20歳、ニトロンさんの日本酒事情。「発酵」っておもしろい!!【レマコムと私vol.9】
日本酒の保存に最適な業務用ストッカー「レマコム」を通して、日本酒マニアの生態を追うシリーズです。今回は20歳の現役大学生・ニトロンさんが登場です。
日本酒メディアSakeStreet編集長・二戸さんをして「日本酒の未来を支える逸材」といわしめる、純粋で熱狂的な日本酒愛を探りました。
下記、ニトロンさんが執筆したsakestreetの記事です。
レマコムは「お酒を眺める」ために
ーーニトロンさん、20歳、大学生、実家住まい。最近は自室で大学のリモート講義をこなしながら、複数のアルバイトを掛け持ちする日々を送っています。
はじめまして、僕の部屋は狭いのですが、どうぞ。
すぐ隣が家族のいるリビングです。zoom飲みなんかしていると、たまに「うるさい!」といわれます。
講義はずっとリモートですね。なので1日中ずっとここ(画像。モニターの前)にいます。レポートもここで書いています。それこそ、日本酒をちょびちょび飲みながら。
ーーこちらがニトロンさんのレマコム。氷温保存ではない「ショーケース型」です。最近導入したそうです。
僕はお酒を「見たかった」んですよ。だからショーケース型がよかったんです。
それまでは家族の冷蔵庫にいれていましたよ、でも遠慮していて3本とか。でも中が見えないので、やっぱり物足りなかったです。「今日はどれを飲もうかな?」って、お店で選ぶような楽しさは、レマコムがあるからできることですよね。
こんな風にーー。
(日本酒をながめるニトロンさん)
せっかくなので、何か飲みますか?
どれにしようかな…
………
……迷いますね
……これかな
いや、やっぱり違う。ちょっと待ってください……
……………
………
(立ち上がって)……
日本酒っておもしろい!生物好きの血が騒いだ
(小布施ワイナリーのソガペールエフィスに決めました)
ワイナリーが造る日本酒です。開栓直後はマスカットみたいおもしろい香りが印象的でしたが、今は味がのって甘くなってきています。
日本酒を好きになったきっかけは「新政」のエクリュでした。両親といった居酒屋でお店の人が「もう大人だから」と出してくれたんです。
おいしかったですね。それ以上に、このお酒がお米からできてるってことが信じられなくって。
そう話すと、居酒屋の人が漫画「もやしもん」を教えてくれたんです。
あ、僕もともと生物を専攻していたんです。理学部で、DNAの研究などをしています。ほらアルコール発酵って生物じゃないですか。
お米がどうやって変わり、発酵していくのかってことが興味深くて、一気にはまりました。
味の好みが猛スピードで変化
最初は華やかなものがすきになりました。この「花陽浴」は、友達と蔵まで買いにいったものです。1本は買ってすぐ味をみたので、これを寝かせるとどうなるだろうとレマコムで保存しています。
次に熟成酒も好きになりました。それからだんだん常温のお酒にいって、次に土田酒造さんみたいな生酛の方にも。
好みのストライクゾーンはめちゃくちゃ広くなりましたね。
最近、自分でもびっくりしたんですけど、チェーン居酒屋にあるような日本酒でもいけるって感じたんです。大学生が日本酒を嫌いになるのはこのせいだと思っていたのに、飲んでみたらいいなって。
自分でお酒を買うときは、どちらかというと「おもしろい」と思うお酒を選ぶことが多いです。
たとえばこれ、倉本酒造の「KURAMOTO 64」。日本酒の新しい風味「4MMP系」っていうそうです。おもしろいですよね。
「日本酒」を知りたくて、バイト掛け持ち中
(レマコムのサイドにはスケジュール表が。私の実家の冷蔵庫と同じ扱いで、少しほっとしました)
日本酒のことを知りたくて、バイトをはじめました。でも僕いろいろ手を出してしまって、中途半端で…
最初は「サケラボトーキョー」(日本酒バル)。マイナビで「日本酒」って検索してみたらでてきたんですよ。ここで日本酒の扱いを教えてもらいました。
次に、日本酒がどうやってできるかを知りたくって、三軒茶屋の「wakaze」(都市型酒造場兼バル)でも働いています。
(レマコムではない常温ゾーン。テレビ台の中はすべてお酒)
wakazeは、本当にたくさんの刺激を受けています。wakazeは変わった造り(ボタニカル日本酒)をしているので、発酵途中にいろいろなものを加えるのですが、それが「こんな香りになるんですか!」って驚くことばかり。
wakazeに限らず、日本酒の香りって、麹や酵母によって全然かわってくるんですよ!その変化が本当におもしろくって。
(自家熟成したお酒をかぐニロトンさん。「これはまだイマイチ」とのこと)
そして最近、渋谷の「未来日本酒店」(酒販店・バー)でもバイトをはじめました。ここのお店の方がすごいんですよ。作る日本酒カクテルが本当に全部おいしい。
また、ここで「香り」について改めて考えることになりました。「パイナップルの香りしない?」といわれて、これまでじっくりパイナップルを嗅いだことがないことに気づいたんです。日本酒のたとえになりそうな果物などを集めて改めて匂いを嗅いだりしていました。
うん、やっぱり僕は「香り」が特に気になるんだと思います。
SAKEを、日本人が飲まないとダサいじゃないですか
(思わず撮影したものの、ニトロンさんの弟さん作だそう。最近部屋を交換したとか)
実は最近、大学でサークルをはじめようとしているんです。日本酒を知って欲しくて。代表? ええ、そのような感じになりそうです。表にでるのは得意ではないのですが。
ひとつこだわりたいのは「日本酒サークル」じゃなくって、「お酒のサークル」にすることです。
日本酒好きな人たちは、なにもしなくても日本酒を楽しみますよね。でも、僕は日本酒のことを知らない人に好きになってもらえることをしたいんですよ。
今の時代、娯楽はたくさんあります。だから酒が主役じゃなくっていい。飲み会でも、家で動画をみながらちょっと飲むときでも、そのときの選択肢のひとつに日本酒が入ってこない現状が悲しいですし、変えていきたい。
別に飲み手がお酒に強い必要はないんですよ。僕だって弱いので、少しずついろいろ楽しんでいます。同世代の人たちも「ビール苦い」といっているくらいだったら、日本酒の甘さはきっと好きになってくれるはず。
(まるで目のようなレマコムのライト)
だって、これから世界でSAKEが広がったとして、日本人が日本酒を飲まなかったら、ださいじゃないですか。かなしいじゃないですか。
ニンジャとか、ゲイシャとか、そういう海外から見た幻想になってします。
日本酒はまだまだそうなるべきじゃないと思います。あれだけおいしいものがあるんですから。
これから、その方面も少し、がんばってみたいと思います。
ニトロンさん、ありがとうございました!
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◆ニトロンさんのレマコムはこちら