住んでた東小金井にある酒の佐藤商店さんに他店で買ったお酒を持ち込んでは、店主と2人で利き酒をしていました笑。
誰かと飲むのが好きなんですよね。お店に日本酒を買いに来たお客さんを捕まえては一緒に利き酒をしてたら、いつのまにか東小金井に日本酒コミュニティが出来てました笑 そういうのがあったからこそ、日本酒会を企画することにも抵抗がなかったのかもしれません。今でも佐藤商店さんの持ちより試飲会は隔週くらいで続けています。
(佐藤商店の会の写真。marieさん提供)
わずか1年後、禁断の2台目を入手
こちらが、2台目のレマコム。200リットルです。
ーー幅、奥行きが壁面収納にぴったり。まさにレマコムのためのヘコミですね。
日本酒会を企画するようになって1年くらい、だんだんと「ビンテージで飲み比べるのも面白そう」と思いはじめていました。しかし、レマコム1台だと同じ銘柄を追っても1銘柄1年分が限界なんですね。複数銘柄を1年以上を集めるとなると、スペースが足りない。
そんな時、ちょうどTwitterのフォロワーの方でレマコムを手放す方がいたので、勢いで譲って頂くことにしたんです。
(2台目にはランプも)
私はこの2台目を「宝物庫」と呼んでいるのですが、こちらには「自由に飲んではいけないお酒」を入れています。
全て日本酒の会用にストックしているお酒です。特定銘柄の酒米違いやビンテージ違いのお酒、十四代や新政など入手困難なプレミアムな銘柄などを多く保存しています。なかなか辛いですよ、目の前に十四代があるのに飲めないっていうのは笑 私が宝物庫から自由にお酒を見繕って飲んでいいのはお盆や年末など帰省する時だけ。酒屋さんのご厚意で買えた貴重なお酒は日本酒会などで必ずみんなと飲むようにしています。それがマイルールです笑
(最近注目しているという「あべ」シリーズ。レマコムの上にお酒を並べるのはレマコムオーナーあるあるです)
(個人用レマコムはダンボールで仕切りをしていましたが、イベント用は「板」にランクアップ。高級酒が縦積みになっています)
私が、日本酒の会を企画する理由
(壁にはお酒のための棚が。「近々もう一段増えそうです笑」とmarieさん)
(つい先日開催したという「新政の会」の空き瓶たち)
棚には思い入れのある日本酒を飾っています。
イベントは基本的にオープンで初心者大歓迎。普段日本酒を飲まない人にも美味しいお酒を知ってもらうためにはどうしようかと考えています。
(銘柄説明シート。イベントにあわせて作ったそう)
私が主催する日本酒の会「おさけフレンズ」は、私が飲んで美味しいと感じたお酒を共有することを目的に、特定の銘柄の飲み比べをメインテーマにしています。
ーーなぜ飲み比べをテーマにしているのですか?
うーん…そうですね。同じ蔵のお酒でも、違う日に違う場所でバラバラに飲むよりも、同じ日に同じ場所で同時に飲み比べた方が味わいも記憶として残りやすいということもあります。酔っぱらって記憶が曖昧だったとしても、なんとなくラベルを見たときに、あのラベルよりはこっちのラベルのお酒の方が美味しかった、と思い出してもらえたら幸いです。
あとは、飲み比べをすると分かるんですが、同じ蔵でも酒米や造りが違うと味わいもだいぶ変わってきます。
私もお酒を買い始めた頃は「有名なお酒だ!」というだけでお酒を手に取ることがありました。でも、いろいろな種類のお酒を飲み比べたことで、自分が本当に「好き」なお酒がわかってきたんです。
例えば木屋正酒造さんが醸す而今。人気ですよね、美味しいお酒です。
私が而今を飲み比べて、本当に美味しいな、また飲みたいなって感じているのは、酒未来と愛山、にごり酒の3種類。
もちろん他の而今も美味しいですよ!でも買ってまで飲みたいとは思いません。なので、上記以外の而今が酒屋さんに並んでいたとしても、自分用に手に取ることはほぼなくなりました。
(marieさんが日本酒好きになった「花陽浴」)
大して好きでもないのに人気だからっていう理由で買ってく人ばかりだと、本当に好きで飲みたい人が買えなくなっちゃう。
だから、私の会では、同じ蔵の銘柄をひととおり飲み比べてもらうことで、自分の「好き」に気づいてもらえる場所にしたいと考えているんです。
お酒を「名前」ではなく、「好き」で買って(飲んで)もらえるように…。
(ふと上をみるとここにも日本酒の瓶が。落ちてきたら危険)
急増中のレマコムオーナーに、あえて警笛を
最後に、少しいいですか?
今、レマコムを新しく導入する人が増えているように思えます。しかし、日本酒会を開きたい、熟成したい、など「目的」がない場合は、私はおすすめしません。数だけが増えてしまい、飲みきれなくなるのが目に見えている。
お酒って、飲んでなんぼだと思うんですよ。コレクションじゃない。開けることを渋って飲み頃を過ぎてしまうのはもったいないじゃないですか。
飲み慣れていないビギナーこそ、ためずにバンバン飲んでほしいです。
――日本酒を愛するがゆえのお言葉、ありがとうございます。それほど熱くなれる日本酒とは、marieさんにとってどのような存在なのでしょう?
日本酒は、日本酒です。ビールやサワーと変わらない、ただのお酒。日本酒だけを特別に神聖化してはいません。
今は「お酒のなかでは日本酒が一番好き」というだけなのです。好きだからこそもっとみんなにも飲んでもらいたいし、知って欲しいと思う。
生きがいとは絶対にいえない。それが私のお酒との付き合い方です。
(最後に新政のNo.6を手に、新政Tシャツ&前掛けで撮影)
marieさん、厳しくとも日本酒愛溢れるお話し、ありがとうございました!
(@kabukabu06さんお手製のレマコムカバーを取材お礼としてお渡ししました。一度お酒を凍らせたことがあるそうです)
marieさんの日本酒の会「おさけフレンズ」はTwitterアカウントよりチェック!
アカウント:@yasu4035
◆marieさんのレマコム