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地元の酒を、ひたすら飲むだけ。【レマコムと私vol.11】そらまめさんの日本酒事情in愛知

ーー「こだわりはない、ひたすら飲むだけ」
「まずい日本酒は存在しない。合うかあわないか」

日本酒の氷温ストッカー「レマコム」を通して、日本酒マニアたちの日本酒愛を探る「レマコムと私」。第11回は愛知県へ出張レマコム。北部・江南市在住のそらまめさん宅にお邪魔しました。

冒頭のような「こだわらないこだわり」を語っていただきました。

レマコムは「畳」がよく似合う

(こちらがそらまめさんです。勝手にですが、お名前の響きとご本人の印象のギャップに驚くのがSNSの楽しみのひとつと考えています)

ようこそいらっしゃいました。いま夫婦ふたりぐらしで、家中に荷物があって倉庫みたいになってしまい…写真などなかなか難しいとは思いますが…よろしくお願いします。

飼い犬のラッキー。先日ちょうど誕生日でした。もう10歳です。

(キャン!キャン!キャンキャンキャンキャンキャンキャンキャン!!)

ほら、静かに。すみません。いったんレマコムのある和室にいきましょうか。

(レマコム100lタイプ。個人的見解ですが、レマコムは畳がよく似合います)

レマコムです。ここは和室で、いまは物置のように使っています。

(事前に取材のお礼としてお送りした「レマコム誤動作防止カバー」、つけていただいています)

ええ、これ絶対に足でボタン押してしまいますよね。なんで下にあるのでしょう。構造の問題かな? 中も見てみましょうか。

(おお!パンパン)

(開けたまま、しばしお酒を凝視します)

ーーどのような日本酒を入れているのでしょうか?

生酒ですよ。とくに地元・愛知や近くの岐阜のお酒が多いです。

これは愛知県三河の、丸石醸造の「二兎」ですね。

ーーおお、東京でも大人気のお酒ですね!

奥の方に、中日ドラゴンズとのコラボverもありますよ。

これは岐阜ですが、杉原酒造の「杉乃井」ですね。

ーーおお、「射美」で知られる杉原酒造の!すごい!とても貴重なお酒ばかりですね。

いえ、カップ酒もありますよ。家の前のスーパーにたくさん売っていて。これはレマコムより冷凍庫向きですね。シャーベットみたいになって面白いんです。

(レマコムの横には日本酒が届けられたと思われる段ボールが多数)

(もうパンパンのため、瓶を逆さにして隙間に「刺す」ようにしてしまいます)

スーパーでもらった本醸造の生原酒に心奪われた

(あらためて、レマコムを見下ろすそらまめさん)

このレマコムを買ったのは今年(2020年)の6月。ですからまだ数ヶ月です。

ーーえ、最近なのですね?もともと日本酒は飲まれていたのですか?

ええ、若いときから酒はいろいろ飲んでいましたが、ウイスキーが好きで飲んでいました。日本酒を飲むようになったのはここ7-8年くらい。

うちの近所にスーパーがあるのですが、そこで奥さんが抽選で「菊水 ふなぐち 生原酒」をいただいたのがきっかけです。これがおいしくてね、私は日本酒に本醸造の生原酒から入ったのです。

それからは地元・愛知を中心に飲むようになりました。特に江南市にある「勲碧酒造」や「丸井合名」は、酒屋さんで買うよりむしろ蔵の方が近いので、直接購入しています。

(レマコムに貼られたステッカーは、「丸井合名」の銘柄「楽の世」でした)

もともと「生原酒」で好きなったので、いまも「生原酒」が中心。飲み疲れするという人もいますが、私はずっと濃いお酒が好きです。

生酒は冬に飲む、自然の日本酒サイクルがくずれた

(お茶をいただきました。ハイボールグラスというのがよい)

ーーレマコムオーナーの多くが、生原酒の品質を保つために氷温ストッカーを求められています。そらまめさんも同じですか?

いえ、実はこれまでは部屋のそこらへんに転がしていたんですよ。生原酒は冬の間に出るじゃないですか。和室は物置なので十分に寒いので、冬に買った生酒を春までに飲み切る、ずっとそうやってきました。

ーー季節のお酒を季節で飲む。ある意味自然なスタイルですね。

それが、今年は緊急事態宣言が起きてしまい、地元の蔵のお酒が売れずにたくさん残ってしまったのです。だからどんどん買って行ったら、春になっても消費しきれず、冷蔵庫にも入り切らなくなってきた。

でもせっかくレマコムを買ったので、一応マイナス5度にしています。この温度が一番いいと蔵の人から聞いたもので。

さて、先程の部屋で少し飲みましょうか。

愛知のお酒はガッツリ濃厚がいい

(キャンキャンキャンキャンキャンキャンキャンキャンキャンキャンキャンキャンキャンキャン!)

なかなか落ち着かないですね。まずはこちら「勲碧」。開栓から時間が経っていますが、まだ少し発泡が残っていますね。

勲碧は毎年必ず買うんですよ。少し華やかで、味はしっかり。好みなんですよ。自分の地元のお酒が口に合うってのはありがたいことですね。

(サバ缶でいただきます。これこれ、こういうのがいい、という組み合わせ)

次は、こちらも同じ江南市にある「丸井合名」の「楽の世」。

これはすごいですよ、濃い味が多くて、八丁味噌とかそういうものによくあう。「楽の世」というお酒は、最近まで本当に地元の飲食店にしかなかったんですよ。毎日近所の飲み屋で飲んでいてね、新酒の濁酒もまたいいです。

アルコール度数は純米で18度、本醸造やにごりは20度あります。

ーーすごい、これは強いですね。でもおいしい。なかなか他にないおいしさ。

美味しいも不味いもない、私はひたすら、飲むだけ

ーー愛知のお酒の魅力って何ですか?

ただ私が好きというだけです。すっきり辛口よりも甘くてしっかりしているほうがいい。

あくまで私にとってです。まずい日本酒はないと思っています。自分に合うかどうか。私は、ただ、ひたすら飲むだけなのです。

ーー地元以外のお酒も飲まれるのですか?

それは外で飲むことが多いですね。酒好きはみな自分の好みがありますから、東北酒好きな友人の開く会ではそちらのお酒を飲んだり。外で全国のお酒をいただき、買いやすい地元のお酒は自宅で飲んでいます。

日本酒のブラインドテイスティング会などにいったこともあるのですが、まあ当たらない。好きなお酒に低い評価をつけたり、本醸造だと言ったら純米だったり。びっくりしますね。

私には本当に、こだわりや信念というのもないのです。生原酒は好きですが、それも温ためる「なんでもお燗にしよう会」というのも勝手にひとりでやっています。

ーーなんですかその会は?

なんでもお燗にします。

ーーなるほど。

近所の蔵から直接買うほか、近所のスーパーで買ったり、あと名古屋まででたら百貨店で買うことも。家でも、外でも、ひたすら飲む、ということをやっています。

(ラッキーはいつのまにか静かになり、そらまめさんのお話を聞き入るように)

今年も新酒の季節がやってきた

(ほしいずみ、も愛知県丸一酒造の銘柄です)

ーーまだまだレマコムはパンパンですが、今年もそろそろ「生原酒」が多くでる季節がやってきましたね。

ええ、取り合えず地元の蔵開きは酒友と一緒にいきます。蔵の人からも連絡がありましたし、この辺りでは、地元の蔵の人とお酒飲みはみんなつながっているんですよ。

そして頒布会もあるので、これから今年の分のお酒が増えていきますね。

レマコムの空きはないのですが、まあ、大丈夫です。冬ですからね、その分は、そこらへんにおいておけば、例年いつも通り。春まで大丈夫ですよ。

そらまめさん、レマコムありがとうございました!!

そらまめさんのレマコムはこちら



もちろん、お酒を飲みます。